全国のドクター8,993人の想いを取材
クリニック・病院 161,449件の情報を掲載(2020年2月20日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 名古屋市千種区
  4. 本山駅
  5. いのまたクリニック
  6. 猪又 雅彦 院長

猪又 雅彦 院長の独自取材記事

いのまたクリニック

(名古屋市千種区/本山駅)

最終更新日:2019/08/28

183519

本山駅からすぐ、ビル1階にある「いのまたクリニック」は2017年6月1日に開院したばかりの、きれいで新しいクリニックだ。一般的な病院のイメージとは違い、落ち着ける場所をコンセプトにした内装は、木をふんだんに使ったぬくもりを感じさせる温かい雰囲気。猪又雅彦院長は「関わるすべての人を笑顔にすることが私たちの使命」を理念に掲げ、疾患はもちろん、生活習慣病、健康診断、子どもの予防接種まで相談できる地域医療を提供している。近隣に小児科がないので、「お子さんが予想以上に来院しています」と優しい笑顔で話す猪又院長は、穏やかな口調で何でも気軽に相談できる安心感を与えてくれる。そんな猪又院長に開業のきっかけや診療にかける思いなど話を聞いた。
(取材日2017年7月12日)

くつろげる空間にこだわり、患者が話しやすい環境を

通院されている患者層を教えてください。

1

開院から1ヵ月ほど経ちましたが、来院されている患者さんの半分くらいは、10年ほど勤めていた名古屋市立東部医療センターで診ていた患者さんです。そこで診ていた患者さんを開業後もそのまま診たいという思いがありましたので、東部医療センターから近く、患者さんが通える範囲の場所に開院したいと考えていました。あと半分は、近隣住民の方が来院されています。年齢層でいうと、お子さんが結構多いですね。当院は、標榜科目に内科・循環器内科・小児科を掲げているのですが、想像していたよりもお子さんの来院が多いです。キッズスペースがあって、お子さんにはそこで遊んでいただいくのですが、診察が終わってもお子さんから「帰りたくない」と言う声が聞こえてくることもあったので、気に入ってもらえるとうれしいです。

院内は小児科専門のように優しい印象ですが、デザインはどなたが考えられたんですか?

デザインについては、「くつろげるような、温かみのあるイメージで」とお願いしました。木の温もりが好きなんです。大切にしたのは、患者さんが「病院に来た」という感じではなく「ちょっと遊びに来た」という感じで、通院することに意気込まずに通ってもらえたら、との思いです。そのためにこだわったのは、カフェのように落ち着ける、温かみのあるくつろげる場所にすること。患者さんの中には「温かみがあっていいね」とおっしゃってくださる方もいます。

医師になろうと思ったきっかけを教えてください。

中学のとき一番仲が良かった友だちの親が開業医だったんです。季節ごとに友人の何人かで、それぞれの家に泊まるお泊まり会をやっていて、親が開業医の友だちの家に泊まったとき、夜中の診療時間外に患者さんを診察して助けているのを目の当たりにしたんですね。このとき、地域の方に信頼されていてすごいなと思ったのがきっかけで、医師になりたいと思うようになりました。

開業のきっかけを教えてください。

2

もともと医師になったときから、地域に根付いたドクターになりたいという思いがずっとありましたので開業は考えてはいました。でも実は開業はしばらくないかな、と諦めていたんです。というのは、何年か前に開業を考えて名古屋市内で開業場所を探していたんですが、なかなか良い場所がなくて。今回このビルの3階に空きが出ると知り、結果的には3階は他の先生が入られましたが、1階のこの場所についてご提案いただきました。ここでしたら以前の勤務地の病院からも近いですし、自宅からも近く、駅からも近いので、私のやりたい医療ができるかなと思いました。

検査や相談で早期発見、予防にも力を入れたい

循環器内科を専攻された理由をお聞かせください。

3

最初は患者さんを自分の手で治すことができる憧れから、外科に進みたいと思ったんです。でも患者さんと話すことが好きなので、そのうちに内科のほうがいいと思うようになりました。内科の中でも循環器内科を選んだ理由は、例えば虚血性心疾患に対するカテーテル治療など内科の中でも診断だけでなく、治療もできるところが比較的多いところに魅力を感じました。目の前で急に悪くなった患者さんがいたらすぐに対処できる医師でありたい、という気持ちがあって、急変した患者さんや、急を要する状態の患者さんに接する機会が多いのは循環器内科や救急になることも循環器内科を選んだ理由です。また、患者さんが退院した後もずっとその後の経過も診ることができるのが魅力ですね。

どの分野に力を入れていきたいとお考えですか?

