中嶋直人院長の独自取材記事

みょうでんfamily歯科

(市川市／妙典駅)

最終更新日：2025/04/30

妙典駅前の「みょうでんfamily歯科」中嶋直人院長は、長野県出身。子どもの頃から歯科治療に関心があり、長崎大学歯学部に進み、熊本県や千葉県内のクリニック勤務を経て、2017年「みょうでんfamily歯科」を開院。診療では常に患者の立場になり、よく説明をして患者が納得する治療を心がける。一般歯科から矯正までオールマイティーに対応できるのも特徴で、ニーズの高いマウスピース型装置を用いた矯正にも積極的に取り組む。小児歯科にも注力しており、子どもたちの成長を見守れることに、地域に根差したクリニックとしての喜びを感じるという。穏やかな語り口と優しい笑顔も印象的な中嶋院長に同院の特徴や、診療のモットーなどを聞いた。

（取材日2025年4月4日）

駅前で年中無休。家族でかかりやすい歯科クリニック
子どもの虫歯予防に注力し、成長を見守る
笑顔で帰れる、誰もがかかりやすい歯科医院をめざして

駅前で年中無休。家族でかかりやすい歯科クリニック

妙典駅からとても近いですね。

はい。妙典駅ができたのも比較的新しく、街そのものが新しいので若いファミリー層が多いですね。その中で、当院は地域密着型で、お子さんから高齢の方まで、地域の皆さんのお口の悩みや困り事にお応えしているクリニックです。年末年始以外は、お盆やゴールデンウィークも関係なく年中無休で診療していますので、「困った時はいつでも来てください」という感じですね。私自身もなるべくオールラウンドにこなすことを目標に、幅広い診療に対応しています。口腔外科を専門とする歯科医師や女性歯科医師も在籍しており、多様なニーズにお応えしています。また、子ども連れで通院していただきやすいように、キッズスペースや小児専用の診療室を設けているのも特徴です。

診療面にはどのような特徴がありますか？

幅広い診療に対応していますが、お子さんや若い世代も多いことから、なるべく抜かずに、今ある歯をそのまま残すことを重視して治療を行い、予防歯科にも力を入れています。またインプラント治療や矯正にも注力していますし、訪問診療の依頼も受けつけています。診療にあたっては、術前・術後に鏡を見ていただきながら、あるいは最近はモニターで画像も簡単に見ていただけますから、そうしたものも活用してよく説明することを心がけています。また、起こる可能性は低くても、治療後に痛みが出ることもあることなど、必ずお伝えするようにしています。

歯科医師を志した理由や開院までの経緯を教えてください。

私が子どもの頃はまだ虫歯が多い時代で、自分も治療を受けた後に再度虫歯になったり、詰め物が取れたりしたことがあり、「もっとうまくできないのかな」と歯科治療に関心がありました。実際に進路を決める段階になり、資格のある職業に就きたいと歯学部を志しました。親族が長崎に住んでいたこともあり、長崎大学に進み、卒業後は母校で臨床経験を積んだ後、熊本県の歯科医院に就職。次に成田市の歯科医院で分院長として診療に携わっていました。そして、2017年に当院を開院し、院長に就任したという経緯です。

子どもの虫歯予防に注力し、成長を見守る

こちらの診療方針について聞かせてください。

誰に対しても「自分がされて嫌なことはするな」というのが私のモットーで、それをスタッフにも徹底するようにしています。そして、スタッフには患者さんを自分の家族と思って、親身に対応してほしいと伝えています。実際に治療するのは歯科医師ですが、チームで対応するわけですから、責任感を持ってほしいと考えています。また、患者さんにとっては、「何をされるかわからない」「いつまでかかるのかわからない」ことが気になることであり、不安なことでもあると思います。特に治療中は自分が何をされているのかが患者さんからは見えないので、よくお声がけして、細かく説明するように心がけています。事前にしっかりお話ししておかないと不安にさせてしまうこともありますから、痛みなど起こり得る可能性のあることは漏らさず説明するようにしています。

