松本 充正 院長の独自取材記事
おおたかの森レブン歯科
(流山市/流山おおたかの森駅)
最終更新日:2025/07/03

自然豊かな町として若いファミリー層に人気がある、流山おおたかの森。「おおたかの森レブン歯科」は、その南エリアの商業施設内にある。木のぬくもりあふれる院内では、木のおもちゃで遊べるキッズスペースやベビーカーも入れる半個室の診療室など、家族で安心して受診できるようにという配慮が見られる。松本充正院長は補綴治療の経験が豊富で、噛み合わせを重視した診療をベースに、患者が本当に望む治療の提供に努めている。さらに歯科口腔外科や矯正歯科を専門とする歯科医師と連携し、患者の選択肢を増やすことにも注力している。そんな松本院長に、同院のコンセプトや患者と接するときに心がけていることなどを聞いた。
(取材日2025年6月2日)
家族皆が気軽に通えるぬくもりのある歯科医院へ
歯科医師をめざした理由と開業までのご経験を教えてください。

親戚に歯科医師が多く、小さい頃からその仕事ぶりを見てきたため、私にとって一番身近な職業だったのです。子ども心にかっこいい仕事だと感じていましたね。また、もともと細かい作業が好きで器用だったというのもあります。日本大学歯学部を卒業後は、日本大学歯学部付属歯科病院の歯科補綴学第1講座に入局し、総入れ歯を中心に補綴治療を全般的に学びました。入れ歯を提案する中で、噛み合わせのバランスや顎の力などを総合的に考えて治療していくことの重要性を強く実感しました。また、どんな歯並びの方でも対応できるという自信にもなりましたね。その後は都内の歯科医院で10年間ほど経験を重ね、赤ちゃんからご高齢の方まで、さまざまな治療を経験することができたと思います。
この地域に開業した理由とクリニックのコンセプトを伺います。
開業する地をいろいろと検討する中で、流山おおたかの森駅を降りて街に出た瞬間、その雰囲気がとても気に入ったのが一番の理由です。当時はまだ空き地が多かったものの、若い世帯が増え始めていて活気が出そうだなと思いました。その直感どおり発展が進み、とても良い環境に恵まれていると思います。2017年8月の開業当初より、小さなお子さんやその親御さん、ご高齢の方までご家族皆さんで通っていただける、かかりつけの歯科医院をめざしてきました。どんなお悩みでも気軽に相談できるようなぬくもりのある雰囲気を大切にしています。
メンテナンスで通われる患者さんも多いそうですね。

はい。この地域は歯の予防への意識が高い方がとても多いと実感しています。そもそも歯のメンテナンスは、5年、10年とずっと続けていくことが一番メリットを得られると思っています。そのため、予防治療を毎回完璧にすることで、患者さんが通いづらくなってしまうよりは、状況に応じてメンテナンスの頻度などを調整し、患者さんがトータルでメリットを享受できるよう、導いて差し上げることが大切だと考えています。一方で、当院は女性の歯科医師も在籍し、子育て経験のある子ども好きのスタッフが多いことから、小さなお子さんでもメンテナンスに通いやすいのではと思っています。ちなみに歯科医師・スタッフ同士は風通しの良い関係性があり、患者さんのためになることなら何でもオープンに話し合うよう努めています。
自分が本音で「良い」と思う治療を提案したい
セラミック治療について伺います。