やはり循環器内科ですね。心不全や心筋梗塞、狭心症など心臓に病気を持っている方はそのまま診ていきたいと思っています。あとは大きな病気になる前の段階ですね。若い方が健診を受けて血圧の数値で引っかかった方とか、コレステロールが高い方とか、自覚症状はありませんが、将来の重篤な疾患のリスクを減らすために、早い時期から介入できるといいと思います。東部医療センターでは睡眠時無呼吸症候群の外来を担当していました。睡眠時無呼吸症候群がある方は心疾患などのリスクが高くなります。治療によって、リスクを減らすことができることがわかってきています。自覚症状としてよくあるのは昼間眠くなってしまったり、夜よく眠ったのに疲れがとれないといったものなどです。残念ながら病気になった方が、さらに大きな病気にならないように、というのはもちろんですが、重篤な病気を発症する前の状態の方の予防にも力を入れていきたいと思っています。

診療で気を付けていること、大事になさっていることはありますか?

4

お話を聞くことがすごく大事だと思っています。症状を詳しく知ることが病気の診断や治療にはとても大事ですが、患者さんの中には、気になっていることがあっても遠慮したり緊張したりで直接話してくださらないという方がたくさんいらっしゃいます。ですから話しやすい状況になるように心がけています。「先生には話すわ」と言ってくれるくらいに患者さんが心を開ける関係になれたらいいなと思っています。院内の、過ごしやすい空間づくりをめざしたのもそこにつながっています。とは言っても、受付の事務のスタッフにだから話せるとか、看護師にだから話せることもあると思うんです。なるべくクリニックのスタッフ全体で患者さんから話を聞き出していければいいなと思っています。

勤務10年間で培った患者との信頼は今なお続いている

循環器の患者さんが増える時期というのはあるのでしょうか。

5

例えば、心筋梗塞は冬場に多いイメージがありますが、夏場も増えますね。月の統計をとると、気圧の変化が大きいからか6月・7月の梅雨時、冬場1月・2月も多いです。冬場は寒いのが理由ですが、夏場は脱水になると血管がつまりやすいというのがあります。水分不足も心筋梗塞に影響を与えます。男女比でいうと、循環器の患者さんは男性が多いです。男性は20代とか若い人も時々いらっしゃいます。女性は閉経前ならば心筋梗塞の方はあまり多くはいらっしゃらないですね。しかし、女性も高齢になると動脈硬化などが関係してきて、心筋梗塞になる方も増えてきますので注意が必要です。

印象に残っている患者さんのエピソードがあればお聞かせください。

10年ほど勤務していた病院で、ずっと診ていた患者さん達が、開業後当院に来てくれることがとても印象に残っています。私の考えとしては開業後も、もともと診ていた患者さんをそのまま診たいという思いがありましたが、実際に来てくださるかどうかはわからなかったので。その方達にとっては、自宅から通院するのに以前よりちょっと遠くなってしまったりもするんですが、それでも通ってくださるのはとてもありがたいことですし、私がこれまで診療で心がけてきたことは間違いではなかったのかなと励みにもなりました。今まで病院では週に1回の診察で1人当たりの診察時間も少なかったんです。これからは患者さんに必要なペースで来院してもらい、時間をかけて丁寧に診療ができるのがうれしいです。

健康のためにされていることはありますか?

6

以前の職場は駐車場がなかったので自転車通勤だったんです。今は車通勤になってしまったので、そのぶん歩くようにしています。子どもが小さいので一緒に歩いたりしています。子どもは上の子が小学6年生で、下の子が4歳です。2人とも男の子で、年齢が離れていますのでお兄ちゃんが弟の面倒を見てすごくかわいがってくれます。当院の隣がスポーツジムなので、いずれ健康のために昼休みにでも走りに行けたらいいなと考えています。

Access