岡 和也 理事長の独自取材記事
カインドデンタルクリニック
(札幌市東区/新道東駅)
最終更新日:2021/10/12
札幌市東区、新しく開発された東雁来エリアに2017年開業した「カインドデンタルクリニック」は、小さな子どもを持つ若いファミリー層が中心の歯科医院だ。理事長の岡和也先生自身も、休日は子どもたちと過ごすことを大切にする2人の子どもを育てる父親だ。父親目線も反映された院内は、個室診療やキッズルーム、バリアフリー設計など、家族みんなが通いやすいよう心づかいがたっぷり。「不安を取り除き、地域の皆さんにとってまた行きたい歯科医院をめざしたい」と岡理事長。来院する患者には歯科医院のプラスイメージを持ち帰ってもらいたいと話す診療への想いやこだわり、また同院の魅力など、さまざまに話を聞いた。
(取材日2021年2月16日)
家族みんなで安心して通える歯科医院を
こちらのエリアやクリニックについての特徴を教えてください。
「小さなお子さんから大人まで、家族みんなが安心して通える歯科医院をつくりたい」という想いがあり、独立開業を決めました。このエリアは、昔からお住まいの方もいらっしゃるのですが、4~5年前から新しい住宅地が開発され、小さなお子さんがいらっしゃる若いファミリーが多いのが特徴です。ですので、当院のコンセプトにぴったり合うと思い、この地域に開業しました。そのため、ベビーカーでいらっしゃることを考慮して、駐車場から診療室までバリアフリーの設計にしています。また、土足で入れるようにしていますので、靴の脱ぎ履きも必要ありません。小さなお子さん連れですと、お母さんご自身が脱ぐのも、子どもさんの靴を脱がしてあげるのも大変ですしね。これも、少しでも通いやすいクリニックにしていきたいと思ってのことです。
歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。
私自身の記憶はあまり定かではないのですが、幼稚園か小学生の頃から歯科医師になりたいと言っていたようです。なぜかというと父も祖父も歯科医師で、実家の隣がクリニックだったんですよ。子どもの頃からよくクリニックと自宅を行き来していましたし、診療風景も生活の一部でしたので、その影響が大きく出ているのでしょうね。当時は子どもだったので、サッカー選手とか他にもいろいろ成長途中では言っていたようですが、進路は自然な流れで歯科医師を選んでいました。
先生のご専門や得意な分野について教えてください。
私のイメージでは、地域の歯科医院はたくさん引き出しを持っていなければいけないなと思っています。きれいにかぶせ物をしていく補綴治療も好きですし、小児歯科にも力を入れています。その中でも専門は何かと聞かれると、大学病院ではインプラントを担当していました。インプラント治療は従来のブリッジや義歯で悩まれている方にお勧めで、今後さらに必要とされていく技術だと感じています。ただし当院では、インプラント治療をしなければいけない状況なのでしたらもちろん行っていきますが、この治療が必要になるような状態になる前に予防していくことが大切。当院が小児矯正にも力を入れているのはそのためです。大人になった時にインプラント治療の提案をしなくて済むように、子どものうちからしっかりとケアしていくことがとても大切なのだと、日々の診療の中で感じています。
また行きたいと感じてもらえるように
どのような症状でいらっしゃる患者さんが多いですか?
歯科全般を診させてもらっていますが、最近特に増えてきているのはお子さんの歯並びが気になるという相談です。中でも、大人の歯に生え替わるタイミングで相談にいらっしゃることが多いですね。近年は食生活の変化もあり、硬い物を食べる習慣が少なくなってきています。そのため、顎が十分に育たず顔の小さな子どもが増えています。小さな骨の上には大きな大人の歯は並びきれないため、歯並びの悪さにつながるのです。歯並びが悪いと、噛み合わせのずれから姿勢が悪くなったり、舌の位置の影響で鼻呼吸が難しく口呼吸になって口からウイルスが入りやすくなったりと、見た目だけでなく、さまざまなリスクの可能性も上がります。大人の歯に生え替わってからの矯正は抜歯する必要も出てきますが、子どものうちでしたら顎の発育に合わせて歯を並べるスペースを作っていく矯正も可能ですよ。
日々の診療で心がけていることは何でしょうか?
