顎の骨が薄いなどの難症例にも
対応可能なインプラント治療
たくま歯科
(富士見市/みずほ台駅)
最終更新日:2025/04/17


- 自由診療
歯を失った場合、治療法としては一般的に入れ歯・ブリッジ・インプラント治療が検討される。歯科医師からそれぞれのメリット・デメリットについて詳しく説明を受け、十分に相談して選択する必要があるが、「たくま歯科」の渡辺卓磨院長は、「入れ歯やブリッジのデメリット解消につながるのも、インプラント治療の特徴」と話す。「例えば入れ歯のような異物感は感じにくい、ブリッジのように健康な歯を削らなくて済む、などが挙げられます。一方、全身疾患がある方、顎の骨が薄い方などはインプラント治療が難しいとされます」。しかし、同院では人工歯の土台となるインプラント体を短いタイプにすることで、顎の骨が薄くても適応になるケースが増えるという。そこで渡辺院長に、インプラント治療の解説や同院で行う治療について語ってもらった。
(取材日2025年3月25日)
目次
骨の厚みが少ない方でも対応できるインプラント体を使うことで、より多くの患者にインプラント治療が可能に
- Q虫歯などで抜歯が必要な場合にはどんな治療法がありますか?
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A
▲さまざまな治療の選択肢を用意していると話す渡辺院長
歯を1本から数本失った場合、一般的に入れ歯・ブリッジ・インプラント治療が選択肢になります。入れ歯は取り外し式のためメンテナンス性は高いですが、異物感や痛みが続くケースも少なくありません。ブリッジは入れ歯より安定感があり、口の中でなじみやすい点がメリット。一方、人工歯を支えるため、治療する歯の両側の健康な歯まで削ることに抵抗を感じる方も。インプラント治療は人工歯の支えとなるインプラント体を顎の骨に埋め込むので、天然歯に近い噛み心地が期待できます。しかし治療には手術が必要で、期間もほかの治療法に比べて長くかかります。こうしたメリット・デメリットを歯科医師と十分に相談して治療法を選んでください。
- Qインプラント治療に向かない人がいれば教えてください。
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A
▲手術で使用する機材は、患者に合ったものを選ぶ
糖尿病など全身疾患のある患者さんの場合、病気や服薬の状況などから、歯科医師が現時点ではインプラント治療は難しいと診断する可能性も考えられます。インプラント体を埋め込む顎の骨が歯周病などで薄くなっている患者さんも慎重に検討すべきでしょう。ただ最近では、当院でも対応している「骨の厚みを増やす目的で行う骨造成」や「長さの短いインプラント体を使う方法」などで、治療可能になることも期待できます。また、歯周病や噛み合わせなど口腔内に病気・不具合がある患者さんは、それらを治療してからインプラント治療に移るのが一般的。治療後のメンテナンスのため定期的に歯科医院に通えることも大事な条件の一つです。
- Qなぜ治療後のメンテナンスが重要になるのでしょうか?
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A
▲患者の不安に寄り添い、精密な治療を心がける
インプラント治療で装着した人工歯は虫歯になりませんが、根元の歯肉は歯周病と同じ仕組みで腫れや痛み、出血を伴う炎症を起こすからです。これは「インプラント周囲炎」と呼ばれ、せっかく治療したインプラント体がぐらついたり抜けたりする原因になります。しかも歯周病より病気の進行が速いとされるので、ご自身の適切なブラッシングと歯科医院でのメンテナンスで、歯垢や歯石を丁寧に除去しておくことが大切です。以前から当院の患者さんなら、これまで同様に定期的に通院していただければ大丈夫ですが、当院で新たにインプラント治療を受けられる場合は、治療内容に加えてメンテナンスの大切さもしっかりお伝えして検討していただきます。
- Qこちらのインプラント治療の特徴を教えてください。
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A
▲機能性、審美面ともに兼ね備えた治療を提供している
当院では、一般に使われるインプラント体より短いサイズのものでの治療も選択肢としています。顎の骨への埋め込みも一般のものに比べて浅めで、顎の骨が少し薄い患者さんも対応可能なケースが増える点がメリットの一つ。埋め込みが浅くても人工歯を着けた際に十分な安定性が望めるとされています。顎の骨を削る量も少なくて済み、患者さんの痛みの軽減もめざせます。さらに必要に応じて顎の骨の厚みを増やすための骨造成も行います。一般的にはインプラント治療が難しいとされる方でも、ご希望の方はご相談ください。また当院の診療室はすべて個室タイプで、どの診療室でもインプラント治療が可能です。
- Q治療に関して患者さんからどんな質問が多いですか?
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A
▲インプラントは選択肢の一つ。より良い歯の健康と未来を守りたい
名称は知っていても、治療内容までは詳しくご存じない方も多いので、どのような治療か、手術はどんな感じで時間はどれくらいかかるか、痛みはどれくらいかなどの質問はよくあります。当院では最初に丁寧にご説明し、その後も患者さんの疑問には随時お答えして、お互いに納得できる治療をめざしています。当院の治療内容は前述のとおりですが、手術は私と助手2人の3人体制で行い、時間は1ヵ所につき30分程度。手術中は痛みを感じにくいよう鎮静剤を使用。手術後の腫れや痛みにも配慮した治療法です。埋め込んだインプラント体が顎の骨と結合するまでには5ヵ月ほどかかり、その後に型採りして人工歯を作って装着します。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/1本30万円〜、骨造成/8万円〜