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富樫 裕一郎 院長の独自取材記事

とがし歯科医院

(板橋区/板橋本町駅)

最終更新日:2019/08/28

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板橋本町駅から徒歩7分、大和町に2019年1月に開業した「とがし歯科医院」。日本歯周病学会認定の歯周病専門医である富樫裕一郎院長が、「一生自分の歯でおいしく食べること」をモットーに、患者の年齢や症状に合わせた予防・治療に取り組む歯科医院だ。人と話すことが好きだという富樫院長は、会話の中から歯以外の悩みや問題も見つけ出し、隠れた主訴の改善をめざしている。歯周病以外にも幅広い診療に対応しており、特に小児の予防歯科にはひときわ力を入れているそうだ。「地元で患者の一族を診なさい」という勤務医時代の恩師の教えを胸に開業医としての一歩を踏み出した富樫院長に、診療におけるこだわりや大切にしていること、今後の展望など話を聞いた。
(取材日2019年2月22日)

患者の家族全員の歯を守ることを目標に開業

なぜこちらに開業されたのですか?

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私は生まれが埼玉で、中学・高校時代は東武東上線を使って通学していました。そのためこの沿線には地元意識があり、開業を考えた時にもこの辺りが真っ先に頭に浮かんだんです。またこのエリアは歯科医院の数が多くなかったこと、板橋区には歯周病専門の歯科医師が数人しかいなかったことから、地域の方のお役に立てるのではないかと考えました。めざすのは、家族みんなでかかれるにぎやかな歯科医院。ファミリー全員が院内で診療を待てるように、待合室はスペースを広く取りました。お子さんにも怖くない場所だと思ってもらえる雰囲気にできるよう、院内の小物一つ一つまで工夫しています。

診療のモットーを教えてください。

「一生自分の歯でおいしく食べる」ことをモットーに、今ある歯をなるべく抜かずに残す治療に取り組んでいます。食事は人生において非常に重要で、旅行先でおいしい物を食べることを楽しみにしているご高齢の方もたくさんいます。私の父も、亡くなる前の入院中の1年間はまったく飲食ができず、見ていて心が痛くなりました。当院では、患者さんの歯を少しでも残して差し上げられるような診療をしていきたいです。歯周病治療で歯茎の炎症を抑えられても、虫歯になった歯の根の治療ができなければその歯を残すことはできません。また、歯並びに問題がある場合は、歯周病の再発・進行を防ぐために矯正治療も併せて行う必要があります。そういった「すべての治療に対応できてこそ歯周病専門の歯科医師なのだ」という意識をもって、日々研鑽を続けています。

歯周病治療で重視していることは?

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特に重視しているのは予防です。何事も起きてから対処するのでは、その分の負担が大きなものになってしまうと思います。一度失われた歯周組織を取り戻すのはとても大変ですので、専用の道具を用いた歯の清掃によって患者さんの口腔環境の維持に努めています。加えて、既に問題が起きてしまった歯を治療する際に大切にしているのは、その詰め物やかぶせ物を長く持たせることです。長い目で見ると、治療とは生涯を通して行うものであり、かぶせ物をしたらそれで終わりではないんです。長持ちさせるためにはきちんと歯を磨くことが前提となりますので、技工物製作時は歯磨きがしやすいように特に形にこだわります。例えば、「右利きの人は左上の歯の外側が磨きにくいから、歯と頬の間に歯ブラシを入れやすいように角度を調整しよう」といった話し合いを歯科技工士と重ね、より良い形を追求していきます。

内に抱えた悩みに気づくことで、根本的な解決をめざす

小児歯科にも力を入れているそうですね。

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私自身が子どもが好きというのもありますし、お子さんの虫歯はもちろん、将来の歯周病も予防したいと考えています。この前も親子向けのイベントを開催して、正しい歯の磨き方をお伝えしたりしたんですよ。子どもは治療で痛みが取れることを知らないため、痛くなってから来た場合、泣いたり動いたりしてしまって治療が難しくなることが大半です。そのため、痛くないうちから予防で来てもらい、万が一虫歯ができたとしても「ここでなら治療を受けて良くなれる」と思っていただけるように、親御さんやお子さんとの信頼関係を大切にしていきたいですね。親御さんへの食事指導も行っており、おやつを制限するのではなく「食べたら歯を磨こうね」と約束事をつくるのが当院の方針です。それが親子のコミュニケーションにもつながりますし、楽しく予防できるのが一番だと思っています。

スタッフの方に伝えていることはありますか?

