本八幡こころクリニック

小林 貴之院長

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本八幡駅徒歩1分という場所に構える心療内科・精神科「本八幡こころクリニック」。小林貴之院長の穏やかな語り口に心がほぐれていく。一方で「たいした話もできずにすみません」と謙遜する姿に、やさしい人柄がうかがえる。勤務医時代、治療を始める時に、すでに重症になってしまった患者に多く出会った経験から、重症になる前に助けたいと地域でのクリニック開業を決意。最後まで患者の話を聞き、決めつけすぎないフラットな診察を心がけている。今回は開業したばかりにも関わらず多くの患者からの予約や問い合わせが舞い込んでいるという小林先生に、心理の道に進んだ理由やなぜスーツ姿で診療を行うのか、また患者の家族に向けてのメッセージなどたっぷりと話を聞いた。
(取材日2017年10月19日)

心の健康診断をしたい

―開業の経緯について教えてください。

私は千葉の生まれですので、いつかはこの千葉で開業しようと思っていたんです。特に毎日ストレスを抱えてお勤めになっている方の一助となればと思い、東京のベッドタウンである市川・本八幡を選びました。実際にこの街を歩き、人々を観察しながら決めたんです。来院される患者さんは、働き盛りの30代の方が多いですね。新人の会社員もいますが、昇進を期にうつ病を患うなど、大きな役割や責任を抱えている方が多い印象です。

―貴院の特徴について教えてください。

なるべく患者さんの神経を刺激しないように物はほとんど置かず、色合いも白を基調にして床は木目調、また照明もダウンライトすることで、リラックスできる空間を意識しました。待合室は、患者さん同士が目線を合わせないよう椅子をすべて横一列にして窓側に配置。気遣いの点で言えば、問診表の項目に、電話連絡の際は院名を名乗ってもいいかという質問も記載しています。ご自宅の電話を使われている方もいらっしゃいますので、ご要望に応じています。私でいえば、スーツを着て診療しています。以前の勤務先で、重要な役職に就かれているような患者さんが多かったことから、自分もきちんとしようと思い、また尊敬している先生がスーツで診察していたのでこのスタイルを始めました。意外と威圧感を与えず好評だったので、今後も反応が悪くなければスーツの着用頻度を増やしていこうと思っています。

―患者さんはどのような悩みを抱えてやってくるのでしょう?

夜眠れない、疲れが取れない、また通勤時に電車に乗れないといった悩みも多いです。朝、体が動かずに仕事を休んでしまい、今後どうしたらいいんだろうとその日に来られる方もいます。さらには、喉がつかえる、息苦しい、耳鳴りがするという症状も少なくありません。もう1つ多いのが、そもそもどこの科に行っていいかわからない方。体が痛いので整形外科に行ったものの原因がわからない、頭痛で検査したけど治らないといったような方にも門戸を開き、それが心に起因しているのかどうかを診ています。

―「自分の体に何が起きているのかわからない」といった方も来られるのですね。

そうですね。もちろん体の不調からきている可能性もあるので、当然それを念頭に置いて診察します。今後は、他科目から入院施設がある病院など地元の医療機関とも密に連携を取って、当院から紹介していける体制をより整えていきます。また、自覚症状がなくても、本当に「何もないか」ご自身では判断がつかないこともあります。心療内科とは本人だけでは判断しづらい、心からくる体の不調を診る科目です。皆さん、体調については健康診断で何も異常がないか調べますよね。そのように、心の健康チェックのために気軽に受診していただけばと思います。



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