酒井 隆史 院長の独自取材記事
鶴瀬さかい歯科クリニック
(富士見市/鶴瀬駅)
最終更新日:2026/02/02
埼玉県富士見市の住宅街で、2017年から診療する「鶴瀬さかい歯科クリニック」。東武東上線の鶴瀬駅を経由して市内をつなぐコミュニティーバス「羽沢郵便局」バス停の目の前にあり、4台分の専用駐車場も完備していることから、通院の負担が少なく定期的に通いやすいクリニックだ。院長の酒井隆史先生のモットーは、「患者の希望の範囲内で最善の治療を提供すること」。保険診療での精密な治療を基本に、要望があれば自由診療にも対応が可能だ。開業から着実に患者層を拡大し、子どもから高齢者まで全世代に信頼される歯科医院をめざして地域医療に力を尽くす酒井院長に話を聞いた。
(取材日2026年1月14日)
地域に住む全世代の「歯科治療の入り口」
まずは、この場所で開業された経緯からお聞かせください。

大学を卒業後、付属病院の総合診療科や町の歯科医院で経験を積み、実家の歯科医院での勤務を経て開業への思いを強くしました。いくつか物件を見る中で出会ったのが、以前も歯科医院だったこの場所です。コンビニエンスストアと郵便局の上にあり、診療のついでに用事を済ませるには最適な立地ですし、周辺に歯科医院が少ないこともあって多くの患者さんが通っていただろうと思いました。近くで歯科医院を探している方や、頼りにしていた歯科医院がなくなって困っている方のお役に立てたらと思い、この場所での開業を決めたのです。院内には半個室のユニットを3台と、独立したカウンセリングルームを設置し、プライバシーに配慮した造りにしています。
とても明るくて、居心地の良い院内ですね。
歯の治療に苦手意識があったり、過去に痛い思いをした経験があったりすると、受診するのが憂鬱ですよね。お子さんの中には、歯を削る音が苦手な子もいます。できるだけ痛みの少ない、安心感のある治療を心がけていますが、「行きたくないな」という気持ちがより和らぐ雰囲気にしたいと考え、私が好きな青色をベースに黄色も取り入れてポップなデザインにしました。歯を削る器具も高速回転のものを使用し、音を抑えているんですよ。また、ユニットの座り心地にもこだわりました。足を伸ばすタイプのユニットをつらいと感じる高齢の方もいると聞き、一般的に使われているものとは少し異なる仕様のものを選んでいます。
患者さんへの行き届いた配慮が印象的です。

開業当初は高齢の方が中心でしたが、お子さんの受診をきっかけにお父さんお母さん、さらにはそのお友達というように、少しずつ年齢層が広がっていきました。現在は、若年層から働き盛りの世代、高齢者まで、全世代が広く来院してくれています。富士見市は後期高齢者層の増加が著しく高齢化が進んでいると聞いていますが、ベッドタウンで都心へのアクセスが良く、若い世代の流入も進んでいるのではないでしょうか。長くこの地域に住んでいる人はもちろん、新しく暮らし始める人にとっても通いやすい歯科医院でありたいですね。
子どもから高齢者まで、さまざまな訴えに広く対応
お子さんは、どのような主訴での来院が多いですか。

