渡辺 眞 院長の独自取材記事
みなとみらい小児科クリニック
(横浜市西区/新高島駅)
最終更新日:2026/03/19
子育て世帯の多い横浜市・みなとみらい地区。臨港パーク入口交差点の近くに「みなとみらい小児科クリニック」を開業した渡辺眞(しん)院長は、大学卒業後、大学病院や総合病院で長く小児科を担当。「近隣の病院と連携しながら、この地でお子さんの医療に尽くしたい」と情熱を燃やしている。同院は、専門分野に特化せず小児のさまざまな症状に広く対応し、必要に応じて専門の医療機関を紹介する「窓口役」をめざす。取材中も笑顔を絶やさず、優しい声のトーンでこちらの気持ちまで和ませてくれた渡辺院長に、同院の特徴やアレルギーの専門的な診療、近隣の医療機関との連携などについて詳しく教えてもらった。
(取材日2025年12月16日/情報更新日2026年3月10日)
身近な医療の窓口として子どもの多様な症状に向き合う
こちらで開業された経緯や診療方針などをお聞かせください。

私は大学卒業後、慶應義塾大学病院の小児科を経て、けいゆう病院の小児科で10年間診療していたので、「開業するならなじみのあるこの地域で」と考えていました。現在もけいゆう病院をはじめ近隣の病院とも密接に連携しているため、より専門的な検査・治療が必要な場合でもスムーズなご紹介が可能です。もともと小児科を選んだのは、患者さんの全身を診られるという小児科の幅広さに興味を覚えたから。現在も喉が痛いという訴えに対し喉だけを診ることはせず、お子さんの全身を診た上で、適切に診断・治療することを心がけています。また、私が研修医時代に師事した先生の「子どもの症状は自然と良くなることも多く、熱や痛み、咳などを抑えるための薬なども用いながら、経過をサポートするのが小児科医の仕事。しかし、その中でも医学的な介入が必要なケースを見極めることが重要」という言葉を常に意識して、お子さん一人ひとりの診療にあたっています。
御院の診療の特徴を教えてください。
小児科のある分野だけに特化するのではなく、いろいろな症状のお子さんを幅広く診るクリニックをめざしています。加えて、小児アレルギーを専門とする医師による外来診療も定期的に行っています。院内に一通りの検査機器を備え、大抵の症状は当院で診断・治療が可能です。一般的なクリニックでは対応が難しい症状、例えば一般的な経緯とは異なり症状が長引いたり重くなったりしたケースなどは、専門の医療機関に迷わずご紹介しています。足の痛みや目の症状など、整形外科や眼科で診ていただくほうが良い場合もありますが、最初から専門の医療機関を探して受診するのはハードルが高いかもしれません。まず当院を受診していただければ、適した医療機関をご紹介するのでスムーズかと思います。より専門的な医療にアクセスする窓口として、当院を利用していただければと思います。
みなとみらい地区ではどんな患者さんが多いのでしょうか?

親御さんは健康意識の高い方が多く、予防接種の際も事前に配布した資料の注意事項などをきちんと読み、理解して来院される方が多いですね。こうした親御さんの理解度の高さと協力的な姿勢で、お子さん本人の状態を把握しやすく、予防接種もスムーズに行えるため、適切な医療を受けていただくのにたいへん役立っています。外国人の患者さんが多いのは、この地域にお住まいのご家族に加え、近隣のインターナショナルスクールも要因の一つでしょう。ホテルに泊まった訪日観光客の方の受診も増えました。旅先でお子さんが体調不良になるのはとても心配なこと。受診後は安心してお帰りいただけるよう、丁寧にサポートしたいですね。
アレルギーの専門診療を身近なクリニックで提供
専門の医師によるアレルギーの外来診療も行っているのですね。

