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原田 剛史 院長の独自取材記事

かがやき内科・糖尿病クリニック

(港区/高輪台駅)

最終更新日:2019/08/22

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人のためになる仕事がしたい、と医師を志した「かがやき内科・糖尿病クリニック」の原田剛史院長。近畿大学医学部を卒業後、同大学医学部附属病院で20年以上、糖尿病などの代謝疾患や甲状腺疾患などの内分泌疾患を中心に診療してきた。時に垣間見える朗らかな笑顔が印象的なドクターで、言葉を丁寧に選びながら話す姿は誠実そのもの。そんな原田院長は今、「内分泌疾患について、もっと皆さんに知っていただきたい」と強く願っている。一般的になじみが薄いため受診先の診療科を迷う人が多く、早期発見が遅れてしまうケースが多いのだという。今回は、専門である内分泌疾患や、糖尿病について詳しく聞いた。
(取材日2017年11月28日)

患者の「生命のかがやき」を取り戻す診療をめざし開業

すてきな院内ですね。

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患者さんが通いやすい院内や設備にこだわりました。まず待合室には、業務用の消毒もできる空気清浄機を導入し、院内感染の可能性を最小限に。待合スペースは外の景色が見られるようにしたカウンター型のものと、複数人掛けのソファースペースを設置しています。ソファーは一人ひとりの幅を広く取り窮屈にならないようにし、待ち時間をくつろいで過ごしていただけるよう配慮しました。院内機器も整えており、例えば、病院にあるものと同等の、約10分で糖尿病の検査ができる機器や、インフルエンザの感染を通常の潜伏期間より短い時間で調べられる機器などを導入し、患者さんの時間的負担を軽減できるようにしています。血管年齢や動脈硬化の検査も院内で行うことができますよ。骨粗しょう症の診断などに必要なエックス線検査は、不安を感じる方も多いため、室内を豊かな葉の模様を基調とした壁紙でまとめ、少しでも落ち着いていただきたいと思っています。

クリニック名の由来について教えてください。

病気の患者さんたちにも、再び人生の輝きを取り戻してほしいという想いを込めてこの名前を付けました。誰しも病気になると、どうしても気持ちが暗くなり沈みがちですが、それでは普段の生活にも影響が出てしまいます。病気にならないことが第一ではありますが、病気になってしまったら、そこから「どう良くしていくか」を考えていくことが大切です。また病気をしっかり治すためには、患者さんご自身の協力が必要不可欠。「治療に積極的に取り組めば、きっと治る」と前向きになっていただきたいのです。患者さんの気持ちを明るくすることができる、患者さんのかげりに光を当てられる、そんなクリニックでありたいという想いを形にしたのが、この名前です。

どのような症状や疾患でいらっしゃる方が多いですか?

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高輪には住宅街やオフィス街などさまざまなエリアがあるので、患者層も中高生や若いご家族、ビジネスパーソンやご高齢の方と幅広いですね。近くに大使館があるため外国の方がいらっしゃることも多いですよ。多い受診理由は糖尿病のほかに高血圧、高脂血症といった生活習慣病、甲状腺疾患や風邪などです。私の専門である内分泌疾患で受診される方はまだ少なく、そもそも内分泌内科がどのような診療科なのか、残念ながらまだまだ認知度が低いのが現状です。しかし、内分泌疾患は自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに悪化してしまうことも珍しくありません。今後は情報発信を積極的に行って地域の皆さんへの啓発に努め、内分泌疾患の早期発見・早期治療につなげていきたいと考えています。

磨き上げた診察眼で発見が難しい内分泌疾患に対応

内分泌疾患とは具体的にどのような疾患ですか?

