鉛山 ゆかり 院長の独自取材記事
ユーカリデンタルクリニック
(鹿児島市/谷山駅)
最終更新日:2026/02/13
鹿児島市中山町にある「ユーカリデンタルクリニック」。院長の鉛山ゆかり先生は「なるべく削らない・抜かない治療」を大切にしながら、小児から高齢者まで幅広い世代に寄り添った診療に取り組んでいる。日本人の8割が罹患しているといわれている歯周病の治療をはじめ、マイクロスコープを活用した歯周病治療や根管治療、補綴治療に加え、最近はインプラント治療にも注力しているという。鉛山院長をはじめ女性スタッフのみで構成されたアットホームな雰囲気の同院で、さらなる診療の進化と今後の展望について話を聞いた。
(取材日2025年12月17日)
「ユーカリなら大丈夫」と安心してもらえる歯科医院に
コアラのシンボルマークがかわいらしいですね。

ありがとうございます。私の名前「ゆかり」にちなんでクリニック名を「ユーカリ」と名づけたため、シンボルマークもコアラにしました。この中山町は、近隣の小学校が児童数1400人を超えるほどのマンモス校で、若いファミリー層が多く暮らすエリアです。地域柄、気軽に立ち寄れる雰囲気を大切にし、待合室は日差しが入る吹き抜けの空間、診察室は白を基調とした清潔感のあるデザインにしました。複数ある治療ユニットは、壁にカラフルな数字を掲示してわかりやすく案内できるよう工夫しています。また、車いすの方やベビーカーを押している方にも安心して通院いただけるよう、段差にはスロープも設置しました。私自身、歯科医院が怖くて苦手だった経験があるため「ユーカリなら大丈夫」と思ってもらえるような、安心して通えるクリニックづくりを心がけています。
どのような患者さんが来られますか?
開業した当初は小さなお子さんや若いご家族が中心でしたが、現在は高齢の方まで幅広い年代の患者さんにお越しいただいています。3世代で通院されるご家族も少なくありません。もともと予防歯科に力を入れていましたが、やはり残っている歯をできるだけ守り、長く使っていただけるような治療をさらに大切にしようと、思いを新たにしています。高齢の方でも「しっかり食べたい」という希望を持たれている方が多いので、義歯やインプラントを含め、一人ひとりに合った選択肢を提案しています。しっかり噛んできちんと食べることは全身の健康維持や認知症予防にもつながることがわかってきており、その重要性をますます感じています。
鉛山先生の診療スタイルをお聞かせください。

歯科の2大疾患である虫歯と歯周病にならないためには、やはり予防が最も重要です。私はその大切さを広めたいという思いから予防歯科を学び続け、鹿児島大学歯学部卒業後、鹿児島大学歯学部附属病院の予防歯科の講座で研鑽を積み、歯学博士号を取得しました。さらに市内の矯正歯科で約10年間勤務し、不正咬合の改善を通じた虫歯・歯周病の予防にも携わってきました。近年はインプラント治療にも力を入れており、幅広い世代の患者さんに対応できるよう診療の幅を広げています。歯を一本でも多く守り、その方にとって最適な治療を提案できるよう、今後も学びを重ねながら丁寧な診療を続けていきたいと考えています。
対話を重視し、最適な治療の提案をすることをめざす
インプラント治療について教えてください。

私はこれまで「歯を守ること」「なるべく抜かない・削らないこと」を大切にしてきましたし、その考えは今も変わりません。ただ、どれだけ予防に取り組んでも歯を失ってしまう場合はあります。そんな時、部分義歯やブリッジといった歯を補うための方法もありますが、周囲の歯を支えにしたり、そのために歯を削る必要があったりと、残っている歯に負担がかかってしまうことがあります。その点、インプラントであれば周囲の歯を傷つけずに治療ができます。残っている歯を守ることにつながるので、結果的に予防歯科的な意義もありますよね。さらに、義歯やブリッジより痛みが少なく、ご自身の歯に近い感覚で噛めるためQOL(生活の質)の維持にも役立ちます。インプラントは、こうした特徴から歯を失った際の有力な治療法として注目されており、私自身も積極的に取り組んでいる治療の一つです。
機器にもこだわりがあると伺いました。
機器の選択には特にこだわっており、必要な場面で適切な治療ができるよう環境を整えています。マイクロスコープは前の勤務先でその有用性を実感して以来、細かな部分まで精密に確認できる点を評価して当院でも導入し、精度の高い診療に役立てています。さらに、先進的なレーザー機器を採用し、痛みの少ない処置や虫歯を削らずに治療できるケースへの対応、歯周病治療での活用など、幅広い診療に生かしています。また、エアフローなどの機器もそろえ、患者さん一人ひとりに合った治療とメンテナンスを提供できる体制を整えています。
治療において大切にしていることは何ですか?

