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武部 祐一郎 院長の独自取材記事

空と海の歯科クリニック

(善通寺市/善通寺駅)

最終更新日:2023/02/20

武部祐一郎院長 空と海の歯科クリニック main

JR土讃線・善通寺駅から徒歩5分という好立地に、清潔感のある白壁、駐車スペース10台というゆとりの駐車場を完備した「空と海の歯科クリニック」がある。平安時代の僧にゆかりの深い地。仏教にも造詣の深い武部祐一郎院長が、その僧の名にちなみ、クリニックの名前を選んだという。車いすやベビーカーに配慮したスロープ状のエントランスから、院内まではそのまま靴で入ることができる。光と風が心地良く通り、木がふんだんに使われた院内は、穏やかなたたずまいの武部院長そのままに、穏やかで温かな雰囲気に包まれている。診療訪問にも力を入れ、幅広い世代の患者に日々対応している同院。「大人も子どもも、安心してかかることのできる歯科クリニックを」と考える武部院長に、今の想いや今後の展望を聞いた。

(取材日2021年6月23日)

口の中全体を診て科学的根拠に基づいた治療を提案

まずは、こちらにクリニックを開業された経緯を教えてください。

武部祐一郎院長 空と海の歯科クリニック1

大学病院での勤務を経て、2018年の7月に開業しました。このエリアに開業をしたのは、妻の実家が近いということもあったのですが、香川県の中では比較的若い方も多く、各世代の人口比率のバランスが取れていたからです。小学校から大学まであるので、ファミリー層も多く、来院される患者さんも若い方からご年配の方まで偏りがない印象ですね。また、県道沿いで善通寺ICからも近いので、三豊市、琴平地区、丸亀市など、周りの市町村から来院くださる方も少なくありません。

診療にあたり大切にされていることは何ですか?

まずは病気をしっかり把握するということが大事だと思っています。歯科医師だから歯の治療だけをする、というのではなく、もっと口全体に起こり得る病気のことも踏まえてしっかりと治療をしていきたいですね。虫歯や歯周病以外にも、口腔がんや口内炎、口腔乾燥症など、口の中で起こり得る疾患にはさまざまなものがあります。単に歯の痛みや虫歯などに対しての治療を行うというよりは、口の中も一つの臓器として捉え、口腔内全体を診ることを心がけています。あとは、私自身の家族にも行いたいと思えるような、その時その時で最善と思える治療を患者さんお一人お一人としっかり向き合い提供していきたいといつも思っています。

先生のご専門や得意分野について教えてください。

武部祐一郎院長 空と海の歯科クリニック2

口の中全体を診るという視点は、勤務医時代に培った経験が大きいと思います。私は大学院で口腔外科を専攻し、その後大学病院の病理学講座で口腔がんの病理組織診断の仕事をしていました。そんな経歴から、口の中で起こり得るさまざまな疾患に関する知識や経験も豊富ですし、得意分野と言っていいのかもしれません。なので、実際の診療でも歯のことだけではなく、周囲の組織の状態、細胞の状態まで鑑みて、科学的根拠をもとに診断・治療をするようにしています。

患者やスタッフ、すべての人に居心地の良い環境を

お子さんの来院も多いとのことですが、配慮されていることなどありますか?

武部祐一郎院長 空と海の歯科クリニック3

そうですね、お子さんたちが歯科医院に来るのが嫌にならないように、無理に治療を進めないということはいつも心がけています。口の中に器具を入れる練習や、横になる練習などから始めて、慣れたところで治療を始めるようにしています。嫌がっているのに、押さえつけて治療をするというようなことは絶対にしません。虫歯ができない口の中の環境をつくってあげることはとても大事ですが、あまりストイックになりすぎずに、上手に大人の歯に生え替わっていけるように、お子さんの成長や性格に合わせて寄り添ってあげることも大事かなと考えています。

