精度を高めることで安全性を追求
インプラント治療
岳歯科クリニック
(京都市伏見区/六地蔵駅)
最終更新日:2025/01/07


- 自由診療
日本国内でチタン製のインプラントを使った治療が普及し始めたのは、1980年代初めのこと。それ以来、40年近くが経過して、ようやくそのメリットが理解されるようになってきた。その反面、外科手術を伴う「怖い」「危ない」治療といったイメージが根強く残っているのも事実だ。しかし、近年の技術の発達により、インプラント治療は大きく様変わりを見せている。安全性が追求され、インプラントそのものの改良が進み、施術の精度も飛躍的に向上している。新しい技術を生かしたインプラント治療にはどんな特徴があり、私たち患者にとってどんなメリットがあるのか。先進的な技術を駆使したインプラント治療のエキスパートとして、数多くの症例を手がけてきた「岳歯科クリニック」の芳本岳院長に話を聞いた。
(取材日2020年8月1日)
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qインプラント治療のメリットは何でしょうか。
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A
隣の歯を削ったり、金具をかけたりして負担をかけることがないのは、インプラント治療の大きなメリットです。噛み心地も天然の歯と遜色ないレベルで、硬いものを噛んだ時に違和感を覚えたり、人と話している時に外れないかと心配になったりすることがほとんどありません。また、もともとの歯とほぼ同じ形の歯が入るので、歯磨きなどのお手入れがしやすく、見た目的にも天然の歯と区別するのが難しい水準です。歯をなくすと、お口の機能が低下するだけでなく、歯がないことがコンプレックスになることも少なくありません。インプラント治療は、いわば歯が健康だった状態にリセットできる治療法で、そうしたマイナスを解消できる治療だと考えます。
- Qリスクについても教えてください。
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A
インプラントを埋め込む骨の中には、神経や血管が通っています。ドリルで骨に穴を開ける際に、そうした神経や血管を損傷する恐れがあるのは事実です。当院ではそうした事故が起こらないように、新しい技術による精度の高い治療を実践しています。また、インプラントは、天然の歯に近い機能、見た目を持っていますが、同時に天然の歯と同じリスクも抱えています。きちんと手入れすれば長く持ちますが、そうでなければ歯周病にも、虫歯にもなります。「インプラントにすればそれで大丈夫」ということはないのです。インプラント治療を考えておられる方には、こうした特徴をしっかり理解していただきたいと思います。
- Q費用について教えてください。
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A
インプラント治療は自由診療になるので、クリニックによってかかる費用が違います。また、インプラントを埋め込む骨が不足している際に行う骨造成などは、別途費用がかかります。また、当院で定期メンテナンスを継続していただいた患者さんは、インプラントが離脱した場合の再治療は10年以内、かぶせ物の破損による再治療は5年以内なら、それぞれ追加で費用をいただかず対応いたします。定期メンテナンスについては、保険治療適用外のインプラント専用の素材を使います。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1術前の診査・診断・治療計画
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特殊な装置を口の中に入れてCTを撮影し、スキャナーを使った3次元データ、口腔内写真も撮影。歯周病のチェックも行われる。糖尿病や高血圧症など手術にリスクとなる持病がある場合は、血液検査が必要になることもある。検査によってインプラント治療が可能と判断されれば、検査や問診によって得られた情報をもとに、患者に合わせた治療計画・費用の見積もりが複数提示される。治療計画・費用に同意できれば次のステップに進む。
- 2ガイドの作製
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検査によって得られたデータをもとに、安全に手術を行うため、かつ違和感のない噛み心地を得るためのインプラントの位置が決められる。歯が入った状態をシミュレートするので、適切なポジションを決定できるのが特徴だ。さらに、シミュレーションの結果を3Dプリンターで具体的なガイドに再現。できあがったテンプレート状のガイドを患者の口の中に入れて手術を行い、計画どおりの位置にインプラントを埋め込んでいく。
- 3埋入手術
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手術は基本的に局所麻酔で行われ、精神的に不安や怖さを感じている患者には鎮静麻酔が併用されることもある。手術の所要時間は1本で3〜5分程度。ガイドを用いた手術では、歯茎を切開する必要がないので傷口が小さく、患者の負担が少ない。また、麻酔の量を少なく抑えられるので、麻酔に伴うリスク回避にも有用だ。骨造成が必要な場合は手術と同時に行われ、歯がない状態で長期間過ごすのが厳しい患者には、仮歯が装着される。
- 4かぶせ物の型採り
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かぶせ物の型採りには、多くの場合は3Dスキャナーが使用されるが、樹脂を使った従来の方法で行われるケースもある。同院では、経験豊富な歯科技工士がかぶせ物の作製を担当。インプラントが骨に定着すれば、かぶせ物の装着が可能になるが、長く快適に噛むためには確実に定着を見極めることが欠かせない。定着度合いのチェックは経験や勘に頼るのではなく、超音波装置を使って精密に判断しているのも同院の特徴だ。
- 5メンテナンス
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同院では、インプラントが定着してかぶせ物を装着した後、少なくとも3ヵ月に1回の定期メンテナンスを推奨。3ヵ月ごとにチェックしていれば、異変が起こった場合も、その前兆の段階で気づいて対処し、トラブルの発生を未然に防げるからだ。もちろん、患者が希望すれば毎月メンテナンスを受けることもできる。メンテナンスの際は、歯科医師によるインプラントや他の歯のチェック、歯科衛生士によるクリーニングが行われる。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/1本38万円〜、定期メンテナンス/1回8000円~、骨を増やすための手術(GBR)/6万円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。