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橋口 公章 院長の独自取材記事

はしぐち脳神経クリニック

(福岡市西区/室見駅)

最終更新日:2021/10/12

橋口公章院長 はしぐち脳神経クリニック main

福岡市営地下鉄空港線の室見駅から徒歩約13分、マリナ通りクリニックモール内にある「はしぐち脳神経クリニック」。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医の橋口公章院長が、大学病院時代の臨床経験で得た幅広い技術と知識をベースに、頭痛やめまい、脳卒中、てんかんなど脳に関する診療を行っている。カジュアルで清潔感のある院内には話題の本が並べられるなど患者がリラックスして過ごせる工夫が施されているほか、MRIやCT、脳波、エコーなど検査機器も充実。それらはすべて橋口院長が掲げる「患者の不安を取り除くこと」につながっていく。今回はそんな橋口院長に、クリニックの特徴をはじめ、頭痛への対処法とアドバイス、専門でもあるてんかんなどについて詳しく語ってもらった。

(取材日2020年8月4日)

脳腫瘍から頭痛・めまいまで幅広く診療が可能

脳神経外科と聞くと少し身構えてしまう患者さんもいらっしゃるのでは?

橋口公章院長 はしぐち脳神経クリニック1

脳神経外科はその言葉自体に重みを感じてしまい、受診の機会を逃してしまう方もいらっしゃるかと思いますが、脳卒中などの重大な病気の予兆を見逃さないためにも受診しやすい環境を整えることに意義があると思っています。やはり大きい病院だとハードルが高く感じる方もいらっしゃいますから。特に頭痛に関しては脳神経外科をはじめとする頭痛専門のクリニックを受診すべきで、原因を究明し説明できるのは脳神経外科を専門とする医師ならではのことでしょう。異常がないことをきちんと調べて安心させることも私たちの役目です。めまいがする、手足がしびれる、けいれんする、物忘れが心配など、少しでも頭や脳に関する心配事があれば、気軽に脳神経外科を受診してください。

大学病院でのキャリアが長いですが、どのような臨床を担当されたのですか?

やはり高次医療機関ということもあって、クリニックや総合病院などでは診ることが難しい症例に対応してきました。例えば手術が困難な脳腫瘍や大きな動脈瘤、脳の中にできた血管の塊のような脳動静脈奇形などは多数担当しました。また専門でもあるてんかんについては、投薬では治療が困難な手術による対応が必要な難治性の症例が多数紹介され、治療にあたりました。

クリニックを受診される方はどのような主訴が多いのでしょうか?

橋口公章院長 はしぐち脳神経クリニック2

最も多い主訴は頭痛、めまい。それから脳卒中や認知症を心配されて来られる方、手足が痺れるなど多岐にわたります。年齢も非常に幅広く、0歳から100歳まで。とりわけ乳児や高齢者は転倒による頭部打撲で受診される方の割合が高いです。てんかんに関しては、ご自身で調べて来院される方に加え、他院からの紹介も含め多くお越しになられます。てんかんの他、乳児では頭部や脊椎、脊髄の奇形や変形を心配される方や、小児や未就学児では、頭痛を訴えて来院される方も少なくありません。また、高齢の方では手足の動きの異常、言動が定まらないなど、認知症を不安に感じて来院される患者さんもいらっしゃいます。エリア的には地域の方はもちろんですが、鹿児島や宮崎など遠方から通院されるケースもあります。

突然起きた頭痛、いつもと違う頭痛に要注意

クリニックを開業された経緯をお聞かせいただけますか?

橋口公章院長 はしぐち脳神経クリニック3

さまざまな手術を経験してきた中で人生を振り返り、もっと患者さんの近いところで直接貢献したいと思ったことがきっかけです。大学病院などで培ってきた経験をもとに、私ならではの治療が提供できるのではないかと考えました。私自身福岡生まれ福岡育ちなので、愛宕というエリアにもなじみがありましたし、このクリニックモールは海に近く明るいイメージがあり、ここになら自分のクリニックをつくりたいと感じて2017年に開業に至りました。

診療において大切にしていらっしゃることや、やりがいを感じるのはどんなときですか?

