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伊藤 準之助 院長の独自取材記事

いとう歯科医院

(川崎市高津区/津田山駅)

最終更新日:2026/11/02

伊藤準之助院長 いとう歯科医院 main

悪くなった歯だけを診るのではなく、「人・口・歯」の順に診ることを大切にしていると話すのは、「いとう歯科医院」の伊藤準之助院長だ。同院では、口全体と将来を見据えながら「最小限の介入で最大限の効果」をめざす。また、「歯は一度削ったり抜いたりすると、元に戻すことはできません。だからこそ、本当に今、手を加える必要があるのかも含めて十分に話し合う。そのための説明と相談の時間をしっかり確保します」と言い、患者と歯科医師が互いに納得できる治療を考えることも重視する。そんな伊藤院長に診療への思いを聞いた。

(取材日2026年8月21日)

10年先を見据え、真に患者のためになる治療を

開業に至った経緯を教えてください。

伊藤準之助院長 いとう歯科医院1

歯科医師である父のことが大好きでしたので、本当は父の歯科医院で一緒に働きたいという思いもありました。しかし、院内のスペースが限られていたため、将来を考えて自分の歯科医院を持つ道を選びました。そのときに改めて考えたのが、自分はどのような歯科医療をしていきたいのか、ということでした。私がめざしたかったのは、特定の年代や治療に偏るのではなく、子どもから高齢の方まで幅広く診療し、治療後も長く経過を見ていける歯科医院です。そのため、人の出入りが多い都心部よりも、ご家族が暮らし、地域の方々と長くお付き合いできる場所が自分には合っていると考えました。そんな中、津田山にあった歯科医院を引き継ぐご縁に恵まれ、2018年に開業しました。

診療の傍ら、勉強会に精力的に参加されていると伺いました。

歯科医師は基本的に一人で患者さんのお口の中を診るため、普段どのような考えでどのような治療をしているのかを、ほかの歯科医師に見てもらう機会はほぼありません。そのため勉強会では、自分が治療した症例を発表し、経験豊富な先生方に評価してもらっています。自分のやり方が一番だと思い込んだり、井の中の蛙になったりしないよう、開業後も勉強会への参加と症例発表を続けてきました。勉強会で多くの症例とその長期経過にふれる中で、悪くなった歯だけではなく、お口全体とその先の将来まで考えて治療することの大切さを学びました。それは当院での診療スタンスにも大きく影響しています。

診療する上で重視していることは何でしょう?

伊藤準之助院長 いとう歯科医院2

「人・口・歯」の順に診ることです。まず、その方の生活や希望、治療に対する考えを知る。次にお口全体を見て、将来どのような変化が起こり得るのかを考え、最後に一本一本の歯を診ていきます。例えば、「とにかく早く治してほしい」とおっしゃる患者さんがいたとしても、本当にそれがその方にとって最善なのかを考えます。必要な時間をかけて、良いかぶせ物や入れ歯を作ったほうが、10年以上先まで見たときにその方のためになる場合もあります。すぐに駄目になる治療を繰り返せば、結果としてお口全体のバランスや将来の安定性に影響が出ることがあり、時間もお金も余計にかかってしまうのです。ですから、患者さんのご要望だけをもとに治療を決めるのではなく、こちらも必要な知識をきちんとお伝えし、話し合いながら、今、本当に治療する必要があるのかを一緒に考える。その上で「最小限の介入で最大限の効果」を得られる歯科治療をめざしています。

子どもから高齢者まで。多彩な診療で口の健康を守る

患者さんとの対話を大切にされているのですね。

伊藤準之助院長 いとう歯科医院3

当院の理念は、「術者と患者双方が納得できる歯科医療の提供」です。歯科医師が考える最善の治療と、患者さんが望む治療は、必ずしも初めから一致するとは限りません。だからこそ、こちらの考えを一方的に押しつけるのでも、患者さんのご要望をそのまま受け入れるのでもなく、お互いが納得できる着地点を一緒に探していきたいと考えています。そのために、現在のお口の状態や治療の選択肢、それぞれの利点や注意点、将来の見通しまで、写真や画像も使いながら丁寧にお伝えします。一方で、患者さんが治療にかけられる時間や費用、どのようなことを大切にしたいかを伺い、話し合いながら治療方針を決めていきます。

得意とする治療は何ですか?

