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竹田 悟宇 先生の独自取材記事

せんだがや整形外科リハビリクリニック

(渋谷区/千駄ケ谷駅)

最終更新日:2022/07/20

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千駄ケ谷駅を出て、鳩森八幡神社前交差点を右に曲がると「せんだがや整形外科リハビリクリニック」の淡いグレーの外観が目に入る。1989年に開業した竹田医院を2020年に改装して新たなスタートを切った同院。内科一般、皮膚科の診療を竹田秀円院長が行い、整形外科の診療を竹田悟宇(ごう)先生が担っている。悟宇先生は、東京大学整形外科学教室員として同大学医学部附属病院や墨東病院救命救急センター、武蔵野赤十字病院などで長年経験を積んだ整形外科診療のスペシャリスト。リニューアルに伴い、屋外スペースもあるリハビリテーション室を設けて、治療後の回復支援にも力を入れている。今回、生まれも育ちも千駄ヶ谷という悟宇先生に、地域への思いからリニューアルに至った経緯、対応する診療内容など広く話を聞いた。

(取材日2022年6月21日)

整形外科とリハビリテーションを加えて新たなスタート

2020年に改装したそうですが、クリニックの歴史、リニューアルの経緯を教えてください。

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1989年に当院の院長である父が竹田医院という院名で、千駄ヶ谷に開業しました。父は形成外科の医師で、開業当初は小規模な手術などにも対応し、かかりつけ医として開業以来この地域に根差した診療を行ってきました。以前はクリニックと自宅が同じ建物で、そこに父と母が暮らしていたのですが、5年ほど前に母が急逝し、父一人になってしまったんです。もともと、忙しそうにしている父の姿を見て何か手伝えないかと考えていたこともあって、一緒に診療を行うことに。私の専門である整形外科とリハビリテーション科を加えて、2020年にリニューアルしました。院名も竹田医院から、千駄ヶ谷という地域を背負っていく意味合いも込めて、「せんだがや整形外科リハビリクリニック」にしました。プレッシャーもありますが、地元の人間だからこそ、地域の人たちの役に立ちたいと考えています。

現在、どのような症状に対応していますか?

父が内科一般、皮膚科の診療を行い、私が整形外科の診療を行う2診体制で幅広い症状に対応しています。整形外科疾患に関しては基本的に何でも対応しています。肩凝りや腰痛、ご高齢の方に多い変形性関節症、スポーツによる外傷、骨折、膝や肘・手首の痛みなどの関節痛などさまざまです。更年期以降の女性に多く診られる骨粗しょう症に関しては、腰の骨など大きい骨を検査できるDEXA法を用いた骨密度測定装置を導入しました。改装するあたり、必ず設けようと思っていたリハビリ室もありますので、外傷後や他院での手術後のリハビリも行えます。高度な治療や検査が必要なときは、近隣の病院などへの紹介もしています。適切な医療機関に橋渡しすることも大事な役割だと考えています。

患者さんの傾向として何か感じることはありますか?

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千駄ケ谷駅を降りてすぐに東京体育館や国立競技場があり、人が住んでいないように思われるのですが、住宅地もあるので、老若男女世代を問わず患者さんがいらっしゃいます。私も千駄ヶ谷で生まれ育ったので、同級生や同級生の家族が来てくれたり、子どもも近くの学校に通っているので子どもの知り合いが来てくれたりします。近隣で働いている方は、デスクワークやアパレル関係の仕事、飲食店に従事されているケースが多く、肩凝りや腰痛の症状でよくいらっしゃいます。それに次いで打撲・捻挫・骨折などの外傷が多いです。肩凝りや腰痛は、新型コロナウイルス感染症の流行でリモートワークが増えたことで初めて症状を感じて受診される方も多いと感じています。

医局にいた頃に必要性を強く感じて設けたリハビリ室

先生のご経歴を教えてください。

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千駄ヶ谷に生まれ、地元の公立高校を卒業し、獨協医科大学医学部に進みました。卒業後、慶應義塾大学、東京大学医学部附属病院での研修を経て、慶應義塾大学麻酔学教室入局し、慶應大学病院、さいたま市立病院などに麻酔科の医師として勤務しました。麻酔科はカバーする範囲が広く、いないと手術がままならない存在ですので、とてもやりがいはあったのですが、救急対応や入院中、退院後のマネジメントをできる診療科への思いが強くなり、研修中にお世話になった東京大学医学部附属病院整形外科への転局を決意。移ってすぐに、麻酔もかけられることから東京都立墨東病院の救命救急センターに勤務することになったんです。大変でしたが学ぶことも多かったですね。その後、焼津市立総合病院、武蔵野赤十字病院、おおたかの森病院などに勤務して経験を積みました。

