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小高 哲郎 院長の独自取材記事

あきるの杜きずなクリニック

(あきる野市/武蔵五日市駅)

最終更新日:2021/10/12

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「診療時間外であっても可能な限り対応したい」と小児の救急診療にも熱心な「あきるの杜きずなクリニック」の小高哲郎(こだか・てつろう)院長。園医や学校医なども務め、地域医療に尽力する小高院長は、小児科だけでなく「赤ちゃんからお年寄りまで、頭のてっぺんから足の先まで」をモットーに掲げる経験豊富な医師だ。がんの診療経験も豊富で、内視鏡や超音波などによるがん検査を行っている。診察室でのエコー検査もでき、スピーディーな診断が可能だ。穏やかでアットホームな院内の雰囲気と同じく、小高院長も相談しやすい優しい空気感の持ち主だが、芯は熱く地域医療への思いも深い。そんな小高院長にクリニックの診療について話を聞いた。

(取材日2020年2月1日)

医療の不安を払拭する、地域の頼れる存在に

この地に開業した理由をお聞かせください。

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もともと妻があきる野の出身だったこともあり、この場所が候補に挙がりました。あきる野市は伝統があって自然も豊か、住みやすくとても良いところなのですが、診療所の閉院が続き、医療面で不安のある地域でした。ここならば自分が役に立てることが多いのではないかと思い、この地に開業させていただきました。本当は病院に行かなくてはならないけれどなかなか足が向かなかった方が、ここができたのならと来てくださったり、遠くまで通っていたけど近くなって助かったという方もいらっしゃったり、地域の方から感謝されるとうれしいですね。

もともと地域に根差したクリニックを開こうと考えていたのでしょうか?

東京大学医学部医学科を卒業して三井記念病院外科、東京大学医学部付属病院での研修後、都立八王子小児病院に行ったのですが、そこで初期診療の大切さを学ばせてもらったことから、「地域でクリニックを開く」という考えが芽生えたのかなと思います。小児外科での勤務は東京大学医学部附属病院だったのですが、大学病院は人も設備も整っていますし、大学病院に来る前にある程度ほかの医師からの診断を通ってきています。自分はそういう流れよりも、真っさらな状態から診断をつけて、治療につなげたいという思いがありましたので、地域医療のほうが向いているのではないかと考えるようになりました。西多摩地域の公立病院である福生病院では幅広く対応したいと思い、小児外科と一般外科を兼任。開業前まで勤めた埼玉医科大学国際医療センター小児外科では、地域で小児医療をやることが大事だとあらためて思い、この地での開業に至ります。

医師を志したきっかけは何だったのでしょう?

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身内が亡くなったことが大きいですね。母が悪性リンパ腫だったのですが、私が医学部に入ってから悪性リンパ腫が進行して、研修医2年目の時には治療の施しようがなくなっている状態でした。その時に自分では何もできなかったという反省もありましたし、治してあげる努力をしたい、人の苦しみを取れる仕事がしたいと強く思いました。小児のがんは、治って元気になる可能性ももちろんありますが、治らなくて苦しむ様子を見ることもあって、早めにがんを見つけてできることはすべてやってあげたいと考えるように。今でも常にがんはないかという点を気にしながら診療しています。

断られることの多い小児の救急疾患にも対応したい

こちらでのがんの検査はどのようなものになりますか?

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主に健診で引っかかった方が対象なのですが、胃の場合は内視鏡を使い、胃炎があるかピロリ菌がいるかどうかを調べると同時に、がんがないかチェックします。大腸の場合は、直腸から盲腸までの炎症、ポリープやがん、潰瘍などの病変を調べるために大腸内視鏡を使用します。早期の大腸がんでしたら、内視鏡による治療を行うことも可能です。ちょっと気になるおなかの症状があればエコーで診たり、乳腺なども気になる場合はなるべく超音波検査を行い、見逃さないように努めています。早期に発見すると対処しやすいですし、検査をすることでその方が何に悩んでいるのかがわかる場合も多いので、検査をする意義は大いにあります。