当院では、歯を残すための治療から、残念ながら歯を失ってしまった後に噛む機能を取り戻すための治療まで、幅広く対応しています。ただ、そのすべての土台となるのは歯周基本治療です。どれほど精密なかぶせ物や入れ歯を作り、インプラントを入れても、土台となる歯茎や骨の状態が整っていなければ、長く安定させることはできません。そのため、まず歯科衛生士と連携し、ブラッシングの改善や歯石の除去などを丁寧に行い、お口の環境を整えることを何より大切にしています。私は口腔外科出身で外科処置を得意としており、歯周病とインプラント治療についても専門性の高い診療が可能。歯周基本治療だけでは改善が難しい場合は、歯茎を開いて深い部分の汚れを取り除くためのフラップ手術や、失われた歯周組織の回復を促すための歯周組織再生療法にも対応します。それでも歯を残すことが難しい場合は、インプラントや入れ歯で噛む機能の回復をめざします。

入れ歯ではどのような治療に対応していますか?

伊藤準之助院長 いとう歯科医院4

入れ歯では、一般的なものに加え、残っている歯に内冠と外冠を装着して入れ歯を安定させる、テレスコープデンチャーの一種である「コーヌスクローネ」にも対応します。高度な知識と精密な設計・製作が必要なため、対応できる歯科医院は限られますが、入れ歯の動きを抑えしっかり噛める状態をめざす治療法です。また当院では、子どもの成長を利用しながら顎の発育や歯並びを整える小児矯正の咬合誘導にも力を入れています。

とても幅広く診ているのですね。どのような点がクリニックの強みだとお考えですか?

高度な治療ができるからといって、すぐに外科処置やインプラント治療を選ぶわけではありません。まずは基本的な治療を丁寧に行い、できる限りご自身の歯を残す。それが難しい場合にも、患者さんの年齢や生活、将来まで考えた上で、その方に合った方法で噛む機能を取り戻していく。予防をすべての診療の出発点とし、咬合誘導、歯周病治療、インプラント、入れ歯と、子どもから高齢の方までのお口を長く見守っていけることが当院の強みだと考えています。

やりがいは「継続した治療で患者の生活を支えること」

先生が歯科医師になったきっかけは何だったのでしょう?

伊藤準之助院長 いとう歯科医院5

曾祖父の代から歯科医師の家系で、4代目にあたります。幼い頃から父の働く姿を身近に見ていましたし、親族が集まると、曾祖父や祖父の時代の話から新しい治療の話まで、皆が楽しそうに歯科について語っていました。そうした環境で育ったので、自然と歯科医師になることが自分の中に根づいていったのだと思います。父が休日も勉強する姿を見てきたこともあり、今でも父を歯科医師として尊敬していますし、この家系の4代目であることに誇りを持っています。明海大学卒業後は、琉球大学病院の歯科口腔外科に入局しました。歯科は、自分で手を動かし経験を積まなければ身につかない仕事です。そのため、若いうちにできるだけ多くの患者さんと向き合い自分を鍛えたいと考え、沖縄を選びました。その後は北大東島で離島診療に携わったほか、ラオスでのチャリティー活動にも参加し、地域や環境が変わっても歯科医療を必要としている人がいることを実感しました。

過去のご経験の中で特に印象深いエピソードはありますか?

離島で診療していた頃、歯が4本しか残っていない患者さんから、入れ歯を作ってほしいと相談されたことがあります。それまで入れ歯を作った経験がなく、試行錯誤しながら何とか完成させました。離任する前日のお別れ会で、その患者さんが「先生、入れ歯を作ってくれてありがとう」と泣いてくださったんです。そのとき、歯科医師は治療を通して、こんなにも人の生活に関われる仕事なのだと実感しました。今でも忘れられない経験です。

今、感じているやりがいをお聞かせください。

伊藤準之助院長 いとう歯科医院6

歯科治療は、治療した時点では本当に良い治療だったのかを判断できません。5年、10年と経過を追い、その選択がその方のためになっていたのかを振り返る。そして、そこから得た経験を次の診療に生かしていくことが重要です。開業から8年たち、今は、開業当初から来てくださっている患者さんを長く診られていることに、大きなやりがいを感じています。継続した治療によって患者さんの生活を支えられていると確認できたときに、この仕事をしていて良かったと思いますし、この場所で開業した大きな意味を感じます。また、お子さんの成長を見られることも、地域の歯科医院ならではの喜びです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/55万円~
コーヌスクローネ(金属義歯を含む)/110万円~※欠損歯の本数によって費用は異なります
小児矯正の咬合誘導/30万8000円~
歯周組織再生療法/5万5000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。