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宗像 覚 院長、櫻田 晶子 さんの独自取材記事

あつぎライフケアクリニック

(厚木市/本厚木駅)

最終更新日:2019/08/28

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高齢化が進む中で、重要性が高まる在宅医療。そこで、厚木市を中心に充実した在宅医療を行いたいと「あつぎライフクリニック」を開設したのが院長の宗像覚(むなかた・さとる)先生だ。大学病院や総合病院の婦人科で多くのがん治療を行う中で、終末期医療にも携わってきた経験から、患者と家族が安心して療養できる環境づくりをサポートしたいと、開業に至ったのだという。高齢者やがんの終末期患者に対する訪問診療に加え、専門性を生かして、高齢や寝たきりの女性への婦人科診療を往診で行うのも特徴だ。訪問看護の経験も豊富な櫻田晶子看護師の協力もあり、24時間対応できるようにと自宅近くで開業した宗像先生と櫻田さんに、在宅医療にかける思いや診療の特徴を聞いた。
(取材日2019年3月7日)

本厚木で在宅医療専門のクリニックを開業

まず開業に至る経緯を教えてください。

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【宗像先生】そもそも高校生の頃、北杜夫の本を読んで憧れたのが、医師になろうかなと考えたきっかけです。その中で産婦人科を選んだのは、医師である兄に勧められたからで、あまり深く考えずに進んだんですよ(笑)。大学病院では、主に子宮や卵巣の診療や手術に携わり、その後は、福島県内の総合病院などに勤務していました。総合病院では産科婦人科の医師は私一人という状況で、年齢が上がるにつれて体力的につらくなってきたな、と感じるようになったため、平塚市の健診を中心とするクリニックに移ったんです。福島県で仕事を続けていると、知り合いの先生などに「婦人科をやめるな」と言われてしまいますからね。あえて離れた神奈川県に来たのです。平塚のクリニックでは、子宮体がんや子宮頸がん検診を中心に、婦人科や内科の健診に携わっていました。

そして、こちらで開業されたわけですね。

【宗像先生】神奈川県に来て9年たち、在宅医療に関わる本などを読んで、とても興味を持ち、開業を考えるようになりました。神奈川県は気候も温暖で地域の方も穏やかで良いところですしね。この場所を選んだのは、自宅から5分ととても近く対応もしやすいからです。櫻田さんは、福島県での勤務医時代の同僚で、結婚後、東京で看護師を続けていたので、ぜひ助けてほしいと来てもらいました。

在宅医療に対する先生の思いについてお聞かせください。

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【宗像先生】大学病院で婦人科系のがんの患者さんをたくさん診てきた経験が、在宅医療に取り組みたいという思いにつながっているのかもしれません。今はかなり治療技術も進歩してきていますが、当時はまだ治療の選択肢も限られていて、手術と化学療法で苦しい思いをしながら亡くなる方も少なくなく、つらい思いで見守っていました。ですから、高齢になられたり、重い病状で終末期を迎えられたりした方には、つらい症状を軽減させながら、住み慣れた家でご家族と過ごしていただきたい、そのためにお役に立ちたいと思っています。

一般的な訪問診療に加え、婦人科の往診を行う

こちらの在宅医療についてご紹介ください。

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【宗像先生】エリアとしては、厚木市内、相模原市、海老名市、伊勢原市、平塚市などを対象にしたいと思っています。本厚木駅周辺は新しいマンションも多いですが、山側には古い団地が多く、高齢の方が多いので、特にそうしたエリアに力を入れていきたいですね。基本的には、私と看護師の2人体制で患者さんの治療やケアを24時間365日対応で行っていきます。患者さんのケアやご家族のサポートなど看護師の果たす役割は大きいので期待しています。また在宅医療は、理学療法士や、ケアマネジャー、ホームヘルパーなど多職種のスタッフの皆さんと連携して行うものですから、今、地域包括支援センターや訪問看護ステーションを回ってネットワークをづくりを始めているところです。

