長尾 広資 院長の独自取材記事
長尾歯科クリニック
(荒川区/日暮里駅)
最終更新日:2025/12/15
日暮里駅から徒歩3分の「長尾歯科クリニック」。白を基調とした院内では、アロマの香りとジャズの音色が患者を迎える。院長の長尾広資(こうすけ)先生は、文学部卒業後に歯学部へ編入した異色の経歴を持つ。大学病院で口腔外科の教授を務めていた父の姿から学んだのは「誠実」さだという。「歯科医院は誰もがハッピーな気持ちで来る場所ではありません。だからこそ、不安な気持ちを受け止めるホスピタリティーを何よりも大事にしています。」と語る長尾院長。じっくりと対話を重ね、一人ひとりの背景や希望に合わせたオーダーメイドの治療を提供。日本口腔外科学会口腔外科専門医の父との連携により、口腔外科領域の対応も可能だ。歯のことを気軽に相談できる「安心の拠点でありたい」と語る長尾院長に、患者への思いや診療方針について聞いた。
(取材日2025年11月18日)
不安に寄り添いホスピタリティーを大切にする診療
まずは先生が歯科医師を志したきっかけについて教えてください。

私は医療家系に育ち、父は口腔外科の教授、兄も医師という環境でした。特に印象深いのは、父が担当した患者さんとの関わりです。口腔外科は命に関わる病気を治療する分野で、患者さんから深く感謝されている姿を子どもの頃から見ていました。イギリス在住時には、わざわざ日本から父に会いに来られた患者さんもいて、一緒に食事をした経験もあります。「歯科医師の仕事ってすごいな」と感じたのを覚えています。父から学んだのは技術だけでなく、何より「誠実さ」です。診断から治療まで、どんなところでも手を抜かない。患者さんの利益を一番に考えて行動する。その姿勢を今も常に心がけています。
文学部を卒業後、改めて歯学部に進学されたという異色の経歴をお持ちですが。
はい、実は海外転勤でイギリスとスリランカに住んでいた経験があり、多様な文化や人々との交流を通じて文学に興味を持ち、文学部に進学しました。でも医療への憧れは心のどこかに残っていたんです。文学部卒業のタイミングで改めて歯学部編入を決意し、父に相談したところ、もともとそちらに進んでほしかったようで喜んでくれました。その後、名古屋市立大学病院の口腔外科で1年間臨床研修を受けました。父は口腔外科専門医ですが、私は一般歯科のほうに興味が湧きました。大規模医療法人での勤務も経験し、そこで患者さん一人ひとりに合わせた対応力を培いました。結果的に口腔外科を専門とする父と連携できる今の形が、どちらの分野にも対応できるので良かったと思っています。
こちらのクリニックの雰囲気や環境づくりで工夫されている点はありますか?

2025年1月に引き継ぎ、9月に長尾歯科クリニックとして名称変更しました。白を基調とした清潔感のある空間に診療ユニット3台を配置していますが、特に意識しているのは五感への配慮です。歯科医院特有の薬剤のにおいがしないようアロマを設置し、リラックスできるようジャズも流しています。ホテルのような安心できる空間を意識していて、患者さんを不快にさせないことをスタッフ全員の共通認識として徹底しています。マスク越しでも険しい顔をしていると伝わってしまうので、みんな笑顔を心がけています。私たちは「歯科医院は基本的にすごくハッピーな気持ちで来る場所ではない」ということを理解しています。不安を抱えていたり、過去に苦い経験があったりする方も多い。だからこそ、安心してチェアに座ってもらえる雰囲気づくりを一番大事にしているんです。
一人ひとりに合わせたオーダーメイド診療を
診療の流れや治療方針の決め方について教えてください。