当クリニックを選んだことに対して、ここに来て間違いなかったと患者さん自身が納得してお帰りいただけるように気をつけています。異常がないという安心感だとか、何か病気が見つかってうまく治療に結びついただとか、その人なりに納得できる答えを提供したいと思っています。そのためにも検査結果は画像を実際に見せながら、わかりやすい説明を心がけています。加えて居心地の良い空間づくりやスタッフの気持ちの良い対応、検査機器の充実など、クリニック全体のホスピタリティーが当院の強みになっています。やりがいを感じる瞬間として、手術を手がけていた時代には、術後に患者さんの状態が順調に経過した場合には大きな喜びを感じていました。現在は、患者さんへの生活指導や処方した薬が奏功し、喜んでいただいたときですね。この喜びは、手術と同じくらい大きな感動をもたらしてくれます。

特に頭痛で悩んでいる方は多いと思いますが、どういった痛みの場合に受診すべきでしょうか?

橋口公章院長 はしぐち脳神経クリニック4

日本において頭痛に悩む患者は3000万人いるともいわれています。その中で一番注意すべきなのは突然起きた頭痛。またはこれまで感じていた頭痛と痛み方や場所、頻度、程度が変化した際には気をつけてください。それは要注意のサインなので、一度脳神経外科を受診して精密検査をしたほうが良いでしょう。若い方でも生まれつきの脳の病気で突然倒れることもあるので、脳の検診は20代で受診しても早すぎることはありません。40代で異常がない人は3〜5年おき、60代になれば2〜3年おきなど、加齢するにつれて検診の頻度は高くしていったほうが良いと思います。

てんかん、生活習慣病の症状も専門家の見地から治療

先生は脳神経外科だけではなく、てんかんの専門家でもあるそうですね。

橋口公章院長 はしぐち脳神経クリニック5

てんかんについては全身がけいれんを起こし、意識がなくなるというイメージを持っている方が多いと思いますが、胸がむかつく、ぼんやりする、反応がおかしい、手が震える、ゾクゾクするなど、さまざまな発作を伴います。それは脳が機能的に多彩な部位で形成されていることに由来します。言語の部分に発作が起きれば話せなくなったり、運動の部分に発作が出れば手足がけいれんしたり、あるいは感情の部分に発作が出れば自律神経に問題が出たり。原因としては生まれつき脳に異常があるほかにも、炎症や頭部打撲、脳卒中などによって、てんかんが引き起こされることもあるのです。そのような状況、年齢、背景、薬の飲み合わせなど、多角的に診断して治療をする必要があります。それは専門家だからこそできることだと思います。そこに紐づいて、当院ではてんかんの患者さんや認知症の患者さんを客観的に評価する運転免許相談にも取り組んでいます。

生活習慣病と脳神経外科とどのような関係があるのでしょう?

高血圧などの生活習慣病は、ある種脳神経外科の専門でもあると思っています。なぜ高血圧を治療するのか。それは血管の病気、とりわけ脳卒中につながるからです。血圧が慢性的に高いと血管を酷使している状態に陥り、血管が傷んでくることで動脈硬化になる。動脈硬化が起こった後に最も怖いのが脳卒中です。脳卒中を予防するために高血圧を治療するという目的意識をはっきりさせ、適切な血圧管理を行うためには脳卒中の専門家の存在が重要になります。

最後に頭痛で悩んでいる読者にアドバイスをお願いします。

橋口公章院長 はしぐち脳神経クリニック6

毎日痛み止めを飲み、頭痛薬を手放せない人も多いことでしょう。そういう方ほどぜひご来院いただきたいと思っています。1ヵ月に10〜15日以上薬を飲んでいる方は薬剤乱用頭痛に該当する可能性がありますが、これは脳にある痛みを制御する機能がサボってしまい常に痛みを感じる状態になっていることが原因だと考えられます。それでは鎮痛剤を飲むのをやめれば良いという方も中にはいらっしゃいますが、そう簡単にやめることはできません。当クリニックは薬のレパートリーが幅広く、また場合によっては漢方薬を使用することもあります。さまざまな選択肢の中から一人ひとりに合わせた薬を提供し、痛みを起こしにくいライフスタイルを指導しながら、少しずつ減薬していく。そうすることで頭痛薬から解放される喜びを感じることができるでしょう。もし頭痛でお困りでしたら、ぜひ当クリニックを受診ください。

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