こちらのクリニックではリハビリにも力を入れていきたいそうですが。

医局にいた頃に手術後の患者さんが「家の近くの整形外科ではリハビリをやっていない」など、退院後や術後のリハビリ室の確保が非常に困難だったケースが多くありました。整形外科は手術が100点満点だったとしても、リハビリができなければ経過が思うようにいかないこともあります。また、退院しても近隣の医療機関と連携する必要があります。そのために、当院を改装する際に理学療法士が在籍するリハビリ室を設けようと考えました。当院には現在、理学療法士が常勤で4人、非常勤で1人在籍して、リハビリや自主訓練指導を行っています。また各スポーツに対応した屋外のリハビリスペースもあります。リハビリを充実させて最終的にめざすのは、患者さんのセルフマネジメントです。皆さん症状や原因はさまざまですが、しっかり診断をして治療やリハビリの方法を見極めて、患者さん自身でケアをする「セルフケア」ができるようになることが目標です。

整形外科を受診するタイミングは?

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痛みがあるとき、まず整骨院に行く方も多いですが、整骨院との違いは診断をつけることができる点だと思います。痛みの原因は、骨や筋肉だけではなく内科的な問題の可能性もあります。例えば尿路結石、腎結石が原因だったり、生死に関わる大動脈の破裂が腰の痛みに出ていたりと、他の病気が関わっていることもあるんです。整骨院でも医者に行くことを勧められると思いますが、整形外科であれば、整形外科の痛みではないことに気づき、何科に行ったほうがいいか診断をつけることができます。特に、しびれるなどの症状は整形外科のほうがいいケースが多いでしょう。

かかりつけ医として、加齢も前向きに捉えられるように

診療の際、どんなことを大切にしていますか?

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患者さんの話をよく聞き、それぞれの背景を知ることを大切にしています。そこから原因や治療方法を探っていきます。必要なく痛み止めを出して様子を見るというような診療は行いません。ぶつけたなどのはっきりとした原因がある症状でなければ、生活習慣やお仕事など、さまざまなことが起因して症状が出てきていると思いますので、お話を聞き、必要ならば検査をしてから治療内容などを判断していきます。

医師を志したのはどういったきっかけがあったのでしょうか?

やはり父の存在は大きいですね。父は昔、静岡のこども病院に勤務していて、家族も千駄ヶ谷を離れて病院の近くの宿舎に住んでいました。その時、僕がケガをしてしまって病院に行ったら、父が白衣で現れたんです。はっきりとは覚えていないのですが、初めて医師として父を見て、驚きながらもかっこいいと感じたことはなんとなく覚えています。千駄ヶ谷に開業してからは近所の人や同級生が受診することもあって、感謝されている姿も印象的でした。ただ父は昭和の人間なので、何でも1人でやるため、とても忙しそうだったんです。そこで、父の力になりたい、医師の力になるには医師になるしかないと思い、医学部に進みました。

今後の展望と読者への一言をお願いします。

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今後の展望としてはリハビリをもっと充実させたいと考えています。現在、パーソナルトレーナーに週1日来てもらっています。体を動かして筋肉をつけたほうがいい方などを対象に、リハビリ後にパーソナルトレーニングのメニューを組むことがあります。筋肉をつけることが痛みの軽減につながるケースも多いので、リハビリを補填するために取り入れました。また、痛みを軽減させるための機械なども今後は増やしていきたいですね。整形外科では体の不調を「加齢」によるものとする診断が多いですが、加齢をネガティブに捉えず、ものともしないような生活を送れるお手伝いがしたいと考えています。新型コロナウイルス以外の感染症や国難が今後ないとも限りませんが、活動が制限されたり、思うように運動を楽しめなかったりする時期だからこそ、一緒に前向きに人生を楽しんでいきましょう。気になる症状があればどうぞ気軽にお立ち寄りください。

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