原田 大輔 院長の独自取材記事
はらだ歯科クリニック
(渋谷区/初台駅)
最終更新日:2026/03/10
初台駅南口から徒歩約2分、ビルの2階にある「はらだ歯科クリニック」。開業から20年近くたつが、清掃が行き届いた院内は清潔感にあふれている。「できる限り天然の歯を残すこと」をコンセプトに、治療と予防の両方に力を入れている。コンセプトの実現のため、平日20時までの診療や土曜日診療、痛みを抑えた治療、密なコミュニケーションなど、患者が通院しやすい環境づくりに取り組んでいる。忙しい合間を縫っての取材となったが、原田院長は最初から最後まで話にしっかり耳を傾け、一つ一つ丁寧に答えてくれた。その誠実な姿勢から、「長く通ってくださる患者さんが多い」との言葉にも、自然と納得がいった。
(取材日2025年11月10日)
子どもから高齢者までの幅広い主訴に対応
2008年に開業されて17年ほどになりますが、地域の印象は変わりましたか?

新型コロナウイルス感染拡大の後ぐらいからでしょうか、町に外国籍の方が増えたような印象があります。だからといって、クリニックに外国人が多く来るかといったらそうではありませんが、この地域にお勤めの中国籍の方はたまに来られますね。場所柄、会社員が比較的多いようには思います。年代でいうと、若い方も結構来られますし、私と同年代、年配の方も来られます。引っ越ししても引き続き来てくださる方もいれば、大学病院にいる時代からの患者さんもいて、長く通い続けてくださる方が多いですね。子どもの頃から、大人になってもそのまま通っている方もいらっしゃいます。
どのような症状が多いですか?
ご高齢の方なら、義歯のご相談が多いですね。年齢関係なく、治療済みの歯が痛くなったとか腫れたとか。比較的若い世代に多いのが、「顎が痛くなった」という訴えです。当院は幅広い疾患を診ているので、普通に「虫歯が痛い」と来られる患者さんも多いですし、「歯並びが気になる」といった訴えもあります。お子さんの虫歯も診ますし、私が専門としている口腔外科のご相談も少なくありません。
長く地域の方々を診てこられて、口腔ケアなどお口への関心は変化してきていると感じますか?

最近では、「歯を白くしたい」という方だとか、「歯石を取ってほしい」という方たちが結構いらっしゃいます。そういう意味では、自身のお口をきれいに保ちたいとか、ちょっと見た目を意識する方が増えてきているのかもしれません。よく言われるように、お子さんの虫歯は減少傾向にあります。しかし一方で、こまめにメンテナンスを受けている方もいれば、まったく放置されている方もいる。お口の中にいろんなトラブルを抱えている方もいれば、一切問題のない方もいて、両極端な印象です。症状がかなり進行してから来院される方は大がかりな治療になりがちです。しかし、普段から気をつけていれば、歯周病の症状があったとしても、歯石を取る程度で済んだりします。お口のケアは全身の健康にもつながりますからね。関心を持っていただきたいと常に思っています。
「本来の歯をできる限り残す」ことがモットー
先生は「通いやすさ」にこだわっているそうですが、それは虫歯や歯周病を重症化させないためですか?

そうですね。やはり、何も症状がないときにメンテナンスに通院されることが、歯の健康を保つポイントになってきます。症状が出る段階というのは、すでにかなり進行していると思ってください。症状が出ているのに1年とか数年放置してしまうと、できる治療も限られてしまいます。なので、たとえ症状がなくても、こまめに歯科医院に通って定期的なチェックやメンテナンスを受けていただければ、小さな変化を見過ごすリスクを減らすことができます。ご本人がそれほどのことではないと思っていることでも、お話しいただければ、歯科医師はその会話の中から異変を察知することもできます。ですから、皆さんにはお口の状態にもっと関心を持ってほしい、気軽に相談に来てほしいという想いがずっとありますね。
そもそも先生が開業を決意したきっかけや、この場所を選ばれた理由は何だったのでしょう。
実は計画的に開業したわけではなく、ここで開業されていた先輩が体調を崩されて、急きょ受け継いだのです。その頃はまだ大学病院に勤めていて、何の準備もできていなかったので、正直迷いはしました。ただ、地域に歯科医院がなくなるのはやはり良くないのと、お世話になっていた先輩だったこともあり、お引き受けすることを決めたんです。数回アルバイトに来ていて場所や雰囲気くらいはわかってはいましたが、クリニック運営のことなど、まったく知識のない状態でのスタートでしたが、おかげさまでたくさんの患者さんに来ていただき、今日まで診療を続けることができています(笑)。
クリニックの理念について教えてください。

大事にしているのは、「本来の歯をなるべく残す」ということです。それがお口の健康を維持する上で、最もシンプルで確かな方法だと思います。生涯にわたってお口で噛む、しっかり咀嚼することを長期的に維持するとなると、本来の歯をそのまま残していくのが一番確実ですよね。お口の中は繊細なので、ちょっとの違いが、案外大きな問題になるんです。気づかない程度の小さなことでも、その微妙な差で問題が生じる。多くの患者さんを診てきてそのような実感がありました。技術の進化によってさまざまな治療法はありますが、本来の歯を保つこと以上の治療法はまだない気がします。歯並びが悪い場合は少し違ってきますが、通常治療する際も、本来の歯の状態にいかに近づけられるかを常に念頭に置いています。
平日20時まで診療。無理なく通える環境を整える
早い段階からマイクロスコープを導入されていたようですが、その理由は?

些細なほころびが積み重なって、いつしか大きな症状となって現れることがあります。肉眼では見えない小さなほころびもマイクロスコープを使うと見ることができるんです。精密な検査や治療を提供する上で、とても大きな役割を果たす医療機器だと思っています。
そのほか診療する際に心がけていることはありますか?
あらゆる面から来院のハードルを低くできればという思いもあり、忙しい会社勤めの方なども通院していただけるよう平日は20時まで、また土曜も診療しています。同様に通い続けてもらえるよう、できる限り痛くない治療を心がけています。ただし機械的に誰にでも麻酔をかけるというのではありません。麻酔を痛がる患者さんもいらっしゃいますし、歯科治療への抵抗感も人それぞれ。患者さんの声をしっかり聞いて状況を見て、できる限りその方がつらくないよう気を配り、柔軟に対応するようにしています。そのためにも、しっかりコミュニケーションを取って、どういう方なのか理解するよう意識していますね。生活スタイルや環境なども口腔内環境に影響してくるので、会話からそういったことを把握することも大切にしています。
スタッフさんについても教えてください。

特に何も指示しなくても、自分で気づいて器具を洗ったり患者さんのサポートをしたり、全員臨機応変に対応してくれています。スタッフがこまやかな気配りで環境を整えてくれるので、私は診療に集中することができるんです。患者さんを治療するにあたって知っておくべき情報を共有してくれるなど、スタッフには本当に感謝しています。僕一人じゃ何もできませんからね(笑)。
最後に、患者さんや地域の方々にメッセージをお願いします。
おかげさまで、多くの方に長く通っていただいています。ありがたく思います。大切な患者さんの大切な歯を減らすことなく、現状を末永く維持できるよう診療にあたっています。ご自身の歯と一緒にいる時間は、私より患者さんのほうが断然長くなりますから、患者さんご自身にもご協力いただきながら、可能な限り口腔内の健康を維持していけたらなと思います。そして、患者さんの歯を守ることや治すことを通じて、患者さんがおいしく食事ができる期間を長くしていきたいと思っています。歯やかみ合わせのことは直接食べることと関係しますからね。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正/77万円~、ホワイトニング/3万3000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