患者さんとのコミュニケーションをしっかりと取ることですね。特に初診の患者さんは悩みや痛みがあって来られていて、先生とも初対面できっと不安が多いと思います。その不安を取り除けるのは、やはり人対人のお付き合いなのだと考えています。基本的なことですが、笑顔であいさつをして、患者さんのお話を聞く。1つでも多く笑っていただけるように笑顔で対応したいと心がけています。また、いかに「嫌な思いをさせない」かを重視しています。怖がっている小さなお子さんを押さえつけて無理やり診療するようなことはしません。「こうやってやるんだよ」と器具や手順を見せたりして、気持ちのトレーニングから始めています。大人の方も一緒で、できるだけ痛く感じないように配慮しています。そして、上手にできたことは褒めて、少しでもプラスのイメージを持って帰っていただきたいですね。
やりがいを感じるときは、どのようなときでしょう?
患者さんから「ありがとう」と言われたときがやはり一番うれしいですね。特に「痛い」「怖い」「行きたくないけどしょうがなく」と、最初はマイナスのイメージを持って来院された患者さんが、「来てよかった」と喜んで帰って行かれて、また来たいと思ってもらえたときは、とてもやりがいを感じますね。きれいに治療をするのは当たり前だと思っています。そこから続けて診させていただけるようにしていくことで、患者さんの生活習慣などが見えてきて、一歩踏み込んだ診療が提案できるようになると思うんです。例えば、「噛む回数を増やそうね」など、日常の気づきをアドバイスすることもできれば、それが元気な歯を守っていくことにつながるのではないでしょうか。
一番大切にしているのはコミュニケーション
こちらの魅力はなんだと思われますか?
当院の一番の強みはスタッフだと思っています。設備とか減菌対策など環境が整っているのは当たり前の時代だと思っていて、やっぱりスタッフが一番の自慢ですね。スタッフそれぞれ個性はありますが、優しい人が多いと思いますよ。先日も小さなお子さんを2人連れた患者さんがいらして、受付で大変そうに見えたんでしょうね。スタッフが荷物とベビーカーを車まで運んであげていました。数え上げればきりがないくらいエピソードはたくさんあります。でも、それらのことは私が指導しているわけではないんです。院長として「お母さん・お父さんにとって頼りになる歯科医院でありたい」とか、「また行きたくなると感じてもらえる歯科医院でありたい」という想いは伝えています。それを行動に移すのは、スタッフ一人ひとりが同じ気持ちでいてくれている証だと感じています。
スタッフさんの指導で工夫されていることはありますか?
大事なことは、私一人ですべてを行うことはできないということ。「こんな歯科医院にしていきたい」と目標を掲げて、やりたいことを実現できているのはスタッフのおかげです。クリニックは大きな船で、私は船長、スタッフは船員というイメージでしょうか。それぞれの役割があり、全員で力を合わせてクリニックという大きな船を動かしているのだと考えています。この船が向かう方向性をしっかりと伝え、同じ気持ちで患者さんに対応できるよう全体ミーティングを定期開催しています。開業して7月で丸3年になります。今までの経験や工夫を詰めた診療マニュアルの製作にも取りかかっています。これをもとにチームワークをさらに向上させて、患者さんの満足へとつなげていきたいですね。そして、その診療マニュアルの仕組みがしっかりと安定して組織力が高まった暁には、クリニックの規模を広げていきたいと将来の展望として考えています。
最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
たくさんの歯科医院がある中で当院を選んで来ていただくからには、しっかりと良い診療、良い対応をさせていただきたいと考えています。そして、当院を知っていただき良いイメージを持ち帰っていただくことで、歯科医院全体に対しても、プラスのイメージを持っていただきたいなという気持ちを強く持っています。当院にお越しになった際には、プラスのイメージを持ち帰ってもらえるように努めさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/5万5000円~、インプラント治療/27万5000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。