歯ぎしりや噛み締めによる痛みや違和感
歯科医院で早めの相談を
えぽっく歯科
(尾張旭市/藤が丘駅)
最終更新日:2021/10/12


- 自由診療
歯のひびや割れ、詰め物が取れるなど歯のトラブルを抱える人の中には、自分では気づかないうちに食いしばりや歯ぎしりをしているケースが多いという。また、何をしても治らなかった頭痛や肩凝りの原因につながっていることもあるそうだ。特に睡眠中の歯ぎしりは、家族に指摘をされなければ無自覚のままだが、歯のすり減り方を見れば歯科医師にはわかるのだという。食いしばりや歯ぎしりを放っておくことで引き起こすリスクを理解する必要があるだろう。対話を大切にし、患者の悩みに寄り添う診療に努める「えぽっく歯科」。「歯を守ることの大切さを伝えていきたい」と語る彦坂麻由院長は、丁寧なカウンセリングで一人ひとりに合わせた治療法を考える。食いしばりや歯ぎしりの原因やリスク、対処方法などを聞いた。
(取材日2020年4月20日)
目次
食いしばりや歯ぎしりが引き起こすリスクを伝え患者の生活背景に適した対処法を提案。一生使える歯をめざす
- Q食いしばりや歯ぎしりが起こる原因は何でしょうか?
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A
▲患者の悩みを親身に聞いてくれる院長
食べる時に噛む力が強い人は、だんだん頬の筋肉が発達していきます。より強く噛み締める習慣がついてしまった結果、食事以外の意識をしていない状態の時や、仕事やスポーツなど何かに集中している時に強く食いしばっていることが多くあるようです。ただ、上下の歯が軽く接触しているだけでも持続的になると、歯への負荷が積み重なって食いしばりのような症状に近づいていきます。また、忙しくストレスのある生活が続いていたり、歯並びや噛み合わせの悪さが、睡眠時の歯ぎしりにつながることもあるでしょう。このようにさまざまな事柄が原因の一つと考えられますので、患者さん一人ひとり原因は異なります。
- Q食いしばりや歯ぎしりを放っておくと考えられるリスクは?
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A
▲患者に合わせた治療を案内してくれる
歯への負荷は1日でリセットされず、年を重ねて使えば使うほど負担が積み重なっていきます。ある一定の限界がくると、ひびが入り割れる、すり減り折れる、かぶせ物が取れる、噛み合わせが悪くなるといったリスクがあります。細かいひびができると、そこからばい菌が入る可能性が高くなり、虫歯ではないのに神経や歯根の治療が必要になる場合もあります。さらに歯が脆くなり余計に割れやすくなるという悪循環なのです。加えて、歯肉の炎症を起こす歯周病と、歯への負担となる食いしばりや歯ぎしりの2つの要素が重なると、急激に歯を悪化させ抜けやすい状態にもつながります。このような症状を避けるため早い段階で受診されることをお勧めします。
- Q食いしばりや歯ぎしりに対処する上で大事なことは何でしょう?
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A
▲定期的な通院により口腔環境を整えていく
日中は上下の歯が接していたら離すよう歯に負荷をかけないよう意識をすること、毎晩の就寝時には、歯への負担を減らすガードを目的としてマウスピースを使用することです。これらは患者さん自らが日常の中で常に意識をしていただくなど、協力がかなり必要になってきます。また、咬筋のこわばりを軽減させることも重要となります。これによって噛み締めをゆるめ、頬の筋肉を必要以上に使わず歯に過度な力をかけない癖づけをめざします。患者さんの悩みを減らす方法を提案したいので、まずはお悩みをじっくりお聞きすることを大切にしています。
- Qどんな症状が出てきたら受診するといいのでしょうか?
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A
▲口腔内で気になることがあれば早めの相談を推奨している
例えば、以前より歯が割れたりすり減ってきている、かぶせ物がよく取れる、頭痛や肩凝りが何をしても良くならないなど、そういった方は食いしばりや歯ぎしりがもとになっているケースが多いですね。また、明らかに頬の筋肉が硬く張っている、咬筋のあたりがぷくっと膨んでいる方は無意識的に食いしばりをしている場合があります。さらに、起床時だけ奥歯が痛く歯が浮いた感じがする、ご家族からよく指摘をされる方は、寝ている間の歯ぎしりが考えられます。食いしばりや歯ぎしりは無意識で行われるため、困っている困っていないに関わらず、このような症状に注意を払っていただき、あてはまる症状がおありな方はお気軽にご相談くださいね。
- Qメンテナンスや日常の意識として気をつけることは何ですか?
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A
▲丁寧な治療が受けられる
診療では、3~4ヵ月に1回のメンテナンスに来ていただきます。食いしばりの強い人は歯が欠けたり割れたりしやすいので、ひびが入っていないか、かぶせ物が取れていないかなどを細かくチェックしていきます。日常生活では、必要以上に長時間ガムなどをずっと噛み続けるのは歯にとってあまりよくないので気をつけていただきたいですね。また、噛む力が強い人は、歯肉の炎症を起こさせないことが大事ですから、丁寧な歯磨きや定期的ケアは欠かせません。あとは、歯が抜けたままの方、歯に負担がかかるような噛み合わせの方は、入れ歯やインプラント治療、矯正治療などの方法で口腔内環境を整えていくことも大切だと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正治療 子ども:25万円~、大人:35万円~/入れ歯治療 10万円~(保険診療でも行っています)