天井も高くて、気持ちの良い院内ですね。

ありがとうございます。天井が高い分、声がよく通って響いてしまうのがやや難点ですが(笑)、光と風がよく通って、明るい開放的な雰囲気になっているのではないでしょうか。患者さんをお迎えするにあたり、一番大切にしたかったことは「心地良さ」です。大人も子どもも、安心して通える空間をつくりたかったので、どんな世代の方も通いやすいようバリアフリーにして、キッズルームや女性専用ルーム、多目的トイレも設けました。バランス良くいろいろな世代がお住まいの地域ではありますが、高齢化の波は確実に押し寄せていますので、車いすなどでも安心して来院できるようにしておきたかったんです。併せて、さまざまなご事情で来院できない方には訪問診療で対応しています。

現在の体制について教えてください。

武部祐一郎院長 空と海の歯科クリニック4

歯科医師は、現在常駐しているのは私だけで、口腔外科と噛み合わせ治療の先生に月に何回か来てもらい、診療を担当してもらっています。もっと多くの患者さんに対応できるよう、今後は3~4人体制にしていく予定で、受付スタッフや歯科衛生士も増員して、提供できる医療サービスの幅を広げていきたいと思っています。あと、産休や育休を取りやすくするなど、院長としてスタッフが働きやすい環境づくりにも力を入れていて、スタッフたちも産休や育休、有休を上手に活用しながら活躍してくれています。スタッフの気持ちに余裕がないと、患者さんにもそれが伝わってしまうと思うんです。患者さんにとってもスタッフにとってもいい場所にしていきたいといつも考えています。

口の中全体を整えて健康を保つサポートをしていきたい

ホワイトニングやインプラント治療にも力を入れていらっしゃると伺いました。

武部祐一郎院長 空と海の歯科クリニック5

そうですね、ありがたいことに、開業当初よりも自由診療となる治療のニーズが増えていると感じています。かぶせ物やインプラント治療については、実績のある歯科技工士さんと提携し、質の高い修復物を患者さんに提供できるようこだわっています。今ではインプラントもたくさんの種類があって、その質もさまざまです。何十年も使っていくものですし、体の中に入れるものでもあるので、やはりいいものをご提供して、口の中をいい状態に保てるようサポートしていきたいと思っています。

今後、力を入れて取り組んでいきたいことは何ですか?

口の中の状態が悪いと、全身の健康状態にも影響が出ます。例えば歯周病は、糖尿病や心臓病と関連が深く、早産にも影響があることがわかっています。「歯科医院=治療をするところ」ではなく、お口の健康を守るところ、予防的なケアやメンテナンスをするところ、という概念をもっと広めていきたいですね。併せて、より注力していきたいのが訪問診療です。高齢の方だけではなく、いろいろな理由で歯科医院に来れない方はたくさんいらっしゃいます。当院では来院が困難な方のために訪問診療を行っていますが、今後は、そういった方たちのお口の健康づくりをより一層サポートできるシステムをつくっていきたいと考えています。

最後に、読者へのメッセージと今後の展望をお願いします。

武部祐一郎院長 空と海の歯科クリニック6

やはり予防歯科的な概念をもっともっと患者さんの中に根づかせて、「歯を大事にしたい」という気持ちを多くの方に持っていただけるようにしたいですね。欧米に比べると日本は、予防的な意識がまだまだ低く、歯科医院に定期検診に行く人の割合は10%以下というデータもあるほどです。ですので、歯科医院は治療をするところではなく、予防するために通う場所であるという考えが浸透するようにしていきたいと思っています。ひとたび治療が必要になれば時間もお金もかかり、その上、体の病気のリスクも上がってしまうのですから、口の中の状態を良くするに越したことはありません。定期的に検診を受けるのはもちろん大切ですが、それ以上に大切なのは毎日のホームケアです。当院は来院されている時はもちろん、来院されていない時にも、お口の健康を守れるようにトータルにサポートしていますので、歯について気になっていることがあれば気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント(35万円~/1本)、ホワイトニング(3万円)、かぶせ物/フルジルコニア(5万円~)

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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