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加藤 雄大 副院長の独自取材記事

北欧歯科

(福岡市中央区/桜坂駅)

最終更新日:2021/10/12

加藤雄大副院長 北欧歯科 main

地下鉄七隈線・桜坂駅から徒歩3分。閑静な住宅街にある「北欧歯科」はその名のとおり、歯科医療の先進国である北欧、スウェーデンで研鑽を積んだ歯科医師が診療にあたるクリニックだ。副院長を務める加藤雄大先生がその人。スウェーデンのイエテボリ大学、マルメ大学、米国クレイトン大学、香港大学などで先端の歯周病治療とインプラント治療を学び、臨床、研究に従事。国内では、徹底した予防診療を行う歯科診療所での勤務経験もあり、予防歯科分野にも精通している。「一生自分の歯で食べる喜びと安心を提供することが、私たちのミッション」と熱く語る加藤副院長に、海外で学んだ歯科医療の考え方、それを踏まえたクリニックの診療方針について話を聞いた。

(取材日2020年10月12日)

歯科医療の先進国・スウェーデンで研鑽

海外の大学でキャリアを積んでこられたんですね。

加藤雄大副院長 北欧歯科1

九州歯科大学在学中、山形県酒田市の日吉歯科診療所の熊谷崇先生の講義を受ける機会があり、その時熊谷先生に「歯科医療をしっかり学びたいなら海外でも勉強したほうがいいよ」と言われたのがきっかけです。同大学歯周病科で臨床研修を行った後、米国クレイトン大学歯周病科フェローシップコースを修了。帰国して熊谷先生のもとで1年間診療にあたった後、今度はスウェーデン・マルメ大学歯周病科マスターコースに1年間在籍、その後、イエテボリ大学歯学部で歯周病とインプラント治療のプログラムを修了しました。スウェーデンで学んだインプラント治療の知識や技術をさらにブラッシュアップするため、香港大学歯学部インプラント科に1年間在籍。2018年から、兄が院長を務めるこのクリニックで診療にあたっています。

スウェーデンでの診療で、印象に残っていることは何ですか?

トータル4年間スウェーデンで暮らしました。講義、診療、研究以外は何もしていないような毎日でしたが、すごく充実していました。イエテボリ大学は世界の歯周病学をリードし続けている大学です。私は大学内にある公立の歯周病専門クリニックで、現地の患者さんの診療にあたりながら研鑽を積み、北欧の歯科医療の在り方を頭と体に叩き込みました。スウェーデンでは20歳まで、歯科医療は無料で受けられます。その間重視されているのは、治療より教育。歯や虫歯、歯周病に関する知識を深め、定期的に専門家のメンテナンスを受けながら、自分で予防できるような口の中をつくることをめざします。患者さんの意識も総じて高く、歯科医師や歯科衛生士に対する信頼の厚さも日々感じていました。

北欧の歯科医療学を早期に日本で取り入れたのが、熊谷先生ですね。

加藤雄大副院長 北欧歯科2

そうです。熊谷先生は、スウェーデンのカリオロジー、つまり虫歯についての学問を取り入れ、山形県酒田市という小さな町の診療所で、定期的なメンテナンスを重視する歯科医療システムを長年実践されている先生です。私は1年、院長は6年、小児歯科医師は4年、熊谷先生の日吉歯科診療所で研鑽を積みました。酒田市には、高齢になっても健康な自分の歯が多く残っている方が多くいらっしゃったのが心に残っています。

予防歯科こそ、歯科医療の本質

先生が考える、本来の歯科医療とは何ですか?

加藤雄大副院長 北欧歯科3

歯は一生使うべきもの。天然歯に勝るものはありません。当院では、一生自分の歯で食べるための北欧の予防、歯に優しい北欧の治療を、科学的な根拠に基づいて、現地と同レベルで提供したいと考えています。私たち歯科医師は、虫歯の治療を繰り返すだけ、開いた穴をふさぐという修理を繰り返すだけの存在ではありません。歯を失う原因の9割は、虫歯と歯周病。つまり、口の中の細菌との闘いなのです。本当に患者さんにとって必要な治療は何なのか、患者さんに最善の利益をもたらす治療は何なのか、根本から考え、そもそも病気の原因を防ぐ治療を行っています。私は予防歯科こそが、歯科医療の本質だと考えます。

具体的にはどのような診療を提供されていますか?

