医療法人社団康治会 片平歯科クリニック

片平治人 院長

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新宿駅南口から甲州街道沿いを10分ほど歩いた、文化女子大学の並びにある「片平歯科クリニック」。院長の片平治人先生は、全国にまだ30人ほどしかいない日本睡眠学会認定歯科医師として、睡眠時無呼吸症候群、いびき、歯ぎしりといった睡眠時のトラブルに悩まされている人たちの治療に精力的に取り組んでいる。東洋医学にも造詣が深く、低周波によるツボ刺激で治療にともなう緊張や痛みを和らげるリラクゼーション療法を実践。「教科書に載っているのは過去の知識。日常診療のなかにこそ真実がある」との考えに基き、患者とのコミュニケーションを大切にした診療を心がけている片平院長に、診療にかける思いや、歯科医師をめざしたきっかけなどについて、お話を伺った。
(取材日2012年3月22日)

歯周病予防と睡眠時無呼吸症候群の治療で全身的な合併症を予防

―開業はいつですか?

平成9年の8月ですから、今年の8月で15年目を迎えます。新宿に開業場所に選んだのは、勤務していたクリニックが西新宿にあり、そこで担当していた患者さんが引き続き通院しやすい立地だったためです。更に窓からの採光が良く、診察室の窓の下はちょうど広場になっているので、視界を遮るものがなくて見晴らしが良く、晴れた日には青空が、夕方には夕焼け空が見えるなど景色の変化を楽しむこともできます。患者さんには景色を眺めながらリラックスして診療を受けていただくことができますし、我々も気持ちよく仕事ができるので大変気に入っています。

―こちらのクリニックの治療方針を教えてください。

歯周病の予防と睡眠時無呼吸症候群の治療に積極的に取り組むことで、全身的な合併症の発生を防ぐことに特に力を入れています。歯周病は、単に口の中という局所の問題ではなく、全身の健康にも大きく関係していて、最近の研究では歯周病の治療が糖尿病などの生活習慣病の改善にもつながることが明らかになっています。一方の睡眠時無呼吸症候群も、いびきで隣に寝ている人が迷惑するという問題ばかりではなく、睡眠中に呼吸障害を起こし、体が酸素不足になることから、循環器系疾患や糖尿病などの合併症の引き金になる可能性があります。ですので当院では医科の先生と密に連携を取りながら治療を進めていきます。

―いびきや歯ぎしりなど睡眠中のトラブルを治療する「睡眠歯科」を設置されているそうですね。

はい。歯科医院での治療対象になるのは、睡眠クリニックなどの医科の医療機関で軽度から中等度の睡眠時無呼吸症候群と診断された患者さんです。治療は、上下の歯にマウスピースを装着して下顎を前方位で上顎に固定することで気道(呼吸する時の空気の通り道)を拡げて呼吸障害を改善します。当院では、まずセファログラムという顎顔面のレントゲン写真を撮影し、骨格や舌や軟口蓋(のどちんこ)、気道の形態などを細かく分析し、個々の患者さんにもっとも適したマウスピースを作製します。また睡眠中、仰向けになった時に舌が喉の奥に落ちて気道を塞いでしまうタイプの患者さんは、マウスピースを装着して気道を拡げるだけでは十分な治療効果が期待できません。舌は本来、上顎に張り付いていないといけないのですが、口の周りの筋力が低下すると、口で呼吸する癖がついて舌の位置が下がってきてしまうんですね。そのため、こうした患者さんの場合は、マウスピース治療と並行して、口の周りの筋肉を鍛えるトレーニングを行って、舌の位置を改善していきます。そうすることでいびきや無呼吸の改善だけでなく、いままで口呼吸だったのが鼻呼吸に改善して口が乾かなくなって口腔内の環境が改善されたり、喉の風邪をひかなくなったり、更には嚥下障害や誤嚥性肺炎の予防にもつながるのではないかと期待しています。

記事更新日:2016/01/24

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