訪問診療と往診それぞれに対応されるそうですね。

【宗像先生】そうです。在宅医療は、病気や障害がある方が、ご自宅にいたまま医療を受けることができる仕組みです。高齢や、がん、脳卒中、神経難病などで通院が困難な方に対して、医師がご自宅やグループホームなどを定期的に訪問し、診療、治療、薬の処方、療養上の相談、指導などを行うのが訪問診療です。往診は、病状の変化などによる患者さんやご家族からの要請により緊急的にご自宅に伺って行う診療です。もちろん、訪問診療を行っている方の病状が不安定になった時にも緊急訪問を行います。当院では、高齢の方やがんの終末期の方の訪問診療と、婦人科などの往診を中心に行っていきたいと考えています。

婦人科の往診について詳しく教えてください。

【宗像先生】高齢女性が寝たきりになりおむつをしていると特に膣炎になりやすいのです。膣炎がひどくなると、膣の中の炎症だけでなく、子宮の中も炎症を起こして子宮瘤膿腫という病気になってしまうこともあります。在宅医療に取り組む婦人科の医師は少ないために見逃されがちな領域で、訪問看護師からもこの地域にもそうした患者さんが多いと聞きましたので、ぜひお役に立ちたいと考えています。

先生方の診療方針についてお聞かせください。

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【宗像先生】やはり精神的なケアも大切にするということですね。在宅医療で完全に健康な状態に戻せるわけではないので、患者さんとご家族の希望を聞いて、できるだけ苦痛をなくし、ご本人の希望をかなえられるようにしたい。特にがんの末期の痛みはとてもつらいです。少しでも緩和して差し上げたいと思っています。
【櫻田さん】訪問看護を行うようになり、長い期間を自宅で療養されている患者さんはもちろん、ご家族の心理的な負担もとても大きいと感じました。看護師ならではのできることもありますので、できる限りご家族へのサポートも心がけたいと思っています。また、お年寄りの介護をされているご家族は、精神的にも肉体的にも疲れている方が多いので、その負担をなるべく軽くして差し上げる工夫をしていきたいと思っています。

婦人科検診や診療が受けやすい環境づくりをめざす

ところで、お休みの日はどのように過ごされているのですか?

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【宗像先生】休みの日は自宅にいて、オーディオで音楽を聴いたり、ヨーロッパサッカーを観たりしていますね。音楽はクラシックが好きですが、ちょっと昔の歌謡曲も好きで、1970年代や1980年代に流行した女性歌手のライブにも行きますよ。妻はジャズが好きなので、一緒にジャズクラブにも行くこともあります。
【櫻田さん】私もお休みの日は自宅にいることが多く、掃除や洗濯をするのが好きなんです。自宅がある東京からこちらに来るのは、通勤ラッシュと反対の方向になるので、比較的空いていて座れることも多く助かっています。健康法は、くよくよ悩まずに、いつも前向きでいること。そして感謝を忘れないことですね。

今後の展望をお聞かせください。

【宗像先生】婦人科検査や婦人科の診療は、受けにくいと思われている方がまだまだ多いようですから、訪問診療や往診でなくても、婦人科の悩みがあれば聞かせていただければと思います。ここでもポータブルの超音波検査器によるおなかからの診察はできますので、例えば月経痛が重いという方も、何らかの治療が必要かどうかという見極めはできます。必要ならば、適切な専門施設をご紹介しますので、ぜひ気軽にご相談いただきたいですね。介護に携わる世代には更年期障害にお悩みの方も多いと思いますが、ホルモン補充療法を使えば症状が改善に向かうケースも少なくありません。そうした悩みをお持ちの方の相談にものっていきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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【宗像先生】訪問診療や往診を必要とされる方は、ぜひ気軽にご相談ください。特に、婦人科の在宅医療を行う医師は少ないようですから、高齢女性の介護などでお困りの方はご相談ください。おむつをされている方で、臭いが気になったり、便におりものが混ざっていたりする場合、外陰部がただれたり赤くなってきたりする場合はぜひご相談いただきたいですね。婦人科というのは、そもそもかかりにくいといわれる診療科です。ぜひ、多くの方が婦人科検査を受け、気軽に婦人科を受診できる環境づくりのお役にも立ちたいと考えています。
【櫻田さん】患者さんや、ご家族の信頼を裏切らないように頑張りたいと思います。当院では、特に婦人科関係についても対応やアドバイスができると思いますので、お悩みの方はお電話いただきたいですね。

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