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親子で一緒に歯磨きを“習慣”へ
将来の健やかな口腔環境へ導く

ゆかこキッズデンタルクリニック

(北九州市戸畑区/戸畑駅)

最終更新日:2024/11/20

ゆかこキッズデンタルクリニック 親子で一緒に歯磨きを“習慣”へ 将来の健やかな口腔環境へ導く ゆかこキッズデンタルクリニック 親子で一緒に歯磨きを“習慣”へ 将来の健やかな口腔環境へ導く
  • 保険診療

予防歯科、歯のメンテナンスといった言葉や考え方が浸透してきた昨今。しかし「小さな子どもの場合、何歳から予防に取り組めばいいのかわからない」という親も多い。小児期の歯の健康は、虫歯や歯並びだけにとどまらず、口周辺の筋肉、顎の発達、呼吸、姿勢などにも関わってくる。「ベースになるのはやはり歯磨きの“習慣化”。それには親御さんの協力が欠かせません」と切実な色をにじませるのは「ゆかこキッズデンタルクリニック」の村岡由佳子院長だ。歯磨きは生活習慣であるため親から子への影響は大きい。親の歯磨きや歯科への考え方によっては、子どもの口腔環境を壊してしまう恐れも考えられるという。今回は院長に小児歯科に行くタイミングや、親・子それぞれで気をつけたい日々の習慣などについて詳しく話を聞いた。

(取材日2022年4月7日)

1歳半からでは遅い「子どもの予防歯科」。歯の生え始めから歯科に通い、親の適切な声かけで歯磨きを習慣に

Q子どもの予防歯科はいつから始めるべきですか?
A
ゆかこキッズデンタルクリニック 歯の生え始めから予防を行うことが重要

▲歯の生え始めから予防を行うことが重要

生まれたばかりの赤ちゃんのお口には虫歯菌はありませんが、親御さんやご家族と接するうちに虫歯菌がうつり、虫歯になりやすくなります。親御さんやご家族の皆さんの口腔環境を清潔に保つことが、赤ちゃんの虫歯予防の第一歩だとお考えください。1歳半と3歳になると自治体から歯科健診のお知らせが来ますが、それよりも前、乳歯が生えてきたら歯科に足を運んでみてください。お子さんを取り巻く環境にもよりますが、1歳半なのにすでに虫歯がいっぱいになっている子もいます。お子さんの歯と健康を守るためにもぜひ、歯が生え始めたタイミングで、小児の歯の専門家である小児歯科に足を運んでみてください。

Q乳歯はどのようにケアすればいいでしょうか?
A
ゆかこキッズデンタルクリニック 歯の表面だけではなく、歯茎も磨く習慣づけを

▲歯の表面だけではなく、歯茎も磨く習慣づけを

歯垢がたまる歯と歯茎の境目は、赤ちゃんも同じように汚れがたまりやすい場所。赤ちゃんの仕上げ磨き用の歯ブラシを使い、しっかりケアしてください。指で優しく唇を広げて磨くとよりきれいになりやすいですね。まだ歯が生えていない部分は、ガーゼなどで優しくぬぐうようにしましょう。乳幼児期にお口や歯を触り慣れていないと、学生、大人になってから歯や歯茎を触られるのを極端に嫌がる、もしくは怖がるようになってしまうことも。そうすると歯磨きをせず、治療にも行かないという悪循環にも陥りかねません。歯磨きや歯茎のケアを毎日行い、「歯や口の中に触れる感覚」に慣れるよう親御さんやご家族がしっかり導いてあげてほしいと思います。

Q気をつけるべき子どもの習慣などはありますか?
A
ゆかこキッズデンタルクリニック 子どもの悪い習慣は虫歯だけでなく、歯並びにも影響

▲子どもの悪い習慣は虫歯だけでなく、歯並びにも影響

お菓子を食べ続けると口腔内に糖分が多くなり、虫歯になりやすくなります。また、指しゃぶりは歯並びにも影響しますし、前傾姿勢になりやすく、小学校低学年でストレートネック気味になったり、猫背になったりすることも。さらには歯の根っこが溶けやすくなって、永久歯への生え替わる前に歯がグラグラになってしまうケースもあります。指しゃぶりをやめさせるためには、苦い味がするマニキュアを塗ったり、唇や舌の筋肉を鍛える「あいうべ体操」、指しゃぶりをやめるための絵本などを使います。指しゃぶりはお子さんの「癖」。癖は一朝一夕で直ることはないため、腰を据えた長期的なアプローチを行う必要があります。

Q親御さんやご家族が気をつけるべき点はありますか?
A
ゆかこキッズデンタルクリニック 一緒に暮らす家族も口腔環境を整えることが大切

▲一緒に暮らす家族も口腔環境を整えることが大切

毎日必ず歯磨きをし、習慣づけをすることが大前提です。「歯磨きは嫌がるのでしていません」とおっしゃる方もおられますが、おむつを替えずに放っておくことはありませんよね。汚れていればしっかり拭きますし、おむつかぶれがあれば小児科や皮膚科に行く。同じように歯にも向き合ってほしいのです。また離乳食を食べさせる時に、赤ちゃんが口を閉じる前に親御さんがスプーンを引き抜いてしまうと、赤ちゃんが自分で口を閉じる筋力がつかなくなってしまいます。赤ちゃんが自分でくわえ、口の中に入れるまでしっかり待ちましょう。ベビーチェアを使い、赤ちゃんがしっかりと足を踏ん張った状態で食べさせることも大事です。

Qこちらでは他にどのようなことに取り組んでいますか?
A
ゆかこキッズデンタルクリニック さまざまな工夫をして、小さい頃から歯磨きの習慣づけを

▲さまざまな工夫をして、小さい頃から歯磨きの習慣づけを

指しゃぶりのように長期的なアプローチが必要になることもあるので、私自身の母親としての体験談や、他の親御さんのエピソードをお伝えすることもあります。歯磨き粉の味を変えてお子さんが飽きないようにする、歯磨きしている間はタブレットで動画を見ていいことにする、歯磨き後にはキシリトール成分配合のガムをあげる、人気アニメのキャラクターを使った歯磨き用アプリを使うなど、皆さん日々工夫されているようです。また遊びや体育の授業で歯を強く打ちつけてしまうと、歯の神経が死んでしまい、数ヵ月後に歯の色が変わることもあります。遊び盛りのお子さんにはよくあることなので、その場合はぜひ小児歯科に相談してください。

ドクターからのメッセージ

村岡 由佳子院長

親御さんがご自分の歯とお子さんの歯に興味を持ち、一緒に歯磨きの習慣を身につけることが最も大切です。歯と向き合う習慣が生活に根づけば、自然と歯に対する意識も変わってきます。大人の方の治療をしていた頃に感じていたのが「お子さんの頃にもっと歯磨きに慣れていれば、ここまでひどくなっていなかっただろうに」ということ。「子どもがさせてくれないから仕方ない」とお子さんの態度を言い訳にせず、親御さんやご家族が率先して歯磨きをサポートしてください。歯磨きをしてくれない時にどうしたらいいのかなどのご相談も受けていますので、お子さんの歯、お子さんの将来を守るためにもぜひ、小児歯科を活用してくださいね。

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