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藤原 裕丈 院長の独自取材記事

ふじわら眼科クリニック

(大田市/大田市駅)

最終更新日:2024/07/12

藤原裕丈院長 ふじわら眼科クリニック main

大田市駅より徒歩15分、国道375号線沿いのアクセス便利な場所に立地する「ふじわら眼科クリニック」。高齢者が多いにもかかわらず医療機関が限られているこの地域に、眼科医として何か貢献できないだろうかとの思いで開業して6年を迎える。高齢の患者さんに配慮されたバリアフリーの広いクリニック内には、国内でも導入しているところが少ないという先進の医療機器を取りそろえ、遠くに行かずとも大学病院と同等の高度な医療の提供に努める。今ではすっかり地元住民に頼りにされる眼科クリニックとなった同院の藤原裕丈院長に、診療理念や治療の様子などを聞いた。

(取材日2024年5月31日)

一般眼科から先進治療まで幅広い眼科診療に対応

クリニックの特徴を教えていただけますか?

藤原裕丈院長 ふじわら眼科クリニック1

当院は、遠方の大学病院や総合病院まで行かなくても、お住まいの地域で先進の眼科治療を受けられるよう、あらゆる眼科治療を提供することを診療理念としています。また、急患も積極的に受け入れています。具体的には、充血や炎症を伴う結膜炎といった軽症のものから、難しい手術が必要な網膜硝子体疾患といった重症のものまで、幅広く対応しています。私は眼科医として、基幹病院や総合病院などで重症患者の手術を数多く手がけてきましたし、当院では国内でもまだ導入が少ない高度な医療機器を取りそろえ、大学病院と同等の専門性の高い診療に努めています。眼科の場合は局所麻酔で大半の手術が可能なため、大きな病院に行かなくてもほとんどの治療が可能です。ただ、大田市周辺はそういった治療ができる医療機関自体が少ないことから、この地域の方々へ貢献できるよう日々診療に努めています。

どんな患者さんがいらっしゃいますか?

大田市にお住まいの患者さんが中心ですが、遠方からも来院されます。遠くは津和野や山口県の須佐、松江の患者さんもいらっしゃいますね。年代的には70歳以上が90%以上を占めます。疾患で多いのは白内障です。大田市は穏やかな方が多く、診療がたいへんやりやすいです。島根県の西のほうの患者さんは皆さんそんな雰囲気の方が多く、私も日々患者さんに学ばせていただいています。地域の方に信頼され頼りにしていただいて、通っていただけるのは非常にうれしいことです。

具体的に対応している眼科の診療について教えてください。

藤原裕丈院長 ふじわら眼科クリニック2

眼科一般では、充血、目のかすみやかゆみ、眼精疲労、眼鏡やコンタクトレンズの処方や不調などさまざまです。白内障・緑内障、目のアレルギー・花粉症、加齢黄斑変性、眼瞼下垂症、糖尿病網膜症なども対応しています。日帰り手術も可能ですし、先ほど申し上げたように高度かつ専門的な治療も可能です。手術は白内障手術、緑内障手術、網膜硝子体手術などが可能で、あと定期検診なども行っています。眼科の場合、忙しい日常の中で、受診がつい後回しになってしまうところもあると思いますが、自覚症状がなく進んでしまう疾患もあるため、少しでも不調を感じたらお気軽にご相談いただければと思います。

国内でも数少ない先進医療機器を導入

とても立派な診療機器が多いですね。

藤原裕丈院長 ふじわら眼科クリニック3

正しい診断をするためにも、診療機器は特に良いものをそろえています。例えば、水晶体までの断面像や、角膜の前後面の形状を計測するOCTという機器があります。高額な機器になるほど計測の精度が高くなり、それだけ正しい診断に結びつきます。診断は治療計画を決める前提になる非常に大切なプロセスです。正しい診断ができてこそ、正しい治療ができるといっても過言ではありません。走査型超広角眼底撮影装置は眼底病変の発見に役立つ機器です。当院のものは解像度が高く画質がきれいで、現在県内で置いている病院や眼科クリニックはとても珍しいと思います。ナビゲーションテクノロジーを用いたレーザー光凝固装置も全国的にも希少な機器で、眼底像をリアルタイムに鮮明に映してくれます。これは精密に眼底にレーザーを照射し、糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症などの治療を行います。

手術ではどんな疾患が多いのでしょうか?