エコーを取り入れているのですね。

診察室内でエコーによる診断が行えます。エコーは聴診器や触診を画像で表すようなもので、リアルタイムで腸の動きだったり臓器の様子だったりが手軽にわかります。例えば、胆のう炎や虫垂炎など多くの救急疾患はCTまでいかなくてもエコーで診断ができるんです。埼玉医科大学の小児科の診察台にもエコーが置いてあったのですが、一般的に必ずしもエコーが備わっているわけではなく、あったとしても予約をして後日来院という場合も。それだとすぐ診断して治療につなげられるエコーのメリットが半減してしまうので、当院では必要な方には診察室でエコーを行い、診察室の中で確定することを大事にしています。エコーだけではわからないこともありますが、重症疾患だと腹水がある場合が多いので、それを確認できるだけでもメリットは大きいですね。

病院の少ない地域ということもあり、小児外科や小児救急診療は頼りにされているのでは?

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そうだとうれしいですね。小児外科は経験を積んできましたので、重症疾患は基本的に見逃さないと思います。院内に処置室があり、ちょっとしたできものや、舌の動きが制限されてしまう子どもの舌小帯短縮症などは鎮静剤を投与して手術することが可能です。疾患を見逃してしまうのは怖いことですので、しっかり検査をして、結果を出して親御さんに伝えるようにしています。あと、小児救急診療については、診療時間外であっても可能な限り対応していきたいと思っています。例えば、赤ちゃんの鼠径部がポコっと出てしまって治らない鼠径ヘルニアなどは、経験のある医師であればすぐに処置できるようなものなのですが、まず「子どもだから」という理由で断られてしまう場合が多いんです。すぐ終わる治療であるにもかかわらず、たらい回しにされてしまうことを考えると、夜中であってもできるだけ対応したいと考えています。

斜視などを検査するための機械もあるそうですが。

近視や遠視、乱視、斜視を数秒でスクリーニングできる機械です。正確な診断は眼科で行うことになるのですが、当院でまずこれを撮ってみることで、眼科を受診するか決める一つの指針にできるかと思い導入しました。あくまで希望者になるのですが、乳児健診の際などに行っています。実は私の子どもも弱視だったのですが、私自身あるとは思っておらず驚いた経験があります。早いうちに発見して治療を始めることが重要と聞いていますので、気になる方はお声かけください。

小児から大人まで診てきたからこその幅広い診療

先生が診療の際に心がけていることは?

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来ていただいた方が何を求めているのかを察知して、満足してもらえるように努めています。なぜそういう症状が出ているのか説明することも重要と考えていますし、不安があるならばどこからその不安が生まれているのか、必要に応じて検査などで答えを出せるようにしています。子どもの場合は小児の特殊な疾患を見逃さないことも大事です。おなかの症状で来ていても、首を触ってリンパが腫れていないか確認したり、胸に大きな雑音がないか確認したり、1箇所に絞るのではなく全身を診ています。保育園の園医として地域の保育園に月に1回行っていて、関わる子も多いですし、その子のことを本気で考えて、お父さんお母さんの悩みも理解したいと思っています。

「赤ちゃんからお年寄りまで、頭のてっぺんから足の先まで」をモットーに掲げていますね。

私の得意分野は主に小児外科疾患と小児腫瘍ですが、総合病院で成人の外科も経験していますし、内視鏡もできます。全部が全部専門家ではないですが、話を聞いて対応できる基本知識はあると思っていますので、このモットーを掲げました。幅広く診察できるため、患者さんにとってはちょっとしたことでも相談できるようで、風邪でいらっしゃった患者さんに「では風邪薬出しますね」となった後に「あと先生……」と、たいがい2つ3つ質問が始まります(笑)。実はそちらが本当に聞きたいことだったりするので、気軽に相談していただきたいなと思っています。

今後の展望、読者へのメッセージをお聞かせください。

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地域のニーズに即して、この地域を支えていければと考えています。困った時に頼ってもらえるよう、またこのエリアの方たちの生活に不安がないように、このクリニックが支えの一つになれたらうれしいです。ちょっとしたことでも小児から大人まで経験している自分だからわかることもありますので、相談していただけたらと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

視覚スクリーニング検査/500円

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