川本 拓 院長の独自取材記事
デンタルオフィス千葉中央
(千葉市中央区/千葉中央駅)
最終更新日:2024/10/07

千葉駅から徒歩7分ほど歩くと「デンタルオフィス千葉中央」が見えてくる。2024年4月に独立開業した同院の院長を務めるのは川本拓先生だ。診療内容は、予防歯科から虫歯、ホワイトニング、矯正歯科、インプラントなど幅広いのが特徴。“チーム医療”を掲げ、インプラントや矯正歯科を専門とする歯科医師、歯科技工士、予防歯科に精通する歯科衛生士など各分野の専門家がそろっている。そんな同院は、2024年9月に増設を行い、新たに自費でのクリーニングやホワイトニングをスタート。ここには、川本院長の「歯科医院は痛みがあるときに行く場所という考えを払拭し、予防歯科の重要性を広めたい」という想いが込められている。快活な語り口が印象的な川本院長に、独立開業にかける想いや、予防歯科の重要性、今後の展望について話を聞いた。
(取材日2024年09月10日)
チーム医療を掲げ、予防歯科やメンテナンスに注力
2024年4月に独立開業したと伺いました。独立までの経緯を教えてください。

もともと「デンタルオフィス千葉中央」は、私のおじが理事長を務めている医療法人社団海星会に属していました。2023年から私も当院で働くようになり、患者さんを診察するようになったのですが、まだまだ改善できるポイントがあるなと感じたのです。おじも悩んでいたことが多かったので、思い切って「自分が引き継いで改善します」と願い出ました。独立に際して注目したのは、歯科医院自体の立地や雰囲気、働くスタッフや患者さんが素晴らしいにもかかわらず、頼っていただける患者さんの主訴に偏りがあったことです。治療のために来院する患者さんはいるものの、定期的な予防歯科やメンテナンスで訪れる方が少ないという課題を感じました。そこで、独立後はメンテナンスや予防歯科に力を入れることを決断。これにより、子どもを含めた多くの方に定期的に通ってもらい、歯科医院全体の活気を取り戻したいと考えています。
そうなると予防歯科の大切さを患者さんに理解していただく必要がありますよね。
そうですね。予防歯科の重要性を患者さんに理解してもらうために、当院ではさまざまな工夫を行っています。これまでスタッフがメンテナンスのお話をさせてもらっていました。しかし現在は歯科医師もお伝えするように徹底し、患者さんの意識向上に努めています。また、既存のチラシやパンフレットを活用して、情報提供を強化。来院される方に対してだけでなく、地域の方々にも予防の大切さを広める工夫をしています。
こちらの歯科医院の診療方針を教えてください。

「なるべく削らない、痛くない治療」を心がけており、歯や神経を極力残すようにしています。歯を抜くことは簡単ですが、患者さんにとっては最終手段であり、私たちはその手前で可能な限り治療を続ける道を選ぶようにしているのです。また、当院では“チーム医療”を掲げています。インプラントや矯正を専門とする歯科医師、熟練の歯科技工士、予防歯科の知識経験豊富な歯科衛生士などが在籍。各分野の専門家がそろっているため、質の高い医療サービスの提供につながっています。歯科医師同士のコミュニケーションや情報共有を徹底しているため、患者さん一人ひとりが安心して治療を受けていただける環境だと思います。
痛みがあるときに行く場所という考えを払拭したい
歯科医院を増設したと伺いました。なぜ増設したのでしょうか。