アレルギー診療に強みを持ち、当院との連携も深いけいゆう病院の小児科部長が月2回程度の完全予約制で診療を担当しています。一般的にアレルギー性疾患の治療は長くかかり、症状とも長く付き合っていく必要があります。そうしたお子さんと親御さんに、アレルギーの正しい知識やガイドラインに基づく適切な治療法を十分に理解していただき、途中で諦めず、より良い治療を受けてほしいと考えて専門の外来診療を開設しました。予約はウェブから手軽にでき、一般診療で来院された時でも、相談いただければ受付で予約可能です。症状や治療の説明は1回の診療で終わらず、何度も通院していただく可能性が高いのですが、当院のようなクリニックなら通院しやすいと思います。重い症状に限らず、ちょっとした疑問やご不安があればどうぞご利用ください。
予防接種などで留意されていることはありますか?
お子さんにとって予防接種は非常に大事なことで、「予防できる病気はきちんと予防を図る」ために当然行うべきと考えています。その点、この地域の親御さんは予防接種に非常に興味をお持ちで、積極的に接種を希望される方が多いことをたいへん喜ばしく感じています。一般の診療で受診されたときでも、予防接種についての質問にはできるだけ丁寧にご説明して、接種していただけるように伝えています。また、当院のホームページでもできる限り適切に情報をお伝えしようと、さまざまなワクチンについてご紹介しています。
最近始められたヘルメット矯正とは何でしょうか?

頭の形のゆがみをヘルメットをかぶって矯正するためのもので、私は美容的な目的なら必要ないと考えていました。しかし頭のゆがみが頭痛や噛み合わせのずれなど、将来のリスクにつながる可能性があることを知り、当院でも対応を開始したのです。治療では矯正用のヘルメットをお子さんにかぶってもらいますが、開始時期は首が据わってくる生後4ヵ月後くらいから1歳未満くらいのため、お子さんの頭の形が気になる場合は早めにご相談ください。頭のゆがみの状態を測定して治療の適応の有無を判断し、重大な病気が隠れていないかを調べる検査は、連携するけいゆう病院への紹介で迅速に受けていただけます。病院では、エックス線画像検査の専門家が検査を行い、問題がなければ当院で治療を開始します。1日のほとんどをヘルメットをかぶって過ごす必要があるなど、親子の協力関係も大切ですが、お子さんに必要かどうか一度ご相談いただければと思います。
なるべく待たない受診のために事前予約の利用を
お子さんがかかる感染症には、何か傾向があるのでしょうか?

新型コロナウイルス感染症が流行して以降、お子さんの間で広がる感染症の特徴が年ごとに異なるように感じています。例えばある年は手足口病、翌年はマイコプラズマ肺炎、さらにロタウイルス感染症、ヘルパンギーナ、百日咳などに移り変わっています。これまでは夏には手足口病やヘルパンギーナが多く、冬ならインフルエンザが主流になるなど、季節によって流行する感染症が予測しやすかったのですが、最近は年間を通して流行するケースも出てきました。これまでとは違う季節に流行する感染症にも気をつけていただきたいですね。何かご心配があれば、お子さんと一緒に気軽に受診してください。
クリニック全体の特徴を教えてください。
当院は開業以来ずっと勤めているスタッフがほとんどで、お子さんと親御さんの顔と名前を覚えているため、親身に対応してくれていると思います。受診されたときも話しやすいのではないでしょうか。開業した頃に飼い始めた愛玩用ロボット犬が今も健在で、お子さんが来院の度に抱っこしたり触ったりしてくれ、親しまれています。親御さんが一緒とはいえクリニックでは不安を感じやすいと思いますので、いてくれて良かったと思いますね。ただ、当院はお子さんが遊ぶスペースはあえて設けていません。お子さんにとってクリニックに長くいることはストレスになり、病気のお子さんからの感染リスクも高まるからです。当院はなるべくお待たせしないために事前予約ができる仕組みも導入し、滞在時間が短くなるよう努めています。もちろん予約なしでも受診できますが、予約の状況によって待ち時間が長引く可能性もある点はご了解ください。
最後に、地域の皆さんにメッセージをお願いします。

小児科はお子さんの全身が診療対象です。「これは小児科に聞くことだろうか?」と迷われる質問でも遠慮はいりません。お子さんの「食欲がない」「体がだるい」といった訴えも気軽にご相談ください。当院だけで対応できない場合は専門の医療機関に迅速にご紹介します。最近は患者さん側が最初から高度な専門の医療機関の受診を希望すると、紹介状やプラスの費用が必要になりますから、お子さんが適切な医療をスムーズに受けるための窓口として、当院をぜひご利用ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはヘルメット矯正/38万5000円〜

