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宮崎 武文 院長の独自取材記事

クレアクリニック

(仙台市青葉区/あおば通駅)

最終更新日:2021/10/12

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JR仙台駅から徒歩3分に位置する「クレアクリニック」。内科と消化器内科を標榜する同クリニックでは、地域のかかりつけクリニックとしてさまざまな症状を抱える患者を診療するほか、胃や大腸の内視鏡検査を含む消化器疾患の診療を行う。院長の宮崎武文先生は自治医科大学医学部を卒業後、地域医療に貢献し、宮城県立がんセンターの消化器内科で主任医長を務めた。2020年5月にクレアクリニック院長に就任し、これまでの経験を生かした献身的な診療を実施している。今回は院長就任から1年が経過した宮崎先生に、同クリニックの特徴や診療にかける思いなどについて話を聞いた。

(取材日2021年7月30日)

消化器疾患だけでなく、内科を幅広く診療

駅からも近く、アクセスが良いクリニックですね。

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もともと母体となる医療法人聖心会の理事長に「この地域の内科のかかりつけクリニックをつくりたい」という思いがあり、この地に開業することを決めたと聞いています。JR仙台駅に近く地下鉄、バス等のアクセスの中心地青葉通りに面したビルの6階に位置しお買い物のついでにお越しくださる患者さんや、通勤通学のお帰りにお越しになる患者さんが多いです。患者さんの通いやすさを重視して、祝日を除き、平日は夜19時、土曜日は夜18時まで診療しているのも要因と思っています。またウェブ予約のシステムも導入し、お待たせせずスムーズにご案内できるように工夫しています。クリニック内は「心身ともに癒やされるクリニック」をめざして、インテリアや観葉植物を配置し心が落ち着くような雰囲気づくりを意識しています。

どのような患者さんがいらっしゃるのでしょうか。

幅広い年齢層の方がお越しになりますが、立地的な理由からも、若い患者さんや働き盛りの患者さんが多いです。患者さんの主訴は、腹痛やお通じの異常、吐き気などおなかの不調の方が多いですが、頭痛やめまい、倦怠感、しびれ、むくみなど幅広くいらっしゃいます。血圧や脂質、肝機能など健康診断で異常を指摘された方も多くいらっしゃいます。また、胃と大腸の内視鏡検査を実施しているので、検査を目的として受診される方もいらっしゃいます。

診療内容について詳しく教えてください。

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私の専門である消化器内科に関する検査や治療はもちろんですが、一般内科の診療にも力を入れています。高血圧や糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症など、生活習慣病の診療も行っています。医学部卒業後の長い期間、地域の病院や診療所などで診療をする、いわゆる「地域医療」に従事してきました。地域医療では、各診療科の専門の医師が在籍しているとは限らず、1人の医師がさまざまな病気を診療する必要があります。私も当時、一般的な病気を幅広く診療してきたので、当クリニックの診療でその経験が生かされていると感じます。

丁寧な説明や工夫で内視鏡検査の不安を取り除く

診療の特徴としては、内視鏡検査が挙げられるのでしょうか。

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そうですね。当クリニックでは、胃と大腸の内視鏡検査を行っています。胃の内視鏡検査は口や鼻からカメラを入れて食道、胃の状態を診る検査で、胃がんや食道がん、胃潰瘍などさまざまな病気の発見に役立てることができます。また大腸の内視鏡検査では、肛門からカメラを入れて腸の状態を観察し、大腸がんや大腸ポリープ、炎症性腸疾患などの病気を発見できる可能性があります。どちらの検査も、患者さんによっては「痛い」「つらい」などネガティブな印象を抱いていることがあるので、私は不安な気持ちを取り除けるよう、検査前の説明を丁寧に行うことを大切にしています。また検査中は鎮静剤を使用することにより、体の負担を少しでも軽減できるように工夫しています。さらに、胃内視鏡検査時にカメラで喉を刺激されるのが苦手な方に対しては、鼻からカメラを入れることもできます。検査を受ける際、不安なことがあれば何でも相談してほしいですね。

内視鏡検査を受けることの重要性について教えてください。

内視鏡検査の大きなメリットは病気の早期発見が期待できること。例えば胃がんや大腸がんなどの病気は早期に発見できれば、体に負担のかかりにくい治療方法が検討できる可能性が高まります。また、胃がんのリスクとして「ピロリ菌の感染」が挙げられます。ほとんどの胃がんはピロリ菌が原因と言われていますが、ピロリ菌を除菌することで将来的な胃がんのリスクを下げることが見込めます。しかも除菌はたった一週間お薬を内服するだけです。除菌は若いうちほど胃がんのリスクを下げる効果が望めると考えられていますので、特に若い方には内視鏡検査と合わせてピロリ菌の検査をお勧めします。「検査で異常が見つかるのが怖い」という方もいますが、早期発見で治療の選択肢も広がりますし、実際には異常が見つからない方も多いものです。まずは「異常がないことを確認する」という気持ちで気軽に受けていただくのも、大きな安心につながるのではないかと思います。

これまでの経験から、内視鏡検査の重要性を感じてこられたのでしょうか。

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以前勤務していた宮城県立がんセンターでは、早期のがんから進行したがんまでさまざまながんの患者さんを診てきました。特に進行したがんの患者さんを診療していると、「もう少し早めに内視鏡検査を受けておけばよかった」「ピロリ菌の検査や除菌をしておけばよかった」と患者さんご自身が後悔している姿を目の当たりにすることもあり、私自身も歯がゆい気持ちになりました。このような悲しい思いをしないためにも、気になる症状があるときや健康診断で異常が見つかったときはもちろんですが、症状がないときでも定期的に内視鏡検査を受けることが大切だと思っています。

患者の身近な相談者でありたい

診療において心がけていることについて教えてください。

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私は「患者さんにとって利便性の高いクリニック」をめざして診療を行っています。特に当クリニックは仕事をしている方など忙しい方が受診することが多いため、まずはできる限り当クリニックだけで診療を完結させることをめざし、何度も複数の病院に行かなくてもいいように工夫しています。例えば、検査内容も内視鏡検査だけでなく、血液検査、尿検査、心電図検査、エックス線、超音波検査など幅広く行えるようにしているのはこのためです。もちろん診察の結果、より詳しい検査が必要と判断された場合などには、地域の大きな病院に紹介することもあります。

1年間院長として診療をしてきて感じたことはありますか。

おかげさまで、就任直後と比較すると患者さんの数も増え、さまざまな相談をしていただけるようになりましたね。内視鏡検査についても、幅広い世代の方に受けていただけるようになりました。これからも内視鏡検査の重要性については、さまざまな方に伝えていきたいと思っています。また、仙台周辺は大きな病院も多く、一見医療に困らない恵まれた地域ですが、患者さんの中には「診療科が細分化されていて、どの病院を受診すればよいかわからなかった」とおっしゃる方もいます。患者さんの健康を守るかかりつけ医として、患者さんの身近な相談者になることも重要な役目だと感じています。

最後に読者へのメッセージをお願いいたします。

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当クリニックは消化器内科を標榜していますが、一般内科としてもさまざまな患者さんを診療しています。風邪のような症状や生活習慣病などどのような症状でも診療しています。また、おなかの調子が悪いや、健診などで異常が見つかった時など、「内視鏡検査を受けてみたい」とお考えの方も、ぜひお気軽にご相談ください。

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