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植松 勇介 院長の独自取材記事

植松歯科クリニック

(高松市/三条駅)

最終更新日:2024/12/02

植松勇介院長 植松歯科クリニック main

高松市上之町の塩江街道沿いで、2017年に開業した「植松歯科クリニック」。にこやかで話し上手な植松勇介院長のもとには、0歳から90歳まで幅広い世代の患者が訪れる。院内にはキッズコーナーやファミリールームを設けており、子育て世代への配慮も行き届いている印象だ。診療室は、すべて広々とした完全個室。周囲を気にせずに治療やケアを受けながら、歯科医師、歯科衛生士と信頼関係を構築できる環境を整えている。「予防型の歯科医院」をコンセプトに予防歯科を突き詰め、地域の人々と共に歩んでいる植松院長にさまざまな話を聞いた。

(取材日2024年7月25日)

完全個室・歯科衛生士担当制で個々の患者に寄り添う

開業までの経緯をお聞かせください。

植松勇介院長 植松歯科クリニック1

おばあちゃん子だったので、祖母のためにできることがあればと、医療系の職種を志しました。いとこが歯科医師だった影響で歯科の道を選び、大学は祖母の家に一番行きやすかった、徳島大学歯学部へ。学生の頃は、月に1回は祖母に会いに行っていましたね。卒業後は大学病院での研修を経て、高松市内の歯科医院グループに入職。このグループには、情熱あふれる歯科医師が多く在籍していましたので、そちらで学ばせていただくことにしました。先輩医師たちからは、歯科治療の基礎や「何でも真摯に、丁寧にやる」という姿勢を教えられ、その後は副院長や分院長を経験。この頃に学んだスタッフとの接し方、院内コミュニケーションは、当院でもよく生かされています。患者さんとスタッフ全員が笑顔になれる、そんな空間づくりが目標です。

院内も落ち着いた雰囲気ですね。

待合室は、まるでカフェのような居心地の良い雰囲気を大切にしました。窓際にはキッズコーナーを設けて、お子さんがいらっしゃる時は見守りスタッフを配置しつつ、お子さんに合わせたアニメ番組を流しています。治療を頑張ったお子さんと、一緒に来てくださったお子さんには、ご褒美としてカプセルトイもプレゼントしていますよ。

診療スペースはすべて個室ですか?

植松勇介院長 植松歯科クリニック2

5室ある診療室は、すべて付き添いの方も入れる広さの完全個室です。そのうちの1室はファミリールームで、お子さんが一人遊びをしながら待てるようにと、ここにもキッズコーナーを設けました。診療ユニットに座るのが難しいお子さんは、キッズコーナーで寝転んでもらったまま診療を行うこともあります。そうすればお子さんも歯科医院に慣れて、「あの椅子に座ってみたい」と思いやすいので、継続的な受診につながるのではないかと。壁紙も、女性の設計士さんこだわりの優しい色合いになっています。

開業当時、完全個室の歯科医院は珍しかったのでは?

そうですね。当院も、最初はパーティションで仕切る予定でした。歯科医師としては、そのほうが周囲の状況を把握しやすいからです。ただ私の中には、定期クリーニングに通う患者さんが中心の、予防型の歯科医院をつくりたいという思いがありました。そのためには完全個室の空間で、患者さんとしっかりコミュニケーションを取る必要があると考えたんです。個室で診療を完結できれば、患者さん同士の飛沫感染のリスクも抑えられますしね。開業直前まで悩みに悩みましたが、結果的にはこれで良かったと思っています。完全個室の診療室では、私と担当歯科衛生士が患者さんの食生活やライフスタイルの変化までお聞きしながら、患者さんとの信頼関係を構築しています。

虫歯も歯周病も、歯並びの悪化も予防したい

予防型の歯科医院をめざしたきっかけは?

植松勇介院長 植松歯科クリニック3

どんなに治療をしていても、新しい虫歯はできます。勤務医時代には、何度もそういう患者さんを診てきました。できた虫歯を治療することも大切ですが、そもそも虫歯をつくらないことが私たちの目標で、そこにもどかしさを覚えてからは、「予防に特化した歯科医院をつくろう」と思うようになりました。よく「蛇口からこぼれた水を拭くのが治療、蛇口を閉めるのが予防」と言われますが、私はこれまでにたくさんの拭き掃除を経験してきたので、これからは蛇口を閉める取り組みをしていきたいんです。治療と予防はどちらも必要なものですから、地域の歯科医院がそれぞれの分野で共存して、一緒に地域の皆さんをハッピーにできればと思っています。

