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永岡 康志 院長の独自取材記事

永岡クリニック

(江東区/大島駅)

最終更新日:2020/08/13

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都営新宿線・大島駅から徒歩7分。幹線道路から少し離れたゆったりとした住宅街に「永岡クリニック」はある。住民の人柄も含め、「下町情緒残るこの地域で診療するのは自分に合っている」と言い切るのは、永岡康志院長。院内に飾られた患者手作りのぬいぐるみや海外土産の人形などからも、患者との良好な関係がうかがえる。地域住民に寄り添い、子どもの風邪や喘息から高齢者の腰痛、外傷に至るまで幅広く対応。通院が困難な人のために在宅診療も行っている。何かあったらまず駆け込めるような、「小さな総合病院」をめざす院長に話を聞いた。
(取材日2020年6月18日)

困ったときにいつでも頼ることができる医院をめざして

開業までの経緯を教えてください。

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大学卒業後、東邦大学医療センター大橋病院で研修し、その後同病院の外科に入局しました。そこは上部消化器外科、下部消化器外科、呼吸器科、乳腺外科、緩和ケア外科など外科を包括的に扱っていたので、幅広い経験を積むことができました。その後独立行政法人さんむ医療センターや北里大学病院の消化器外科を経て、父が開業している江東区東砂の「永岡医院」から近いこの場所で開業しました。親子で一緒にやる医院も多いですが、私は自分の考えや患者さんからの声をいただきながら自由にクリニックをつくっていきたいと思っていましたし、またそれが自身のやりがいにつながると感じていましたので、別に開業することに決めたのです。

医師になったのはお父さまの影響ですか?

子どもの頃から医師をめざしていたわけでなく、医学部進学を決めたのは高校卒業後。進路を考える際、将来、手に職をつけたいと考えるようになると同時に「医師なら自分の技術で社会貢献もできる」と考えたのです。今思うと知らず知らずのうちに父の背中を見ていたんです。父の存在がなければ私は今こうして開業医をしていないと思います。父は仕事熱心で、患者さん思いの「昔ながらの医者」というタイプ。患者さんたちからとても慕われています。患者さんの話によく耳を傾けて目の前の患者さんに最善を尽くそうという気持ちで私もいるのですが、それも父を見ていたからこそかもしれません。

どのような患者さんがいらっしゃっていますか?

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ご高齢の方6割、若い方3割、お子さんが1割くらいで幅広い方が通ってくださっています。おじいちゃんおばあちゃんにその子どもさん、それからお孫さんとご家族で来られる方もいます。感染症を気にされて小児科ではなく、当院に来られるお母さんもいらっしゃいますね。発達など小児特有の病気でなくて、風邪とか胃腸炎とか喘息などは内科の先生も診られますから。また、若い方も多いです。疾患も大きな偏りはなく、風邪や腰痛、ケガなど、ちょっとした総合病院的な感じでいろいろ診ています。どんなことでもまずは相談に来てもらって、必要があれば大きな病院へ紹介もしています。「困ったことがあればとりあえずここに」と思ってもらえるように、そんな気持ちで幅広く診療にあたっています。

高齢などで通院が困難な人のため在宅診療にも対応

診療の幅が広いのですね。

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内科、外科、消化器系、呼吸器系、糖尿病や睡眠時無呼吸症候群、また外傷などなんでも診ています。何に特化してというのではなく、なんでも患者さんが困っていることがあれば、それに対応するといったスタンスで診療にあたっています。診療が幅広くなりますが丁寧な診察を行い、慎重に治療を進めていくよう努めています。また、開業当初から在宅療養支援診療所として在宅診療もしています。「何かあったらひとまず永岡クリニックへ相談すれば大丈夫」と患者さんに頼りにしてもらえるクリニックでありたいと思っているんです。

在宅診療では終末期の方を診るケースもあるのですか?

ご家族の希望だったりご本人の希望だったりで最後の準備段階に入ったら病院へ依頼するケースもありますし、自宅に戻ってきて私が担当するというケースもあります。診断だけで終了する先生も多いと思うのですが、私は勤務医時代に緩和ケアもやっていたので、最期まで診ることができます。また、事前情報がないまま大学病院で説明を受けてもわからないことが多いと思うので、患者さんやご家族に少し前情報を説明してから大学病院をご紹介することもできます。そのとき少し前情報を持って行くと理解しやすくなるんですね。また最期をご自宅で迎えるときも、24時間電話対応にして、できる限り駆けつける体制は取っています。大きい在宅診療所ではないのでできることに限度はありますが、それを補うかたちでコミュニケーションであったり気持ち的なサポートであったりで患者さんにもご家族にも満足していただけるよう努めています。

日々の診療で心がけていることは?

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お一人お一人に合わせた対応を心がけています。例えば、ご高齢の方ですとご自身が飲んでいる薬がわからない方もいらっしゃいます。薬のサンプルをファイリングして、どのような薬なのか把握できるようにしています。また、気になることをご自身から言い出せない方もいるため、困っていることはないか聞くようにしています。ほかには診療時の様子だけだと健康に見えても病が隠れていることがあります。スタッフからもらった情報をもとに、ご家族に電話で確認するなど、こちらから動くようにしています。ほかにはなんでも話せる雰囲気をつくることに心を砕いています。例えば不摂生をしている患者さんに厳しく接すると患者さんは萎縮してしまうので、診察室では正直に話せる雰囲気をつくって、少しでも自分の体に向き合ってもらうきっかけをつくるように心がけています。

「小さな総合病院」としてあらゆる疾患や外傷に対応

印象に残っている出来事はありますか?

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区民マラソン大会で、何かあった場合に備えてゴール付近に待機していた際に、ゴール直後ほんの数メートルのところに倒れた男性がいました。すぐAEDを作動させて心臓マッサージの処置を行ったことを覚えています。その後、後遺症もなく社会復帰されたと伺い、命を助けることにつながったという意味で、非常に貢献できた実感がありました。ほかにも日々の診療で印象に残る方は大勢います。他院でうまくコミュニケーションが取れず困っていた患者さんにも真摯に向き合っています。体調不良の原因がわからず不安で来院された方も「先生と話したら楽になった」と言っていただけますし「先生の顔を見に来た」と言っていただけると非常にうれしいです。

地域活動もされているのですね。

医師会の防災部に所属し、活動をしています。災害が起こったら地域の救護所で診察をし、休日夜間診療所へ行ったり、学校医をしたりといった感じです。他には、公民館で月に1回高齢者対象の教室や勉強会を開催しています。夏バテなど何らかの健康に関するテーマでお話ししています。

最後に今後の展望をお聞かせください。

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地域に根差したクリニックとして、患者さんのニーズに応えていきたいですね。病気というのは、患者さん、患者さんの家族、医師の三者が協力して治していくものなので、患者さんのご家族とのコミュニケーションも大切にしたいと思っています。地域のクリニックに求められるのは、何か特定の科目のスペシャリストよりも、「何でも診る医者」だと思っています。今、こうして地域密着型クリニックを開業して思うのは、患者さんに寄り添った医療を提供したいということです。「小さな総合病院」として、さまざまな患者さんに対応していきたいと思っています。通院に苦労しながらあちこちの病院へ通っている方も多いので、近隣の患者さんが何かあったら、当院のことを信頼して気軽に訪れることができる場所になれればと思っています。

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