予防の他、歯科検診をきっかけとした虫歯治療も多いですね。治療の際はできるだけ痛みが出ないようにしていますが、麻酔を使用できない小さい子は虫歯の進行を止めるための薬を塗布して対応したり、小児の治療を専門とする機関に紹介したりしなければなりません。お子さんにとっても、保護者の方にとっても負担が大きくなりますから、できるだけ虫歯にならないようケアしてあげてほしいと思います。といっても、私自身も2歳の子をもつ父親であり、毎日育児に奮闘していますから、時間に追われて余裕がないこともよくわかるんですよ。大変だと思いますが、小さいうちはどうしても保護者の生活習慣の影響を受けやすいので、親子で口腔ケアの意識を高めていきましょう。
では、働き盛りの世代になるとどんな相談が多いのでしょう。
働き盛りの世代の方は、定期的なクリーニングのために来院される方と、歯の痛みや補綴物の不具合を訴えて来られる方に分かれます。「虫歯治療後のかぶせ物を白くしたい」「金属の詰め物を白いものに変えたい」という方には、歯を削る量が少ない上に保険診療が可能なプラスチックの「コンポジットレジン」を基本に、ご希望があればより自然な色合いで劣化しにくいセラミックの詰め物やかぶせ物をご案内することも可能です。保険診療でできる中での最善の治療をしたいという方もいれば、自由診療になっても品質にこだわった治療をしたいという方もいらっしゃるので、よくお話を伺って希望に沿った治療をしたいと思っています。
高齢の方はいかがですか。

入れ歯に関するご相談が目立ちます。「今の入れ歯の噛み心地が悪い」「違和感があって装着しにくい」といった悩みの他、見た目が気になるという方も少なくありません。歯に引っ掛けて固定する金属のバネが、口を開けたときに見えることがあるからです。審美性を重視した入れ歯で自信を回復したいという希望がある場合には、金属のバネではなく歯茎の色に近い樹脂で固定するノンクラスプデンチャーをご案内することも可能です。フィット感も良くなることが期待できますが、感じ方には個人差があるため、保険診療で作製できる入れ歯で様子を見てから検討するケースも多いですね。
患者の希望をくんで、幅広い治療の選択肢を提示
矯正治療も行っていると聞きました。

矯正のためだけに遠方の歯科医院に行くのは負担が大きいと思い、他の治療と併せて当院で完結できるようにしたいと考えていました。そこで2025年から、矯正を専門とする経験豊富な先生を大学の同級生に紹介してもらい、月に1度矯正の相談と治療の日を設けています。お子さんにも成人にも対応していますので、「歯並びが気になる」「噛み合わせを良くしたい」など、お気軽にご相談ください。初回は無料相談という形で先生とお話をする時間をとっており、じっくり話を聞いて不安を解消してから治療を始めることができます。大学病院で長年にわたって研鑽された方で、腕も人柄も良い先生ですから、安心して相談できると思いますよ。なお、治療の精度にこだわるために、当院ではワイヤーを使った矯正が基本です。
治療の際に心がけていることを教えてください。
押しつけではなく、患者さんの希望をくんで、当院でできる最善の治療をすることです。歯科医師の目から見て優先したい治療があったとしても、患者さんが強い痛みを訴える場所がある場合はそちらを先に治療すべきでしょう。口腔内への深刻な影響がない限り、患者さんがどうしたいかを伺って、考えられる選択肢を提示して選んでいただくようにしています。また、治療前後の状態や治療の進め方を患者さん自身に理解してもらえるよう、各ユニットのモニターなどを使って視覚的に説明することも意識していますね。
ありがとうございました。最後に、今後の展望をお聞かせください。

開業10年を前に、スタッフを増やし、より働きやすい環境づくりに力を入れたいと考えています。スタッフが生き生きと働いていれば、患者さんも居心地が良く、通いやすいと感じてくれるでしょう。患者さんの状況を見ながら診療時間や休日を調整し、プライベートを楽しみながら働ける職場をめざしたいと思います。実は私自身も、趣味と育児、仕事のバランスを見直したいと思っているんですよ。仕事も育児もやりがいはありますが、今は好きな車を運転しながら音楽を聴くときだけが貴重な一人の時間ですから、もう少し息抜きが必要かもしれません(笑)。時間を上手に使って、いつも心に余裕と優しさを持ちながら患者さんと向き合っていきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックの詰め物・かぶせ物/9万9000円~、ノンクラスプデンチャー(素材による)/14万3000円~、ホームホワイトニング/2万7500円~、オフィスホワイトニング/1万7600円~、矯正治療/85万円~

