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豊田 元哉 院長の独自取材記事

とよだ内科頭痛クリニック

(出雲市/出雲市駅)

最終更新日:2023/06/14

豊田元哉院長 とよだ内科頭痛クリニック main

出雲市渡橋町、大通りから1本入った静かな住宅街の中に「とよだ内科頭痛クリニック」はある。同院の院長である豊田元哉先生は、神経内科を専門に、一般内科から心療内科、漢方をはじめ東洋医学を用いた治療まで幅広い相談に対応する。中でも注力しているのは「頭痛」の診療。一人ひとりの症状に合わせた治療を行うため、そして「たかが頭痛で」と心ない言葉を受けることもある患者の心に寄り添うためにも、問診やコミュニケーションを大切にしているそうだ。「気になることがあれば、かかりつけ医として気軽に相談に来てほしい」と話す豊田院長に、医師をめざしたきっかけや思い、頭痛の診療についてなど、話を聞いた。

(取材日2023年4月24日)

頭痛を引き起こす原因を見極め、適切な処置で対応

頭痛に注力されるようになったきっかけを教えてください。

豊田元哉院長 とよだ内科頭痛クリニック1

ひどい頭痛に悩んでいた高校生の話をテレビで見たのがきっかけです。その高校生は、周りの人たちに頭痛のつらさを理解してもらえず、高校を退学することになってしまったそうです。当時、私は島根医科大学の神経内科で勤務をしていて、頭痛はその領域内でもありましたし、心が傷ついている人をなんとかして手助けしたいという気持ちも強かったので、頭痛治療に興味を持ちました。そこで、積極的に勉強会に参加したり、専門で取り組まれている大学へ学びに行ったり、本を読んだりして専門知識を深めていきました。

頭痛で悩まれている方は多いのでしょうか。

そうですね。特に女性に多い症状だと思います。ひどいものだと嘔吐症状のある方もいらっしゃいますね。そんな頭痛ですが、誰でも感じたことのある症状だからこそ軽く見られがちで、「たかが頭痛くらいで」というふうに周りから思われることも多いのです。大変さやきつさを理解されないのはつらいもの。ですので、当院では受付時にスタッフが患者さんの状態を判断し、つらそうな方にはお声かけをするようにしています。症状によっては、ベッドで横になりながらお待ちいただく、診察を繰り上げるなど、患者さんに寄り添った対応を心がけています。片頭痛は光によって悪化することもあるため、部屋を暗くするなど環境にも気をつけるようにしていますね。同時に、心の寄り添いも大切にしています。

頭痛の治療について、詳しく教えてください。

豊田元哉院長 とよだ内科頭痛クリニック2

まず、頭痛の種類や原因を特定するために、問診で症状や生活背景についてしっかりお話を伺います。その後、診察をして脳の症状が出ていないかを確認した上で治療の方針を決め、その人に合った薬を選んでいきます。片頭痛の場合、専用の薬の処方が必要となることも。その時に出ている痛みを抑えるための急性期治療薬のほか、痛みや回数の軽減を狙う予防薬での治療も行います。また、ストレスが強い場合、頭痛薬が十分効かないことも考えられるので、原因である環境の改善や、リフレッシュを心がけるための具体的なアドバイスをします。必要に応じて不安を和らげるためにお薬を処方することもあります。生活指導や市販薬の選び方などをアドバイスするほか、漢方薬の処方も行っています。とにかく目の前の患者さんを頭痛から解放してあげたい思いで一生懸命診療にあたっています。必要なら、私を指導してくださった先生へ紹介させていただくこともあります。

頭痛に潜む危険な病気はあるのでしょうか。

はい。まれですが、脳卒中など危険な病気の随伴症状として頭痛が出ることもあります。当院に来院される患者さんの中にも、そうした病気を心配していらっしゃる方も多いですね。痛みの性状や症状の経過、診察所見などから、より詳しい検査が必要と判断した場合は市内で提携している画像診断専門のクリニックで精密なMRI検査を受けていただきます。危険な頭痛にはそれを疑う時の条件があります。頭痛薬は適切に使えば恩恵を与えてくれますが、一方薬を使いすぎていると「薬物乱用頭痛」に陥るリスクもあります。自己判断せずに頭痛を専門にしている医療機関へ相談してほしいです。

明るく心地良い環境と丁寧な診察で、患者に安心を提供

医師をめざされたきっかけはありますか?

