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鈴木 健吾 院長の独自取材記事

すずき内科クリニック

(川崎市多摩区/向ヶ丘遊園駅)

最終更新日:2020/04/01

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小田急線の向ヶ丘遊園駅北口から徒歩1分という便利な立地にある「すずき内科クリニック」は、2018年11月に開院したばかり。エントランスを入ると、白や茶系のやわらかな色調でまとめられた待合スペースが広がり、落ち着いた雰囲気が漂っている。院長の鈴木健吾先生は、聖マリアンナ医科大学病院の循環器内科准教授の経歴の持ち主。さらに、大学病院で急性期の治療を行う一方で地域密着型病院にも勤務し、一般内科外来で慢性期の診療を担当してきたという。「循環器内科の専門医である前に、総合内科の医師であるという自負を持ち、“敷居を低く”診療しています」と穏やかな口調で話す鈴木院長に、開院の経緯や診療内容について語ってもらった。
(取材日2019年2月15日)

専門性を生かしながら内科全般を幅広く診療

まずは、開院の経緯をお聞かせください。

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私はこれまで、母校である聖マリアンナ医科大学で20年間にわたり、循環器内科専門の医師として高度先進医療に携わってきました。その一方で、医師になった当初から地域医療にも興味を持っており、週1日、地域密着型の病院で一般内科診療を行ってきました。大学病院は患者数が多く、患者さんのお話をお聞きする時間を十分に確保するのは難しいのが実情です。大学での診療や研究、教育にもやりがいを感じていましたが、医師としての経験を積むにつれ、より身近なところで患者さんと向き合いたいという思いが強くなっていきました。そんな時、「多摩ハートケアクリニック」を継承するお話をいただきました。向ヶ丘遊園は学生時代からなじみのあるエリアです。愛着ある地域でお役に立てればという思いから、また2018年が医師になって20年目の節目の年だということも後押しとなり、医師としての第2ステージを踏み出す決意をしました。

開院から3ヵ月、どのような患者さんが来院されていますか?

近隣にお住まいのご高齢の方が中心ですが、駅前という立地もあり、ビジネスパーソンや近くの大学に通う学生さんなど若い方も多く、幅広い世代の方が来院されています。診療科目は内科・循環器内科・消化器内科・呼吸器内科で、疾患としては、インフルエンザなど急性期の疾患のほか、高血圧・糖尿病・脂質異常症の生活習慣病などの慢性期の疾患で通院されている方が多いと思います。

診療の特徴をお聞かせください。

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まずは、地域のかかりつけ医として内科疾患全般を幅広く診療すること、次に大学で研鑽を積んできた循環器内科の診療と、その中での専門である超音波検査を加えた、総合内科・循環器内科・超音波検査の3本柱で診療を展開しています。また、近隣の医療機関とも密に連携を取っています。検査に関しては、超音波のほか心電図、エックス線検査、当日に結果が出る迅速血液検査、呼吸機能検査を実施していますが、CTやMRIなどより高度な検査や治療が必要だと判断した場合は、専門医療機関に速やかにご紹介いたします。患者さんの不安な気持ちに寄り添い、お話をしっかりお聞きして安心していただくことをモットーに診療していますので、健康面で心配なことがあれば気軽にご相談ください。

超音波検査で早期診断・早期治療につなげていきたい

先生は、循環器内科の中でも特に超音波検査がご専門なのですね。

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はい、私は日本超音波医学会超音波専門医を取得しており、聖マリアンナ医科大学病院では超音波センター長として勤務していました。超音波検査は、心臓や血管、腹部のほか、甲状腺や乳腺など体内のさまざまな臓器を観察できます。非侵襲的で苦痛が非常に少なく、放射線による被ばくもないので妊婦さんにも用いられるほど安全性に配慮されているのがメリットですが、しかしその一方で検査技師や医師のスキルに左右されやすいことがデメリットです。当院では、信頼のおける超音波専門技師を招いて検査を実施しており、最後に私が確認するダブルチェック方式で見落としのない検査を心がけています。