初診では口の中の状態を正確に把握するため、保険診療内で、口腔内写真検査、歯周組織検査、エックス線検査を行います。痛みがある場合はもちろんすぐ治療に入りますが、虫歯の進行は実は年単位の時間がかかるもの。症状のない虫歯は、その原因である“口の中の細菌量を減らす治療”を先に行ったほうが、長期的に見た場合に再発を繰り返さないきっちりした治療ができます。エナメル質への初期虫歯は削る必要がなく、進行を食い止めるために、フッ素を用います。歯科衛生士による専門的なケアと、正しい歯磨き習慣で、口の中の環境を整えてから治療にあたります。

歯科衛生士の力も大きいですね。

加藤雄大副院長 北欧歯科4

当院のキャッチコピーは「歯科衛生士に会いに行く場所」。早期の歯周病治療、歯石取りなどのメンテナンスを行う歯科衛生士なしに、私たちの仕事は成り立ちません。当院には4人の歯科衛生士がいて、患者さんごとの担当制です。同じ患者さんをケアし続けることで、口の中の環境の変化も的確に把握していけるので、患者さんにとっても良い方法だと思います。子どもさんにも担当の歯科衛生士がつきます。同じ歯科医師、同じ歯科衛生士、同じ部屋という安心できる環境を整え、歯科医院にネガティブなイメージを持つことなく、歯の検診や予防のために定期的に通う“気持ちの良い場所”として覚えていただけるよう努めていきたいですね。診療室は4部屋で、すべて個室。保護者の方も一緒に部屋に入っていただけます。

歯科衛生士さんたちは、スキルアップのためにどんなことをされていますか?

担当する患者さんのデータを振り返り、診療後の再評価をしたり、合同勉強会で症例を発表してもらったり、ケア中は私もチェックに入ったりしながら、知識と技術を高めています。外部の歯科衛生士や歯科医師を対象としたセミナーを行うことも多く、また、月1回は最新論文の抄読会も行っています。最近はオンラインで開催しているので、東京や静岡など遠方の歯科医師が参加することも。医療は日進月歩ですから、質を高く保ち、しかも患者さんにとって苦痛の少ない選択肢がとれる方向に知識をアップデートしていきたいと思います。

トラブルが少ない、歯磨きしやすいインプラント治療を

スウェーデンや香港で学んだインプラント治療について教えてください。

加藤雄大副院長 北欧歯科5

一番重視するのは、インプラントを入れた“後”のこと。患者さんが自分で歯磨きしやすい口腔内環境をつくり、最近増えてきているインプラント周囲炎などのトラブルにつながらないよう、アフターケアまで頭に入れた上で治療計画を立てます。インプラントを入れるからには、30~40年もたせたいですよね。その歯を24時間何十年も使う患者さんに、時間をかけてきっちり現状をお話しして、ゴールに到達する方法をいかに理解していただくか。それと同時に、そもそも患者さんが使いやすい、より簡単な歯磨きを可能にするインプラントを提供するのが、私たち歯科医師の責任だと思っています。

患者さんはどのような方が多いですか?

痛みはないけれどメンテナンスに通いたい、一生口の中を良い状態のまま守りたい、そのためなら遠方からでも通ってこられる意識の高い患者さんがたいへん多いですね。私たちが提供している歯科医療を求めている方がたくさんいらっしゃるんだと実感し、身が引き締まる思いです。歯科は、一生のお付き合いをする場所です。歯科衛生士がパートナーとして信頼を築き、もし虫歯や歯周病が進行することがあれば、歯科医師が治療を行う。全年代の患者さんに対し、例えば複雑な矯正や根管治療などは専門の先生に協力いただきながら、その道のプロのネットワークを築き、患者さんがその時最良の歯科医療を受けられるようサポートしていきたいです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

加藤雄大副院長 北欧歯科6

歯を失うということは、決して老化ではありません。もう私は口の中にかぶせ物がいっぱいあるからと諦めないでください。歯を守りたいとなれば、その日からでも始められることがあります。丁寧な歯磨き、そしてプロによるメンテナンスを受けることです。もし、ご自分が歯で苦労されているのなら、ぜひ次世代が同じ苦労をしないよう、お子さんが小さいうちから受診し、定期的に歯科医院に通う習慣が身につくようにしていきましょう。幼い子を持つ父親として、私も子どもへ、その習慣をプレゼントしたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/39万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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