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糖尿病にも深い関わりがある内分泌疾患は、甲状腺や副甲状腺、下垂体、副腎や性腺といったホルモンを分泌する臓器が何らかの障害を受け、ホルモンバランスが崩れることで発症します。代表的なものに橋本病やバセドウ病などの甲状腺疾患がありますね。一般的には整形外科疾患として認識されている骨粗しょう症は、副甲状腺ホルモンの過剰分泌が原因で発症するケースもあり、その場合は実は内分泌疾患であるということになります。特徴としては、早期発見と正確な診断が難しいという点。例えば甲状腺が過剰に機能してしまうバセドウ病の主な症状としては、多量の汗をかく、疲れやすい、不眠などがあります。いずれも日常生活であり得ることですから、病気だとは思わずに放置してしまう方も少なくありません。またいざ受診しても、同じ症状が現れる疾患は他にもあるので、専門の医師でないと疾患の特定が難しいことがよくあります。

内分泌疾患を見逃さないために診療で大切なことは何ですか?

患者さんが教えてくださった症状から、その裏に隠れている可能性がある疾患をどれだけ多く思い浮かべられるかですね。できるだけ多くの可能性を想定し、検査で一つずつ確かめていくというのが診療の基本です。一つでも漏らしてしまうと、その疾患を調べる検査をそもそも行えませんから。ただ、そのためには専門的な修練が必要。ですので、少しでも内分泌疾患が疑われる場合は、内分泌を専門としている医師に診ていただきたいですね。

病診連携・診診連携にも注力されていると伺いました。

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内分泌疾患はもちろん、糖尿病は発見が遅れがちです。来院されたときには、すでに悪化していて総合病院レベルの高度な検査や治療が必要な場合もあるんです。そのため当院では近隣の総合病院をはじめ多くの医療機関と連携し、各病院の特徴をしっかり把握して最適な施設をご紹介できるように努めています。糖尿病は他科との連携が必要な合併症を発症することもありますから、こちらの医療モールの眼科などとも密に連携しています。今後は連携先の病院をさらに増やしていく予定です。できるだけ多くの選択肢を用意し、患者さんのニーズに応えられるクリニックでありたいですね。

糖尿病のきめ細かな診療と早期受診の啓発に尽力

糖尿病の診療で意識されていることはありますか?

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皆さんが継続的に通院しやすいよう、患者さん一人ひとりの状況を踏まえて最適な対応を心がけています。ご本人だけでは治療を継続するのが難しそうなら、ご家族の方にも一緒にお越しいただいて病状や治療内容についてお話しすることもあります。患者さんに病気についての理解を深めていただくことを徹底しています。糖尿病は血糖値が正常範囲の上限をはるかにオーバーしていても、自覚症状がないことも少なくありません。早期に治療できれば改善が見込める疾患ですが、悪化すると合併症が原因で失明してしまったり、足が壊死してしまったりするケースもあります。だからこそ、まずそのリスクをしっかりご説明し、治療すべき病気なんだということをご理解いただくことに力を注いでいます。

糖尿病や内分泌疾患について気をつけるべきことを教えてください。

糖尿病の場合は、定期的に健康診断を受診していただくことです。また体重の管理にも気をつけてください。年を取ると代謝の機能が衰えて摂取した糖が消費されにくくなるため、食事の量を調整しないと血糖値が上がり続けます。ですので、体重を目安として食事の量に問題がないか確認してください。運動もできる範囲で構わないので心がけていただくと良いですね。内分泌疾患は健康診断で調べられないため、ご自身で意識的にチェックし、早期に発見する必要があります。ただ、症状が不眠や疲労感など身近なものばかりですから、気づくのは難しいかもしれません。「最近仕事が忙しくて全然休めていない」といった明らかな原因があるのでなければ、疾患が原因の可能性がありますから、必ずお近くのクリニックを受診してください。内分泌内科のクリニックがなければ内科でも構いません。

最後に今後の展望をお願いします。

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近年、糖尿病の診療はより効果的な薬が開発されたり、検査技術が向上したりと発展を遂げています。例えば、血糖値の動きを1日24時間モニタリングできるような携帯機器が登場しました。この機器で1日の血糖値の波をより正確に把握できれば、今まで以上にきめ細かい治療が可能になるでしょう。今後はこうした先進の機器も取り入れ、患者さんの不安解消に努めていきたいと思っています。また健康診断の大切さも広めていきたいですね。世の中には自覚症状がほとんどない疾患があり、それらを発見する上で健康診断は欠かせません。検査数値の異常は体の悲鳴だということを一人でも多くの方に伝え、早期発見・早期治療を促していきたいですね。

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