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真鍋 尚至 院長の独自取材記事

まなべ整形外科クリニック

(福岡市西区/室見駅)

最終更新日:2025/04/23

真鍋尚至院長 まなべ整形外科クリニック main

福岡市西区愛宕のマリナ通りクリニックモール内にある「まなべ整形外科クリニック」。「身近なクリニックで専門性の高い充実した整形外科医療を提供したい」と、真鍋尚至(まなべ・たかし)院長が2017年に開院した。学生時代からラグビーをはじめさまざまなスポーツに打ち込み、けがが絶えなかった経験が、整形外科医をめざした原点であることから、スポーツ障害の予防や治療に積極的に取り組んでいる。スポーツマンらしい爽やかな笑顔で迎えてくれた真鍋院長に、同クリニックの特徴や診療への思いを語ってもらった。

(取材日2021年3月4日)

身近な町のクリニックで専門的な治療を提供

まずは先生のご経歴と開業されたきっかけをお聞かせいただけますか?

真鍋尚至院長 まなべ整形外科クリニック1

長崎大学を卒業後、九州大学整形外科に入局し、大学病院やその関連病院で6年間、大学院で4年間を過ごした後、福岡整形外科病院に11年間勤務しました。この病院は整形外科専門の大きな病院で、整形外科全般にわたって数多くの症例に携わりながら、膝や肩関節の専門的な治療にも取り組んできました。骨折や靱帯・腱損傷などの外傷手術をはじめ、肩や膝の関節鏡視下手術、肩・膝・股関節の人工関節置換術、脊椎の手術など、ほぼ毎日手術に入っていました。整形外科医としてやりがいのある充実した日々でしたが、外来で遠方から来て長時間お待ちになっている患者さんたちを見ていて、「もっと身近で手軽に充実した外来治療を提供することはできないだろうか」と思うようになり、クリニックを開業することを決めました。

この場所で開業された思いや患者さんの層について教えてください。

私は生まれも育ちも福岡市南区なのですが、小さい頃から父の郷里である能古島にはよく遊びに来ていたので、思い出や愛着のある場所が数多くあります。ゆかりのあるこの土地、そして何よりも大好きな海のそばで開業できたことをたいへんうれしく思います。小さいお子さんからご高齢の方まで幅広い年代の患者さんに来ていただいていますが、この地域は近くに学校が多いこともあって若い層が比較的多い印象です。小中高校生はけがやスポーツ障害が大半を占めていて、特に体育や部活動などによる突き指や捻挫が多いですね。大人になると首肩腰や膝の痛みなど、慢性疾患の訴えが増えてきます。首肩凝りは姿勢の悪さが原因で、スマホやデスクワークなどで巻き肩や猫背になってしまっている人が多いです。当院では正しい姿勢に近づけるための運動器リハビリテーションを積極的に行っていて、自宅でできるストレッチやマッサージなどのセルフケアも指導しています。

先生自身がスポーツをされていた経験が治療に役立っていることは多いのではないでしょうか。

真鍋尚至院長 まなべ整形外科クリニック2

高校と大学ではラグビーをやってきましたが、自分を含めてけがをすることがたいへん多く、膝や腰などの故障で試合に出られない選手を見てきて、大学卒業時には迷わず整形外科を選びました。ラグビー以外にもウインドサーフィンやスキー、スノーボード、テニス、ゴルフなど、数多くのスポーツをしてきましたので、そういった経験は仕事にも生かせていると思います。開業1年目までの8年間、サッカーのチームドクターを務めたこともあります。肩を脱臼した選手の手術をして、復帰に何とか間に合わせてレギュラーとして活躍してもらえたことが思い出に残っています。

幅広い世代の多様な症状を根本から探る

診療において大切にされていることは何ですか?

