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渡部 峰明 院長の独自取材記事

わたなべ内科・呼吸器クリニック

(横浜市金沢区/能見台駅)

最終更新日:2024/01/19

渡部峰明院長 わたなべ内科・呼吸器クリニック main

京急本線・能見台駅の改札前。改札から10秒という好立地に立つ「わたなべ内科・呼吸器クリニック」。渡部峰明院長は、重症喘息発作を起こした患者の回復を目の当たりにし、感銘を受けたことから呼吸器を専門に選んだのだという。大学病院や地域の基幹病院で診療に携わる中で、より身近な立ち位置で呼吸器やアレルギーの専門家が診療を行い、重症化を防ぐ必要性を感じたことから開業を決意。そんな決意のもと、この町で開業をして5年。喘息やCOPDをはじめとした呼吸器疾患について、大人はもちろん子どもや高齢者まで幅広い層に対応してきた。バリアフリーの院内は、温かく通いやすい雰囲気の場にしたいという渡部院長の配慮が隅々まで行き届く。穏やかで優しい笑顔が印象的な渡部院長に、話を聞いた。

(取材日2023年12月11日)

専門的かつ丁寧で適切な診療で、重症化を防ぐ

患者さんはどのような方が多いのでしょうか。

渡部峰明院長 わたなべ内科・呼吸器クリニック1

病名でいうと、多数を占めるのは、やはり喘息やCOPD、睡眠時無呼吸症候群などの慢性的な呼吸器疾患の患者さんで、中でも一番多いのは喘息です。患者さんの男女比は、全体の6割が女性、4割が男性です。お子さんでも大人の方でもそうなのですが、咳症状だけが長く続いている場合、実は喘息がベースにあることが少なくありません。自分に喘息があるなんて思ってもみなかった、という方が意外と多いです。なかなか治らない咳のために眠れなかったり、息苦しさを感じている状態はとてもつらいです。当院には気道のアレルギー性炎症を測る機器や呼吸時に気道にどのくらい抵抗があるかといったことを調べられる専門的な機器も導入し、喘息やCOPDのより精密な検査が可能です。早めに適切な治療ができれば、数日で改善が見込めることもありますので、長引く咳でお困りの場合は、ぜひ早めに呼吸器内科への受診を検討していただきたいですね。

2018年の開業以降、何か大きな変化はありましたか?

おかげさまで開業以来ずっと、たくさんの患者さんにご来院いただいていますが、ここ数年の新型コロナウイルス感染症の流行で受けたインパクトは大きかったですね。COVID-19に限らず、風邪やインフルエンザの感染後になかなか咳が止まらず困っている患者さんは多数いらっしゃいます。基本的にはまずは感染後の咳に対しては対症療法ですが、数週間以上経過しても改善しない咳の場合には、喘息を発症しているというケースがあります。またCOPDや肺癌などが隠れているという場合もあります。ですので、お待たせしてしまうこともありますが、現在の患者さんの訴えだけで判断するのではなく、丁寧に診察をする大切さを実感しています。

診療の際に大切にされていることを教えてください。

渡部峰明院長 わたなべ内科・呼吸器クリニック2

安心できて、温かみを感じる医療を提供することをモットーにしています。患者さんは来院している時点で、緊張していたり不安な気持ちを抱えていたりする場合がほとんどです。相談しやすい雰囲気をつくり、不安を軽減し、治療に集中していただける環境をつくりたいと思っています。たくさんの訴えの中でも、一番つらくて、困っていらっしゃることをしっかり聞き取ることも大切だと思っています。大学病院や基幹病院で勤務していた頃、初期症状の段階で専門の医師による適切な治療を受けられていれば、悪化が避けられたかもしれないと残念に思うケースを数多く見てきました。そんな経験から、患者さんが呼吸器やアレルギーについて地元で適切な治療が受けられる場にしたいという想いが強くあります。その上で、重篤な患者さんは速やかに基幹病院などでより専門的な治療につなげられるよう、病診連携にも力を入れています。

丁寧な服薬指導と継続的な治療で症状の改善をめざす

力を入れている診療について教えていただけますか?