豊田元哉院長 とよだ内科頭痛クリニック3

両親から勧められたのが一番の理由ですが、対人関係が苦手だったということも関係しています。一般企業で働くよりも、医師のほうが向いているかなと当時は判断しました。でも、考えてみれば、医師にもコミュニケーション能力は必要なんですよね。むしろ一般企業よりも。診察の際に患者さんと会話をして症状を聞き出し、診断をする必要があり、勤務医時代にはその辺りの力も鍛えられました。私はもともと苦手だったからこそ、相手の気持ちを理解しようと話を聞くことができるようになりましたし、寄り添うことができると思っています。当院は心療内科にも対応していますので、このような自分の性格も役立っているかなと思います。

しっかりと話を聞いていただけると、患者さんはうれしいですね。

安心していただくためにも、まずは患者さんの話を丁寧に聞くことを大切にしています。少しでも喜んでいただきたいので雑談をすることも多いですし、説明には例え話を加えて楽しく聞いてもらえるようにしています。ただ、患者さんをお待たせする時間が長くならないように、「あまり長話にならないよう気をつけなくては」と思いながら診療していますね(笑)。スタッフたちも明るく患者さんを迎えて、こまやかに気配りをしてくれるので、とても助かっています。

ほかに気をつけていらっしゃることはありますか?

豊田元哉院長 とよだ内科頭痛クリニック4

設備面でも安心を感じていただけるように工夫しています。プライベートな話をされる患者さんもいらっしゃるので、診察室は防音にしてプライバシーに配慮をしています。また感染症対策として、屋外にドーム型のテントを設置し、発熱がある患者さんの対応をしています。院内は、冷房・暖房をしっかりと使用しながら窓は常に開け、換気に気をつけています。さらに、間隔を空けてお待ちいただけるように、待合室の椅子に番号をつけて、患者さんが座る場所は事務員が指定をするようにしています。

かかりつけ医として、どんな症状でも気軽に相談を

診察の際に心がけていることを教えてください。

豊田元哉院長 とよだ内科頭痛クリニック5

神経内科は、ほかの科よりも診察が重要だと感じています。診察で8割くらいは診断できるくらい、対面で得る情報が多いんです。診察室に入る時の動作や言葉の明瞭度、会話の内容などに、変化や違和感が隠れていないかというふうに、注意して観察するようにしています。ほか、わかりやすい説明も大切にしています。患者さん自身が納得をしてから治療をするのと、そうでないのとでは治療の効果やモチベーションに大きな違いが出ると感じています。ですので、スライドや模型を使い、わかりやすい言葉で丁寧に説明をするよう心がけています。例えば、血圧の治療がどうして必要なのか、治療をせずに放っておくとどうなるのか。脳卒中はどうして起こるのか、高血圧の方の血管はどのようになっているのか、そういったところまでお話します。神経内科医としての自分の経験も踏まえながら、患者さん自身が腑に落ちるまで説明をします。

神経内科を専門としてこられたからこそ、お話しできることがあるのですね。

これまで、大学病院や赤十字病院、県立病院など、いくつかの病院で勤務をしてきて、いろいろな症例に携わってきました。特に脳卒中の患者さんを多く診てきましたので、発症した後の後遺症の大変さをよく理解しているつもりです。脳や神経の大きな病気は、発症すると麻痺や引きつりなどの後遺症が残ることも多く、歯がゆい思いもしてきました。だからこそ「起こさないようにすることが何よりも大切」という思いで、高血圧など生活習慣病の説明にはつい熱がこもってしまいますね。

読者にメッセージをお願いいたします。

豊田元哉院長 とよだ内科頭痛クリニック6

当院では、風邪や花粉症、生活習慣病などの一般内科から、神経内科、心療内科まで幅広く診察しています。体のこと、心のこと、何か困っていることがあれば一人で悩まずに相談してほしいです。「自分の症状は何科へ行けば良いのかわからない」という方も多いと思います。そのような場合もお越しいただければ、当院で対応できない症状は専門の医療機関を紹介させていただきます。患者さんの苦痛を取り除くことを最優先にしておりますので、当院で完結することにこだわっていません。当院より適切な病院がある、あるいは患者さん自身が紹介を望まれた際にも喜んで対応いたします。患者さんが何を望まれているのかを大切にし、とにかくお話は丁寧に伺います。何でも相談できるかかりつけ医として、気軽にお越しいただければうれしいです。

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