木村 健広 院長の独自取材記事
きむら歯科クリニック
(世田谷区/等々力駅)
最終更新日:2023/09/21

東急バス停留所の園芸高校前すぐ、白と緑の優しいトーンを基調にした外観が印象的な「きむら歯科クリニック」。「誰でも気軽に通えるクリニック」、そして「クリニックに関わるすべての人に明るい未来を見せる」ことをコンセプトに掲げたクリニックだ。院長を務めるのは木村健広先生。2017年の開業以来、丁寧な診療と真摯な姿勢、研鑽を重ねた診療技術で多くの人々から頼りにされている。取材では、クリニックづくりにおけるこだわり、診療で大きな力となっているスタッフの存在、診療の際大切にしていることなどについてたっぷりと聞いた。
(取材日2018年9月14日)
明るい未来を届ける、誰でも気軽に通えるクリニック
クリニックの現状やコンセプトについてお聞かせください。

開業当初から、ありがたいことにお子さんとそのお母さん、ご高齢の方を中心に多くの方がお越しくださっています。最近は紹介などで遠方にお住まいの患者さんも少しずつ増えてきてうれしく感じています。スタッフと一緒に皆で当院をつくり上げている実感があり、より良いクリニックにしていきたいという思いが強いです。当院のコンセプトは「誰でも気軽に通えるクリニック」。歯科はどうしても痛い、怖いといったイメージを持たれがちですが、その先入観を払拭して、多くの方に頼りにしていただけるようなクリニックでありたいと思っています。もう一つのコンセプトは「クリニックに関わるすべての人に明るい未来を見せる」です。歯科治療やお口の健康を通して、その方の人生を少しでも豊かにするお手伝いができればと思っています。
先生の専門分野や強みにされていることは?
私は噛み合わせを専門に学んでおり、入れ歯や噛み合わせに関して数多くの症例を積んできたことが強みです。口は髪の毛1本入っただけでも違和感を感じるくらい繊細な器官。そのお口に不具合があると患者さんにとって大きなストレスになってしまいます。例えば歯が1本失われただけでも、それまで当たり前のようにできていた会話や食事に不自由することがありますが、これらは人生の質に関わる大切な事柄です。当院の入れ歯治療では保険・自由診療の双方に対応していますので、入れ歯に関するお悩み事があれば気軽にご相談ください。また、開業前は東京都・埼玉県に展開する大型医療法人グループのクリニックで約10年勤務医をしておりました。そちらでお子さんからご高齢の方まで、幅広い年代の方の診療に携わってきたことが大きな財産であり強みになっています。この辺りは、スポーツ学生が多い街ですので、スポーツ用マウスピースの作製にも対応しています。
お子さんへの対応ではどのようなことを大切にされていますか?

歯科治療がトラウマになってしまい、二度と歯科医院に行きたくなくなってしまうのでは意味がありません。末永く通っていただくことが歯の健康につながりますので、まずはこの場に慣れてもらうことを重視しています。そのためお子さんの状況によってはお話をするだけの日もありますし、危なくない器具に実際に触ってもらうなど、興味を持ってもらえるような工夫もしています。大切なのは痛いことをされる場所でないとわかってもらうこと、お子さんのペースに合わせて進めていくことです。以前、お子さんの虫歯治療が一通り終了した親御さんから「これまでいろいろな歯医者さんに診てもらいましたが、泣いて騒いでなかなか治療を受けることができませんでした。先生に診てもらうことで、時間はかかりましたが一つずつ治療を受けることができて、全部終わったのは初めてです」という言葉をいただいた時はとてもうれしかったですね。
子ども連れでも安心して通える工夫がいっぱい
小さいお子さんのいるお母さんへ、伝えたいことはありますか?