やはり白内障が一番多いですね。2018年5月の開業以降、2024年の4月30日時点で、白内障は5463件になります。次は網膜硝子体手術で1094件です。その次は緑内障が433件、斜視・眼瞼下垂・内反症が193件になります。その他も合わせますと、当院の手がけた手術の合計件数は8711件になります。急患ですと、網膜剥離、外傷、眼内炎など重篤な患者さんも来ますし、緊急手術も月に4、5件あります。

その他こだわっている点を教えてください。

藤原裕丈院長 ふじわら眼科クリニック4

クリニックの建物は、平屋でバリアフリーにすること、入り口は雨避けのため屋根のついた広いポーチを設けること、この2点にはこだわりました。やはり高齢の患者さんが多いので、バリアフリーの平屋で、車いすでも移動しやすい余裕のあるスペースを取った設計にしました。また、屋根つきのポーチは、車で来られる方が多いので、患者さんが雨に濡れずに院内に入れるように配慮したためです。一方、サービスの面では、約20人いるスタッフがきめ細かに患者さんに接してくれますし、重篤な手術にも慣れていてしっかり対応してくれます。また、視能訓練士が在籍し、視力や視野などの視能検査や、弱視や斜視などの視能矯正を専門的に行います。視能訓練士は治療を左右する重要な役割を果たします。昨今、視能訓練士の不足が問題になっていますが、当院では3人が活躍してくれています。

啓発活動で、早期発見・早期治療の大切さを伝えたい

眼科も定期検診が必要なのでしょうか?

藤原裕丈院長 ふじわら眼科クリニック5

何らかの疾患が自覚なく進行している可能性もありますので、基本的に40歳以上の方は年1回の眼科受診をお勧めしています。多いのは白内障や緑内障で、特に緑内障は自覚症状がありませんので、早く見つけて早く治療をすることが大切だと思います。私は勤務医時代、重症の患者さんの治療が多かったので強く思うのですが、重症になってからだと治療が難しく失明となってしまう症例も多々あり、もっと早くに治療を開始していれば……という患者さんも少なくなかったです。そんなとき早期発見・早期治療につながる検診のありがたみを人一倍感じました。また、私は大学院では斜視・弱視の研究を専門にしていたのですが、お子さんの弱視も6歳を越えると視力の発達が難しくなりますので、ぜひ早めに相談していただきたいですね。

ところで、お休みの日はどんなことをしてリフレッシュしていますか?

単身赴任のため、週末は家族のいる岡山県に帰っています。車で帰るのですが、運転が好きなので苦にならないです。あと、旅行が趣味なので、3連休があれば必ずと言っていいほどどこかに旅行に行きますね。外国が多いでしょうか。先日も妻と4人の子ども、家族全員で香港に行きました。もちろん家族の意見も聞きますが、計画は主に私が立てます。マイルや格安航空券など駆使してお金をあまりかけないような旅にしているんですよ。忙しいので、タイやシンガポールなど、どうしても近場になってしまうんですけどね。フィリピンのボラカイ島の海なども良かったですね。実は大学時代は水泳部で、泳ぐことが大好きです。診療を6時半に終えることができた日は、近所のプールに行って泳ぎます。この辺りは海もきれいで、いいですよね。岡山の瀬戸内海も好きですが、やっぱりこちらの日本海がいいです。同じ日本の海でも趣が違いますよね。

最後に、今後の展望を教えてください。

藤原裕丈院長 ふじわら眼科クリニック6

診療理念である、地域の中で一般眼科から先進治療まであらゆる眼科診療を提供できるクリニックをめざして、引き続き努力していきます。特に、新しい治療をどんどん取り入れて地元の皆さんに還元していきたいですね。また、地方に住んでいると、特にご高齢の方はどうしても医療情報が限られてしまいます。情報不足のため、受診さえしないまま病状が進行してしまっているケースもありました。開業当初からその懸念を抱いていて、何とかできないか考えた上で、地域の方々に病気について認識してもらえるよう、病気の仕組みや治療方法などを地元のケーブルテレビで積極的に情報発信してきました。今後も、そういった啓発活動を続けて、患者さんや地域の方々に適切な医療情報と、早期発見・早期治療の大切さをお伝えしていきたいと考えています。気になることがある場合には、ぜひ一度ご相談にお越しください。

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