真鍋尚至院長 まなべ整形外科クリニック3

けが以外で整形外科を受診される患者さんの悩みの多くは、痛みやしびれ、動かしにくさといった機能障害で、長年にわたって蓄積された不具合が原因だと考えられます。その場しのぎで短期的に痛みを取るだけでは根本的な治療とはいえません。学校や職場環境、生活環境などが症状につながっている可能性があり、手で触るだけの診察だけではわからないことが山ほどあります。コミュニケーションから得られる患者さんのバックグラウンドにしっかりと耳を傾け、根本の原因を探ることが大切だと心がけて診療に取り組んでいます。

超音波(エコー)検査やMRI・CTもよく活用されているそうですね。

レントゲン検査と超音波(エコー)検査を組み合わせることで、正確な画像診断にこだわっています。エコー検査はレントゲン検査での判断が難しい小さな骨折、筋肉や腱、靱帯の損傷、腫瘍などを確認できます。足首の捻挫と思われた小学生が剥離骨折を起こしていることは少なくありません。肩の腱板断裂も初期段階で見つけることができます。診察室で患者さんと一緒にリアルタイムで見ながら確認してもらうことができるのもエコー検査のメリットです。また、MRIやCT検査が必要となることも多いのですが、隣接の脳神経外科クリニックと連携して迅速にMRIやCT検査ができる体制を整えています。骨密度測定装置は大学病院などでも導入されている先端のもので、精密に測定することができます。

治療に関しては何かこだわっておられますか。

真鍋尚至院長 まなべ整形外科クリニック4

柔軟性の低下や運動機能障害によって引き起こされた症状を根本から治すために、理学療法士によるマンツーマンの運動器リハビリテーションをお勧めしています。リハビリ機器のみによる治療よりも、一人ひとりの状態に合わせた丁寧なやり方ができます。薬物療法では、できるだけ患者さんのニーズに合った薬を選ぶよう心がけており、漢方薬も必要に応じて処方しています。注射も積極的に行っています。強い神経痛のある方で、お薬だけではなかなか改善しない方には神経ブロック注射を行っています。頸椎であれば腕神経叢ブロック注射、腰椎であれば神経根ブロック注射や仙骨裂孔ブロック注射などを行っています。関節内や腱鞘内の細かい部分への注入にはエコーガイド下で適切に行っています。また、さまざまな運動器症状に対してエコーガイド下のハイドロリリース注射も行っています。

スポーツによる外傷、障害はどう予防すればいいのでしょうか。

オーバーユースや無理な運動によってさまざまなスポーツ障害が起こってきます。スポーツに限らず肩凝り、腰痛などもそうですが、筋肉・骨・関節・靱帯に負荷をかけすぎていることが原因なので、予防にはしっかりと身体を休ませることが必要です。休まずに我慢をしていると、症状を悪化させてしまって、結果的に治療期間を長引かせてしまいます。ちょっとでも不調を感じたら、まずは気軽に受診していただきたいですね。成長期のお子さんの場合は、不調をなかなか訴えられない場合もあり、周りの大人の理解も大切だと思います。当院では一人ひとりの患者さんに合った治療計画を立てて、理学療法士と連携を取りながら回復をサポートしていきます。

患者にとって居心地の良いクリニックをめざす

こちらでは栄養士による栄養指導も受けられると聞きました。

真鍋尚至院長 まなべ整形外科クリニック5

骨粗しょう症の患者さんに対しては薬の処方だけではなく、栄養士による栄養指導を受けていただいて、食生活の見直しやアドバイスをしています。体組成計による筋肉量、体脂肪量、基礎代謝量などの測定も行っており、「日頃から運動して食生活には気をつけている」という患者さんにとっても、ご自身の体の状態を客観的に知ることができ、治療への意欲につながっています。女性は閉経期を迎えて女性ホルモンの分泌が低下すると、その後10年ほどで骨密度がぐっと減ります。骨密度には個人差がありますので、50歳を過ぎた女性は一度骨密度を測っておいて、ご自身が標準値と比べてどのくらいなのか知っておくことも大切です。

設備へのこだわりを紹介してください。

クリニックの間取りは患者さんの使い勝手を第一に考え、初めての患者さんでもぱっとわかりやすいように動線をシンプルにしました。また、待ち時間をのんびり快適に過ごしていただけるよう、南国をイメージした空間づくりをめざしました。観葉植物の多さはどこのクリニックにも負けないんじゃないでしょうか。医療サービスと設備の両面において患者さんにとって居心地の良いクリニックでありたいと考えています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

真鍋尚至院長 まなべ整形外科クリニック6

「あそこへ行けばなんとかしてもらえる」と思われる身近なかかりつけ医でありたいと思っています。超高齢社会においては、元気に自立して生活できる健康寿命を延ばすお手伝いをすることも整形外科医としての役割です。充実した整形外科医療を手軽に受けられる地域のクリニックとなることをめざしています。少しでも気になることがあればどうぞお気軽にお越しください。

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