まずはやはり、できるだけ歯を削らず、抜かずに残すという考え方です。歯は一度削ると弱くなり、やがて神経を失い、最終的に抜歯へ向かうという悪循環に陥りやすいため、できる限りその連鎖を防ぎたいと思っています。ただし、患者さんにとって「良い治療」の基準はさまざまで、見た目や治療頻度、耐久性、費用など、何を優先するかは一人ひとり異なります。そのため、生活スタイルや背景、希望を丁寧に伺いながら最適な治療方法を一緒に考えていくことを心がけています。私が良いと考える治療方法だけでなく、他の選択肢についてもメリットとデメリットをきちんとお伝えし、患者さんが納得して選べるよう対話を重ねています。
地域の「一生涯のかかりつけ医」をめざして
お忙しい中、どのように気持ちをリフレッシュさせていますか?

リフレッシュ方法として続けているのが、20年以上取り組んでいるマラソンとトライアスロンです。指宿市で毎年開催されるマラソン大会には20回以上出場していますし、トライアスロンに関しては、最近は大会に参加できる機会は減ったものの、週5日はプールで泳いでいますし、自転車も継続しています。普段は診療後のランニングが日課で、平日は10kmほど、午前診療のみの水曜日は20km前後、週末はそれ以上走ります。一人で黙々と走ることもありますが、職種も年齢も異なる仲間と一緒に走る時間は特に貴重で、会話を楽しみながら走ることで視野が広がり、大きなリフレッシュになっています。気持ちのリフレッシュはもちろんですが、この仕事を長く続けていく上でも体力は不可欠なので、そういった意味でも体を動かす時間は大事にしています。
今後の展望をお聞かせください。
日々進化する歯科医療の中でより良い治療を提供し続けるためには、私自身が学び続けることが欠かせないと感じています。勉強会には今でも積極的に参加し、新しい知識や技術を積極的に取り入れています。特にインプラント治療は日進月歩で、2〜3年前の情報でも古くなるほど進化が早いため、常に勉強が必要です。現在も、より新しいインプラント技術を学ぶため、定期的に県外へも出向き、さまざまなケースに対応できるよう研鑽を積んでいます。インプラント治療と一口にいっても、比較的簡単なものから高度な専門性が求められるものまで幅があります。非常に難易度の高いケースは現状では信頼できる専門の先生に紹介していますが、将来的にはすべての症例を自分自身でしっかり診られるよう技術をさらに磨いていきたいと考えています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

当院のスタッフは歯科衛生士4人、助手・受付3人という体制で日々診療にあたっています。7人全員が女性で、20代から50代まで幅広い年代が在籍し、明るく仲の良い雰囲気の中でお互いに教え合いながら成長しているのが、私にとっても自慢なんです。地域とのつながりも大切にしており、保育園の歯科検診などを通じて小さなお子さんとも関わり、元気をもらいながら日々の診療に生かしています。1歳児健診やお口のけがへの対応など、年齢を問わず気軽に相談していただける存在でありたいと考えています。今後も地域に根差した「一生涯のかかりつけ医」として、何でも話しやすく、長く通っていただけるクリニックをめざし、歯の健康をしっかりサポートしていきたいです。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正治療 I期治療(基本料):18万5000円、調整料:4400円/回
II期治療(基本料):30万円、調整料:4400円/回
成人矯正:55万円、調整料:4400円/回
マウスピース型装置を用いた矯正:72万円
インプラント処置:1歯あたり38万円〜
インプラント検査費:1万5000円
オールセラミック(前歯):10万~12万円
オールセラミック(臼歯):8万円
ラミネートベニア:12万円
セラミックインレー:4万円
オフィスホワイトニング(1回):1万6500円
ホームホワイトニング:2万7500円
ノンクラスプデンチャー:10万~15万円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