お子さんを連れての受診は大変なことが多いと思いますが、当院ではキッズスペースを備えており、子育て経験のあるスタッフも多いので、安心してお越しください。お子さんを膝の上に乗せた状態で治療を行うことも可能ですよ。また、歯磨きの仕方一つにしても、どんな些細なことでも質問してくださって大丈夫です。お子さんが虫歯になり、お母さんのストレスになってしまう、といったことは避けたいですから。また、子育てをする中で、お母さんご自身のお口の健康にまで気が回らないといったこともあると思います。当院の診療室はベビーカーのまま入れるゆったりとしたサイズなので、お子さんの顔を見ながら治療を受けていただけますし、スタッフがお子さんを抱っこさせていただくことも可能です。お母さんが安心して治療を受けていただけるように治療内容もスケジュールも柔軟に対応していきますので、いつでも気軽にいらしてくださいね。
ロゴマークや設備面のこだわりについて教えてください。
ロゴマークは、当院のオリジナルキャラクター。私自身が羊年ということと、羊のようにやわらかな雰囲気のクリニックでありたいと思ったことが理由です。また、羊は群れを成して生活する生き物なので、スタッフとともに地域に根づいたクリニックをつくり上げたい、という私の想いにもぴったりだと思ったんです。院内は訪れる方の緊張感を少しでも和らげられるように、淡い色を基調にしました。皆さんに安心してお越しいただけるようにとキッズスペースを備え、院内はバリアフリー仕様に。車いすの方でも自分でこいで上がれるスロープを備えています。子どもたちにはカプセルトイを用意していて、それをモチベーションに治療を頑張るお子さんも多いですね。安全面にも力を入れており、世界基準の滅菌装置を導入し、衛生管理を徹底していることもこだわりの一つです。
スタッフさんへはどのような思いをお持ちですか?

勤務医としての経験はあっても、開業医としては一からスタートとなる私についてきてくれたスタッフたちには感謝の気持ちでいっぱいです。皆自主的に動いてくれるのでとても助かっています。例えばクリニック前に設置してあるブラックボードには、スタッフが患者さんに役立つ情報をわかりやすく記入して、定期的に更新してくれます。ハロウィンやクリスマスなど季節ごとの飾りも一つ一つ手作りで、温かみが伝わってくるんですよ。また、対応面でも本当に大きな力になってくれています。患者さんが歯科医師の私には言いづらいような話もきめ細かにくみ取ってくれますし、雑談を通して患者さんをリラックスさせているのはとても助かっていますね。スタッフ皆が患者さん目線を大切にし、患者さんの満足を最優先にした対応をしていこうと常にアンテナを張っていることが特徴です。
スタッフの親身できめ細かな対応が何よりの魅力
歯科衛生士さんの力も診療に欠かせないそうですね。

はい。歯科衛生士の役割は、診療の補助、予防処置や口腔ケアの指導と多岐にわたり、当院のチーム医療に欠かせない存在です。メンテナンスに関しては、こまめに来院される方でも月1回で、残りの約30日は患者さんご自身のセルフケアとなりますから、その間虫歯や歯周病にならないようモチベーションを高めてあげることが大切です。そういった意味で、患者さんの口の中だけでなく心のメンテナンスも担ってくれていると感じます。実際に当院の歯科衛生士は患者さんたちから信頼が厚く、彼女と会話をするのを楽しみに来てくださる方も多いんですよ。
受付をはじめ、院内には患者さんのための工夫が満載ですね。
受付にはスタッフ自らが試して厳選した歯ブラシや歯磨き粉、歯科グッズを並べ、手に取っていただけるようにしています。歯ブラシ1本探しに来るだけでも大歓迎ですので、当院を気軽にご利用ください。また、患者さんからご意見を集めるためにご意見箱を設けています。これは患者さんからのお申し出も当院にとって大事な財産だと考えているからです。頂いたお申し出は全スタッフにフィードバックして改善をめざしますので、何か気づいたことがあれば記入していただけたらと思います。
読者へのメッセージや今後の展望についてお聞かせください。

実際に開業してみて、これまでずっと歯科医院に行っておらず、「口の中がボロボロで見せるのが恥ずかしい」というような方が勇気を出して来てくださるケースも多く見られ、うれしく感じています。それぞれのお仕事やご家庭の事情、金銭面も含め、一人ひとりに合った対応を心がけていますので、そういった心配事のある方でもぜひ恥ずかしがらずにお越しください。クリニックとしては志を高く持ち、皆さんに認めていただけるような地域に根づいたクリニックをめざしてまいります。
自由診療費用の目安
自由診療とはスポーツ用マウスピース/学生9900円・社会人1万3200円
入れ歯(金属床)/24万2000円~