歯科用CTなど先進機器を活用し
総合的な検査で質の高い治療を
よしだ歯科六本松クリニック
(福岡市中央区/六本松駅)
最終更新日:2025/04/11


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何度も繰り返してしまう虫歯や歯茎のトラブルなどに悩まされている人は少なくないだろう。問題のある箇所のみを治療したとしても、噛み合わせや癖などによる根本的な原因を取り除かなければ、口腔内の健康を維持し続けることは難しい。そうした中、「よしだ歯科六本松クリニック」の吉田強院長は口腔内のトラブルの原因を追求するため、矯正治療で活用されるセファロ(頭部エックス線規格写真)やCTといった先進機器を導入。また感染源の取り残しを防ぐために歯科用顕微鏡のマイクロスコープを採用し、「10年後、20年後に良かったと思ってもらえる治療」をめざしている。「口腔環境を壊してしまったさまざまな原因を取り除くことが質の高い治療」と話す吉田院長に、先進機器を使った診療について詳しく話を聞いた。
(取材日2025年3月22日)
目次
口腔環境を壊した原因を取り除く。それが質の高い治療につながる
- Q先生がお考えになる「質の高い治療」について教えてください。
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A
▲マイクロスコープなどの映像を用い、患者にわかりやすく説明する
お口の中に不具合が起きてしまう原因は人それぞれ。例えば骨格のタイプに起因している人もいれば、噛み合わせや生活習慣が影響している人がいるなど、一人ひとり違います。その原因を突き止め、虫歯などの問題がある箇所だけではなくお口を一つの単位として捉え、10年後を見据えた治療を行うことがクオリティーにつながると思っています。機能的に問題なく使えて、なおかつ長期的にトラブルが起きないことはもちろんですが、長持ちさせるためには口腔環境を壊してしまったさまざまな原因を取り除くことが欠かせません。だからこそ虫歯であっても噛み合わせや歯周病の治療を提案したり、噛み方の癖についてお話ししたりすることもあります。
- Q質の高い治療を提供するため先進機器を導入しているそうですね。
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A
▲パーティションで区切られており、患者のプライバシーに配慮
悪影響を及ぼしている原因を追求するためには正しい診断が欠かせません。主訴は虫歯だとしても、歯磨きが行き届いていないことによる磨き残しだけが原因というわけではありませんからね。歯並びが原因で清掃性が悪くなっているのであれば、歯並びを改善しないままでは同じトラブルを繰り返してしまいかねません。根本からの解決をめざすことが質の高い治療だと考えたときに、精密な診断のための先進機器は必要不可欠です。その一つが矯正で使われているセファロ。頭部全体を撮影することができ、顎関節の角度や歯並びなどのチェックのために使用しています。その他歯科用CTやマイクロスコープなども導入していますよ。
- Q歯科用CTはどのように活用されているのでしょうか?
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A
▲口腔内のトラブルの原因を追求
CTはインプラント治療を行う際に必ず使うのですが、インプラントを埋め入れるための骨の厚みや骨密度などの情報を取得したり、CTの3次元画像をもとにサージカルガイドを作成したりするために活用しています。サージカルガイドはインプラントを埋める手術の精度を高めるための器具で、当クリニックでは常に作成するようにしています。他にも神経を取る根管治療の時にCTを使っています。歯の根の形や根管の形態を把握するために、CT画像が非常に役立っています。根管自体かなり細いので、肉眼では見つからないケース、患部が上顎で病巣がわかりづらいケースなどの場合には、しっかりと診断するためにもCT検査を行うようにしています。
- Qマイクロスコープの活用法も教えてください。
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A
▲マイクロスコープを用いた、精密な治療を行っている
マイクロスコープは、根管治療に必須の機器。神経の管は髪の毛より細いため、肉眼ではなく拡大下で見て治療することが何より重要です。しかも根管は細い上に真っ直ぐではありませんし、途中の膨らんでいる部分に汚れが残ってしまうことも考えられます。再感染を防ぐという観点からも、根管治療にマイクロスコープは欠かすことのできない機器になっています。また根の先が折れていたり、管の途中に穴が空いていたりすれば、通常の保険診療では使わない特殊なセメントを詰める必要がでてきます。自費診療になってしまいますから、その際にはマイクロスコープを使って動画を撮影し、説明するためのツールとしても活用しています。
- Q先進機器を使いこなすためには高い技術が求められると思います。
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A
▲先進機器を用い、患者一人ひとりに合わせた治療を提供
確かに先進機器を導入したからといって、すぐに治療に生かせるわけではありませんからね。マイクロスコープを使った根管治療を専門としている先生から指導を受けるなど、機器を使う側の私たちも技術を磨いています。歯科医師として最初に歯を見る道具は鏡になるわけですが、それも回数を重ねていくことで当たり前になっていきます。それこそ鏡を見て自分のひげを剃るかのように、特別に意識することなくできるようになるもの。先進機器もどんどん使っていくことが、技術の研鑽につながっていきます。今後も必要に応じて先進機器を更新、導入しながら、患者さんに対して質の高い治療を提供していきたいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/38万5000円~、セメントを詰める根管治療/1万6500円