渡部峰明院長 わたなべ内科・呼吸器クリニック3

呼吸器疾患は幅広く診ていますが、喘息の治療には特に力を入れています。喘息は、呼吸の際に、ヒューヒューゼーゼーするような喘鳴(ぜんめい)が典型的な症状ですが、咳だけが長引いている場合も、喘息に罹患している可能性があります。そういった方には適切な検査を行って、原因を突き止め、長年苦しんでいる症状の改善を図ることが重要です。喘息だと判明したら、大人の患者さんの場合はご本人と相談して薬を選択、お子さんの場合は親御さんとも相談しながら、病気を管理し成長を見守ります。また、喘息は高齢者にも多く、重症化すると命に関わることもあるため、予防にも取り組む必要があります。

呼吸器疾患に対する、同院ならではの対応はありますか?

小中学生のスポーツ選手から、プロアスリートまでさまざまなレベルで頑張っているスポーツ選手の運動誘発性喘息の診療にも対応していることは、当院の特徴のひとつだと言えます。運動すると咳が出て動けなくなるとか、ゼーゼーして走れないなどの症状で困っている方は、スポーツを諦めることなく相談してほしいと思っています。私自身も高校大学でラグビーをしてきました。喘息が原因で思うようなパフォーマンスができない人を見てきました。その経験から、運動誘発性喘息と付き合いながら運動を続けられるよう力になりたいと思っています。

こちらではアレルギー科も標榜されていらっしゃいますね。

渡部峰明院長 わたなべ内科・呼吸器クリニック4

はい。アレルギーの治療も、呼吸器疾患の治療と並んで注力している分野の一つです。院内で各種アレルギー検査もできますし、必要な患者さんには、アナフィラキシーショックの際に使うアドレナリン自己注射製剤を処方することが可能です。食物アレルギーの方の中には、過去に出た何らかの症状のために、食べて良いものかわからずに不必要な食事制限をしている方がいらっしゃいます。そういった方には、食物についての検査やアドバイスを行っています。内科領域のアレルギーについて専門的な診察を行っているクリニックは意外と少ないようですので、なかなか症状が治まらないなどお悩みの方がいらっしゃれば、お役に立てるかと思います。

患者の想いや悩みに寄り添い、地域住民の健康を守る

診察の中で、工夫されていることはありますか?

渡部峰明院長 わたなべ内科・呼吸器クリニック5

喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療に使う吸入剤に対して、詳しい吸入指導を行っていることでしょうか。吸入剤は使い方が複雑で、せっかく処方してもうまく服用できていないことや、使い方がわかりづらいからと服用を中止してしまう例も少なくありません。これにより、改善が見込めるはずの症状がなかなか改善しない、使用中止により大きな発作を起こしてしまう、といった問題にもつながってしまいます。そこで専用のカウンセリングルームや資料を用意し、吸入方法やそのポイントを、実際に吸入器を触っていただきながらお伝えするようにしています。高齢の方でも2回~3回繰り返せばだんだん上手になりますし、お子さんの場合は、補助器具などを用いて吸入剤をうまく吸えるように指導しています。

患者さん自身に気をつけてほしいことなどありますか?

喘息やCOPDの症状が落ち着いたからといって、患者さんご自身で服薬を中断したり、薬の量を減らしたりというようなことはしないでいただきたいですね。継続することが、後々の呼吸機能の改善にもつながります。こちらとしても、症状がアクティブな時には必要な分の薬を使いますが、落ち着いてきたら症状に合わせて減薬していきますので、自己判断で薬を中断することはしないでくださいというお話はお伝えしています。また、喘息はアレルギー物質の吸引などをきっかけに発作が起きることもありますので、ダニやハウスダストなどを極力除去できるよう、環境整備をしていただくことの大切さも、パンフレットを使って日々お伝えしています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

渡部峰明院長 わたなべ内科・呼吸器クリニック6

当院は、呼吸器内科とアレルギー科を中心に、内科全般に対応しています。特に、3歳から高齢の方までの喘息の診断、治療、指導のほか、食物アレルギーや花粉症など内科的なアレルギー診療に力を入れています。喘息の方はもちろん、長引く咳や痰、咳で眠れないなどの症状がある方は、ぜひ一度ご相談ください。喘息やCOPDの患者さんがインフルエンザにかかると重症化する恐れがありますので、予防接種も積極的に行っています。お子さんの喘息やアレルギーでお悩みの親御さんは少なくないと思いますが、私自身も3人の娘の父親として子どもたちの健康のために日々頭を悩ませています。そんな自分自身の経験からも、何かお役に立てることもあろうかと思います。子を持つ親として同じ目線で親身になってアドバイスさせていただきますので、どんなことでもお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インフルエンザワクチン/3400円
※横浜市公費でも対応も可能

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