この増設には、「歯科医院は痛みがあるときに行く場所」という考えを払拭し、予防歯科の重要性を広めたいという私の想いが込められています。これまで歯のクリーニングは保険診療内での定期検診を行っていましたが、どうしても限界があります。それよりもさらに質の高いサービスを提供するため、自費診療のクリーニングやホワイトニングにも注力することになったのです。新しいスペースも含めて、最終的には保険診療のクリーニング用に4台、自費診療のクリーニング用に4台、合計8台のチェアユニットを導入。治療用のチェアは3台で行うため、クリーニングやメンテナンスに重点を置いていることがおわかりいただけるかと思います。
患者さんと接する際に大切にしていることは何でしょうか。
患者さん自身が納得した上で治療の選択をしてもらうことです。歯科医師が一方的に治療方針を決めるのではなく、患者さんにしっかりと説明し、複数の選択肢を提示して、その中から患者さん自身に治療法を選んでいただきます。金額面なども含めて丁寧に説明し、納得感を持って治療を受けてもらうことで、患者さんは安心して治療に臨めるのではないでしょうか。患者さんの中には「先生の話が聞きたい」「しっかり説明してほしい」と望まれる方がいるので、そうした場合は別途時間を設けて説明。カウンセリングルームがあるので、そこで写真などを用いながらわかりやすく説明します。このように、患者さんと対等な立場で向き合い、寄り添った治療をすることを心がけていますね。
歯科医師としてのやりがいを感じる瞬間はどんな時ですか。

患者さんが治療やメンテナンスを終えて、笑顔で気持ち良く帰っていく姿を見た時です。特に、治療前に不安を抱えていた方が、安心して帰られる姿を見れたら大きな喜びを感じますね。また、子どもたちが歯科医院に慣れていく過程も、やりがいを感じる一つの瞬間です。初めは「怖いから嫌!」と言っていた子どもたちが、徐々に慣れ、帰る頃にはニコニコしていたり。子どもたちには治療の励みになるようにご褒美としておもちゃを用意しているのですが、「これが欲しいから頑張る!」という声を聞くと、ほっこりとした気持ちになります。
歯の健康を守るため、無症状の人にこそ来てほしい
歯科医師をめざしたきっかけと、これまでのご経歴を教えてください。

歯科医師をめざしたきっかけは、医療法人社団海星会の理事長であるおじの影響です。おじとは子どもの頃から家族ぐるみで仲が良く、特におじのライフスタイルに憧れを抱いていました。自分も歯科医師としてのおじのような生活を送りたいと考えたことが歯科医師をめざしたきっかけです。松本歯科大学を卒業後、長野の歯科医院で2年半ほど研鑽を積み、その後医療法人社団海星会に入職。海星会グループが展開する歯科医院や船橋にある歯科医院で勤務し、2023年より当院で働き始めました。
どのような症状で悩まれている患者さんに利用していただきたいですか?
特に無症状の方にご利用いただきたいと考えています。多くの人が痛みや不調がないと歯科医院に足を運びませんが、実際には自分では気づいていない病気が潜んでいることもあります。まずは歯のクリーニングやホワイトニングを通じて、口腔内の健康を保っていただきたいですね。もし悪い部分が見つかれば適切な治療をスタートさせます。クリーニングの頻度については、一般的に歯石や口腔内の環境が3〜4ヵ月ごとに変わるといわれていますので、そのくらいの周期での来院をお勧めします。長い間歯科医院に行っていない方もいらっしゃると思うので、例えば「ちょっと歯がしみる」といった小さな不安でも、ぜひ気軽にご相談ください。私たちは、どんな小さな症状や不安にも真摯に対応し、患者さん一人ひとりの健康をサポートします。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

歯科医院を訪れる際、多くの方は痛みや不調を感じてから来ることが一般的です。しかし、実際には無症状のうちから定期的にチェックすることが、健康な歯を維持するためには非常に重要なのです。歯周病や虫歯は進行しても無自覚であることが多く、気づいたときにはかなり悪化している場合も。無症状であっても、定期的なチェックとクリーニングを受けることで、丈夫な歯を保ち続けられると思います。健康的な口腔環境を維持するため、ぜひお気軽にご来院ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはホームホワイトニング:1万9900円~
オフィスホワイトニング:1万9900円~
インプラント治療:45万円程度
クリーニング:9000円程度
成人矯正:75万以上~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。