開業した頃と比べ、セラミック治療を希望される患者さんが増えてきました。保険診療でも白いプラスチックのかぶせ物を使うことはできますが、その場合、汚れがつきやすいといったデメリットがあります。セラミックは審美面のメリットはもちろん強度もあり、汚れがつきづらく劣化しにくいという機能面のメリットもあります。さらに熱膨張が少ない、隙間から汚れが入りにくいという適合の良さもあり、虫歯や歯周病の予防という観点からも、とても良い素材だと私自身は思っています。最近は長く通ってくださる患者さんが増えてきたため、私が本音で良いと思うものに共感していただける土台が築けてきたと感じています。もちろん希望されない方にこちらから無理に勧めることはしていませんが、今後はより多くの方にセラミックを提案していけたらと考えています。
こちらでセラミック治療を受けるメリットは何でしょうか?
お伝えしたとおり、私自身、補綴治療を専門的に学び、数多くの症例を経験してきました。マイクロスコープや拡大鏡などを活用して精密な治療に努めるのはもちろん、歯全体の噛み合わせも考慮して治療をするよう努めています。また、セラミック治療に限りませんが、患者さんの納得感も大切にしています。例えば、詰め物やかぶせ物が取れてしまったという状況において、「取れたから悪い」ではなく、取れてしまう理由を患者さんが理解しているかどうかが重要だと思っています。ちなみに、取れないようにするための方法としては、歯を多く削ることが一般的です。歯を多く削ることで取れにくくはなりますが、しみやすくなるなどデメリットもあります。なので、そのデメリットも患者さんにお伝えしつつ、患者さんの価値観も伺いながらきちんと説明するよう気をつけています。
こちらのインプラント治療の特徴を教えてください。

当院では、患者さんがインプラント治療のメリットを納得して、ご自身で選択するパターンが多いですね。ただし、外科手術を伴う治療なので、不安を持たれるのはよくわかります。カウンセリングでお悩みを伺うのはもちろん、患者さんの口腔の状況や治療の流れを、専門的な言葉を使わずにわかりやすく説明するよう心がけています。なお、私の方でも治療を行いますが、歯科口腔外科を専門とする歯科医師も在籍していますので、難しい症例でも対応することが可能です。例えば、他院で骨量が足りないのでインプラントを埋め込むのが難しいといわれた方でも、ぜひご相談いただければと思います。
患者の要望をくみ取り、選択肢を増やす
診療で心がけていることは何でしょうか?

まず、患者さんが求めていることをできるだけくみ取ることです。例えば、とにかく早く治療したいのか、じっくり治療したいのか、どこまでの治療を求めているのか。こちらが良いと思う治療が必ずしもその方に良いと思ってもらえるとは限らないので、生活背景や仕事のことなども含め、相手が何を一番望んでいるのかを聞き取るよう努めています。こちら側が理解したことをきちんと言葉で伝えると、患者さんも「自分が言いたいことをわかってくれた」と安心されると思います。一方で、治療の選択肢が複数ある場合は強弱をつけず、できるだけフラットに説明するように努めています。ただし、患者さんに聞かれれば、「自分だったらこれを選択する」と、私自身の本音をお伝えする場合もあります。私自身が患者さんにとって良いと思う治療を、患者さんにも選んでいただけるとうれしいですからね。
お子さんの治療の際に、特に大事にしていることはありますか?
一番心がけているのはうそをつかないことです。というのも私自身、9歳、7歳、4歳の3人の子どもがおり、子育てを通じて幼い子どもでも物事を理解していて、しっかり説明すれば納得してもらえるとわかったからです。例えば、痛い時はきちんと「ちょっと痛いよ」と言ってあげること。逆に「痛くないよ」と言っておいて、実際には痛かったら信じてくれなくなると思っています。一方、怖がるお子さんには無理に治療を進めることはしません。ただ、「今日はこれができた」と自信をつけてほしいので、何か1つはやってもらうようにしています。私自身、子育ては教科書どおりにいかないことを痛感しています。そのため親御さんには、時には「最低限これをしておけば大丈夫ですよ」などと、余裕を持たせた提案もしています。なお、小さなお子さんは場所に慣れるのも大切だと思っていますので、ご相談だけであっても、お気軽にお越しください。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

今後も地域の方が安心して通えるかかりつけの歯科医院であり続けたいです。歯を大切にする方が多いこの地域で、患者さんの5年後、10年後を見越しながら、本当にプラスになるような治療の提案に一層注力していきたいです。また、近年はありがたいことに幅広い年代の方にお越しいただけるようになりました。さまざまなご要望に応えられるよう、各領域の専門性を持つ歯科医師と協力しながら、治療の選択肢をできるだけ増やしていきたいと考えています。歯のお悩みがあったら、どんな些細なことでも構いませんのでご相談いただけますと幸いです。ぜひお気軽にお立ち寄りください。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯列矯正/88万円〜、詰め物(セラミックなど)/5万5000円〜(素材によって金額が異なります)、インプラント治療/42万9000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。