患者さんとしっかりコミュニケーションを取り、よくお話を聞くようにと伝えています。皆さん歯科医院へは当然歯のことで行くと思いますが、実際はそれ以外の悩みが原因で歯が悪くなってしまっているケースもあるんです。例えば糖尿病の人は歯周病になりやすいため、歯の治療がなかなか改善に向かわない方が実は糖尿病を患っていた、ということも珍しくありません。そうすると全身的な管理も必要になり、どんな薬をどれだけの期間飲んでいるか、血液検査の結果はどうだったかなどの情報の把握も必要になります。私の妻は薬剤師なので、幅広い薬の知識を持っていますから、妻ともうまく連携を取りながら患者さんの根本的な問題を発見・解決できるように努めています。

勤務医時代にはどのようなことを学びましたか?

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大学卒業後は、神奈川の長く続く歯科医院に12年間勤務しました。そこでは1本の歯だけでなく、口全体や患者さんの人となりまで診るようにと言われていました。また「患者さんの一族を診なさい」とも言われていましたね。ある世代の子が、親が熱心に管理して虫歯がなかったとしても、その子が親になった時、自分が歯で苦労しなかったために自分の子どもを歯科医院に連れて行かないことも多いんです。するとその世代で虫歯ができてしまう。そうならないよう、地域に根差して予防を行う重要性を師匠は教えてくれました。患者さんの治療経過は、歯科医療のレベルとセルフケアのレベルによって決まります。セルフケア指導の力も、歯科医師の実力です。患者さんに「おかげさまで」と言われると、まず患者さんの意志や努力があり、私は出しゃばらずにサポートできた気がしてうれしい気持ちになりますね。

地域に根差し、どの世代にも丁寧な予防を続けたい

歯科医師をめざしたきっかけは何ですか?

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教育熱心だった母の影響を受けて、歯科の道に進みました。小さい頃から細かな作業をするのが好きだったので、性格的にも向いていたと思います。これは歯科医師になってからの感想ですが、けがや病気の有無にかかわらず、老若男女に対して適切なタイミングで予防や治療ができる仕事ってすごいと思うんです。今もつき合いのある高校時代の仲間も、医師やそれぞれの分野の重役として活躍しており、自分も負けないように頑張らないとと思わせてくれますね。高校時代は手品部に所属していたのですが、そこで養った、相手が考えていることを察し、今どこに注意が向いているのかを感じ取る力は今も診療にも役立っています。患者さんが口に出さない、主訴の後ろに隠れたコンプレックスを見つけて解決に導いていきたいと思います。

休日はどのようにお過ごしですか?

休みの日は料理をしています。基本何でも作りますが、香辛料をよく使うので家にはいろいろな瓶がたくさん並んでいます。カレーも市販のカレー粉は使わず、香辛料を組み合わせてこだわりますよ。「こんな工夫の仕方があったのか!」という発見がとても楽しいんです。あとは、3人の子どもたちと遊ぶ、と称して自分が遊んでいます(笑)。個人的にはプラモデル作りが好きなんですが、子どもたちはあまり興味を示してくれないですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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歯周病予防を始める時期として、私がお勧めするのはマイナス1歳です。子どもには、幼児期から正しい嚥下(飲み込み)を身につけさせることが、歯周病の予防につながります。しかし出産後は何かと忙しくなり、なかなか通院時間の確保も難しいと思いますから、出産前の段階で余裕を持ってお話をして、事前準備ができればと思います。幼児と成人とでは嚥下をするときの舌の使い方が異なり、本来は離乳食を食べる中で成人と同じ嚥下に変わっていきます。しかし、離乳食の与え方によってはこの切り替えがうまくできず、出っ歯や前歯が噛み合わないといったトラブルが起こることがあります。歯並びが悪いと磨き残しが多くなり、さらに、奥歯に噛む力が集中して歯周病のリスクが高まるため、こちらも指導が重要なんです。誰にとっても、歯科医院に行くのが当たり前の社会になってほしいですね。

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