患者さんの背景、キャラクター、不安、ニーズをしっかり聞き取り、患者さんにとって有益なプランとすり合わせていく、いわばオーダーメイドの治療を提供しています。初診では1時間ほどカウンセリングの枠を取ることもありますし、複雑な治療計画の場合は2回目の来院時に改めてコンサルテーションを行うこともあります。大型の治療では、ファーストコンサル、セカンドコンサルと段階的に進めます。例えば、大きな治療をする際は、まず方向性を決めて資料を取り、その資料をもとに詳細な計画を練って、改めてセカンドコンサルで説明します。患者さんにじっくり納得していただいた上で治療を進められるので、とても有用だと思っています。
口腔外科を専門とされているお父さまとの連携について伺えますか?
父が月1回程度、非常勤で診療に来ています。難しい抜歯や難症例のインプラント治療、粘液嚢胞などの良性腫瘍の切除といった幅広い口腔外科治療に対応しています。実は父のレベルであれば、ほとんどの症例を院内で完結できるんです。もちろん必要に応じて大学病院への紹介も行いますが、歯科では対応が難しい症例も、口腔外科を専門とする父との連携により当院で治療できる体制が整っています。患者さんは、ご自身の症状が歯科の領域なのか口腔外科の領域なのかわからないことが多いので、診療の中で「ここから先は口腔外科を専門とする先生にお願いしますね」と伝えた上で、スムーズに連携できるのが強みです。
診療において大切にされている方針やモットーはありますか?

すべての診療に共通する方針は「痛くない」をめざすことです。静脈内鎮静法や表面麻酔、電動麻酔などを活用し、痛みを最小限に抑えるよう努めています。また、低侵襲治療を心がけ、なるべく余分に削らないようにしています。そして、ルーペや顕微鏡を用いた拡大視野での精密な治療を徹底しています。特に、精密根管治療やインプラント、骨造成といった専門性の高い治療については、私自身が継続的に勉強会に参加し、最新のエビデンスに基づいた治療技術を提供しています。「必要なところに、必要なだけ」的確に加えることで、より長期的な予後につながる治療をめざしています。患者さんの意見も聞きながら、しっかり説明させていただき納得していただいた上で、必要な治療を進めていきます。それも誠実さの表れだと考えています。
細かい気配りと信頼関係で地域に愛される歯科医院へ
患者さんへの対応で心がけていることを教えてください。

細かい気配りを大切にしています。患者さんが暑がっていないか、寒がっていないか、不安そうな表情をしていたら何が不安なんだろうと考える。咳をしていたらウォーターサーバーからお水をお渡ししたりもします。患者さんの表情から読み取るよう心がけることが患者さんに寄り添うことだと思います。また、大規模医療法人での経験から、患者さん一人ひとりに合った心地良い接し方があることを学びました。患者さんのキャラクターや背景に合わせて接し方を変える。これも大切なホスピタリティーの一部だと思っています。
実際の患者さんからの反応はいかがですか?
ありがたいことに、友達を紹介してくれる患者さんが多いんです。信頼できるクリニックでなければ紹介はできませんから、患者さんが満足してくれていると思うとうれしいですね。設備面では、口腔内のケアに関し専門性の高い歯科衛生士が在籍し、エアフローを使った先進のクリーニング方法も導入しています。患者層は、日暮里に在住している方が7〜8割で、20代から中高年まで幅広い年齢層の方が来院されます。語学学校も多く、外国人の患者さんも結構いらっしゃるので英語での診療も可能です。主訴としては「歯をきれいにしたい」「クリーニング希望」「ホワイトニング希望」という美意識の高い方も多い一方、虫歯で痛みを訴える方もいらっしゃいます。
今後の展望や地域の方へのメッセージをお聞かせください。

歯のことを気軽に相談できる「安心の拠点でありたい」です。ホスピタリティーを大事にし、患者さんが気軽に通い続けられるような歯科医院でありたいです。そのために、来院された患者さん一人ひとりに誠実に接していきます。そうすれば自然とクチコミで年月を経て広まってくれるのではないでしょうか。日暮里駅から徒歩3分とアクセスも良く、完全バリアフリーで土足のまま入れる環境も整えています。歯科への不安や恐怖をお持ちの方も、安心して通える雰囲気づくりを心がけています。地域に根差し、信頼される歯科医院として、皆さまの口腔の健康に貢献していきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/41万2500円~、ホワイトニング/2万2000円~、骨造成11万円~