超音波検査はどのようなタイミングで受ければいいでしょうか。

健康診断で心電図の異常や心雑音を指摘された場合、また高血圧を指摘された場合は心疾患が隠れている可能性があります。その他、動悸・息切れ・胸痛などの症状がある方にもぜひ受けていただきたいと思います。このような症状は少し休めば改善することもありますが、症状が何度も繰り返し起こる場合や、今まですんなり上っていた階段が途中で休まなければ上れなくなった、周囲の人と同じスピードで動けなくなったという場合には、早めの受診をお勧めします。超音波検査のほかエックス線検査や血液検査、呼吸機能検査なども必要に応じて行い、原因を突き止めて治療を進めていきますが、万が一、大きな異常が見つかれば聖マリアンナ医科大学病院や川崎市立多摩病院などの連携病院に積極的にご紹介しています。

内科、循環器内科のほかに、消化器内科と呼吸器内科も標榜されていますね。

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はい。2019年の4月から、消化器内科の医師である私の妻にも診療に加わってもらう予定です。また、患者さんから「胃カメラの検査はできないのですか」と聞かれることも多く、将来的には消化器の内視鏡検査もできるようにしていければと考えています。呼吸器内科に関しては、心臓と肺は非常に密接に関係し合っていることから、以前から診察する機会の多い領域でした。特に息切れや咳の症状は循環器だけでは対処が難しく、呼吸器も併せて診ていくことが大切です。咳の訴えが強い患者さんも多いので、積極的に診療していきたいと考えています。

患者からの感謝の言葉が診療のモチベーションに

そのほか、力を入れていきたい分野はありますか?

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睡眠時無呼吸症候群の検査・治療には力を入れていきたいですね。生活習慣病の患者さんは肥満を伴っていることが多いのですが、首周りの脂肪で気道が狭くなることも睡眠時無呼吸症候群の原因の一つであり、注意が必要です。ご家族から睡眠中のいびきを指摘された、朝起きたとき爽快感がない、日中眠気を感じるなど、思い当たることがある方には積極的に検査をお勧めしたいと思っています。また、3月からは禁煙治療を開始します。長年、循環器疾患を多く診ていく中で、喫煙が心血管に及ぼす悪影響を肌身に感じてきました。しかし、ご自分の意思だけで禁煙を成し遂げるのは非常に難しいと思います。当院では、禁煙補助薬による禁煙治療を積極的に行い、最終的には心筋梗塞や脳梗塞など心血管イベントの予防につなげていきたいと考えています。

先生が医師をめざされた理由をお聞かせください。

私の父が歯科医師でしたので、漠然と「将来は医療の分野に携わりたい」という気持ちは持っていたのですが、具体的に医師をめざすようになったのは、高校3年の時に祖父が入院したことがきっかけでした。同じ頃に聖マリアンナ医科大学の推薦入学の話があり、いろいろな縁やタイミングが重なって今の自分があるのかなと思っています。大学病院では救命救急センターや急性期病棟などで重症患者さんも担当してきましたが、集中治療室に入っていた患者さんが急性期を乗り越え、ご自分で歩いて外来通院できるようになるまでに回復された姿を見ると本当にうれしいですね。また、診察した患者さんから「最近調子がいいよ」とか「先生と話して気分が楽になりました」といった感謝の言葉をかけていただくことが、医師としてのやりがいにつながっています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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患者さんには正直に、検査の結果は客観的に正しくお伝えし、その結果を踏まえて、患者さんと相談しながら治療を進めていきたいと思っています。私が「これがいい」と思った治療でも、患者さんが乗り気でなければ無理にお勧めするつもりはありません。医学的にはベストとは言えなくても、お互いが歩み寄りながら納得できる着地点を見つけて治療していくことが大切だと思っています。私の専門は循環器内科ですが、その前に内科の医師であるという自負があります。受診すべき施設や診療科をお示しすることも私の仕事の一つだと考えていますので、どの診療科に行けばいいのかわからない場合でも、気軽に受診してください。

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