予防を目的として、新しく取り組み始めたこともあるとか。

虫歯や歯周病だけでなく、お子さんの歯並びの悪化も予防したい。そんな思いから、お子さんの口腔機能トレーニングに取り組むようになりました。昨今はお口の筋力が弱く、口腔機能が未発達なお子さんが多いんです。ぽかんと口が開く、歯並びが悪い、姿勢が悪い、こういった症状には、すべて口腔機能の低下が影響していると考えられます。当院では4歳以上のお子さんが来られると、ほぼ必ず唇と舌の機能検査を行うのですが、6歳以上のお子さんを持つ親御さんがより根本的な改善を希望された場合には、そのご年齢だからこそできる口腔機能トレーニングをご提案します。このトレーニングに関しては、あえて場所を変えることで「自分はちょっと違うことをやっている」というお子さんの認識、理解を促しています。

トレーニング専用の場所があるのですか?

植松勇介院長 植松歯科クリニック4

当院の2階が、口腔機能トレーニングの専用ルームです。全身が映る鏡や方眼の壁紙でお子さんの姿勢をチェックし、体の軸がぶれていれば、呼吸を含めた口腔機能に問題が生じていると推測します。喋る、飲み込むといった動作は動画で撮影し、歯並びを悪化させる癖が認められれば、その改善を図っていくという流れです。矯正治療などで歯並びを整えたとしても、その状態をキープするためには、歯並びの悪化を招いた癖や習慣を改善する必要があります。専用ルームでのトレーニングは自由診療となりますが、今後は「お子さんの口腔機能を守る予防歯科」にも力を入れていきたいです。

患者に知ってほしい、予防歯科の重要性

現在の診療体制について教えてください。

植松勇介院長 植松歯科クリニック5

歯科医師は2人。歯科衛生士は、2024年現在で6人という体制です。一般歯科・小児歯科分野の診療は私が、歯科口腔外科分野の診療は私の妻が担当しています。高松赤十字病院でも働いている妻の診療時間は、月曜日と火曜日の午前中です。親知らずの抜歯のような、不安を感じやすい処置にも丁寧に対応しますので、お気軽にご相談ください。

開業当初と比べて、患者層の変化はありますか?

開業から7年ほどたちますが、開業当初からの患者さんも引き続き多く通われています。当時小学生だったお子さんが中学生、高校生になり、大学生になっても帰省のたびに来てくださったり、普段は海外にいる患者さんが帰国に合わせて来院されて、「やっぱりここがいい」とおっしゃったりする時には、大きなやりがいを覚えます。歯の治療で新しく来られる方に対しても、今後は定期的に通っていただけたらという思いで、予防歯科の大切さをお話ししていますね。私たちにとっては、患者さんが歯科医院に来られた時がお話しするチャンスですから。その場限りの治療では、いつかお口全体の状況を悪くしかねないということに、気づいていただきたいと思っています。

先生が診療の際に、大切にしていることは?

植松勇介院長 植松歯科クリニック6

患者さん一人ひとりを、笑顔にするということです。私や歯科衛生士とたわいもない話をしながら、患者さんがちょっとでも笑ってくださったら、それが一番うれしいかもしれません。他の診療室から、患者さんと歯科衛生士の笑い声が聞こえてくると「しっかりコミュニケーションが取れているね」と思いますよ。私が理想としているのは、美容院のような歯科医院。患者さんには、「この人のところに行きたい」という気持ちで歯科医院にお越しいただき、そして笑顔でお帰りいただきたいです。

最後に、読者へのメッセージをどうぞ。

予防歯科に取り組む上で重要なのは、やはり患者さんご自身にきちんと歯磨きをしていただくこと。でも、その方法がわからない方もたくさんいらっしゃいます。せっかく歯磨きに時間を使うのであれば、ご自分に合った方法で歯を磨きたいですよね。私たちはお口のクリーニングを行うだけでなく、患者さんに合わせた歯磨き用品の選び方や、その使い方、お子さんの仕上げ磨きの方法もお伝えすることができます。まずは、かかりつけの歯科医院を見つけてください。そして、定期的に歯科医院に通ってください。そうすれば、ちょっとしたお口の変化にもすぐに気づくことができますし、理想的な歯磨きの継続にもつながります。私たちが自信を持っているのは、予防歯科。それは揺るぎません。予防歯科を通じて、すべての患者さんにハッピーを届けたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

専用ルームでの口腔機能トレーニング/6万6000円〜

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