患者さんと接する際の心がけを教えてください。

基本的に、歯科は皆さんに好かれるところではないですし、来たくないところだろうと思うのです。その中を、仕事を休んだり時間をやりくりしたりして、苦労して来てくださっているわけですから、「来て良かった」と思って帰っていただけるようにということを常に念頭に置きながら診療に取り組んでいます。お子さんに対しては、これから先が長いわけですから、永久歯を絶対に虫歯にしないという思いで、特に予防に力を入れながら診療しています。

仕事の喜びややりがいを感じるのはどんな時ですか？

当院も開院から8年目になりますから、小学生や中学生だったお子さんが社会人になるなど、そんな成長を見守れるのはうれしいですね。そんな地域の皆さんとの出会いを楽しみにしながら診療していきたいなと思います。また、過去に他院で歯科治療を受けた時に、先生とコミュニケーションがうまく取れなかったとか、治療に満足できなかったことがあって、歯科治療そのものに不信感を抱かれているような方もいらっしゃいます。そういう方こそ、よくお話を聞いて、お口の中の状態や、治療が必要な理由をよくご説明して、十分納得していただいてから治療を行わなければなりません。治療が完了したときに「ここに来て良かった」と言っていただけるような治療ができるか。そこが歯科医師としての腕の見せどころであり、やりがいにもなっていますね。

プライベートについても伺います。ご趣味はありますか？

趣味は壁を登るボルダリングです。10年ぐらい前に、たまたま施設を見つけて、ふと「やってみたいな」と思い、やってみたらはまってしまって続けている感じです（笑）。また、私はもともと長野県の出身で、大学や最初の就職は九州、今は千葉県といろいろな土地で過ごしてきました。その中で、千葉はほどほどに都会で住みやすいですね。都内のほうがもっと便利でしょうが、そもそも地方の出身ですし（笑）、電車より車での移動が好きなので千葉のほうが合っているようです。そんな大好きな千葉の皆さんのお役に立っていきたいですね。

笑顔で帰れる、誰もがかかりやすい歯科医院をめざして

専門的な立場から、最近気になることなどがあれば教えてください。

ストレスのせいか、歯ぎしりや食いしばりの方が増えている気がしますね。歯はもともと消耗品ではあるのですが、歯ぎしりや食いしばりがあると歯が削れるスピードが早くなって、通常ならば削れるはずがないところが削れてしまったり、過去に受けた治療での詰め物が取れてしまったりします。自分の歯と詰め物では硬さが違うので、圧力がかかると詰め物の寿命が縮まるのですね。歯ではなく、歯を支えている歯茎や顎の骨がダメージを受けて、虫歯ではないのに物を噛むと痛いとか、知覚過敏の症状が強くなり、冷たいものや熱いものが激しくしみるなど見過ごせないような症状になってしまうこともあります。また、歯をしっかり磨こうとして力を入れすぎてご自分で歯の根っこを削るような磨き方をされている方も目立ちますので、やはり歯科を定期的に受診して歯磨きの指導を受けていただきたいですね。

今後、力を入れていきたい治療などがありますか？

マウスピース型装置を用いた矯正に力を入れていきたいと考えています。というのも、虫歯予防や噛み合わせの改善という観点からも、歯並びや噛み合わせは重要だと思っているからなんです。歯並びは見た目だけではなく、歯磨きなどケアのしやすさにも大きく関わります。歯並びの良いほうが圧倒的に虫歯になりにくいですし、多くの歯を守ることができます。長い目で考えると、見た目だけでなく健康面からも、矯正で歯並びを整えたほうが将来的に良いという面があるのです。また、最近は、若い女性だけでなく少し年配の方や男性の中にも、歯並びをきれいにしたい、口元に自信を持ちたいという方が増えているようですから、要望にお応えしていきたいと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

当院は、患者さんの安心と安全を第一に、一本一本の歯を大切にする治療を心がけ、患者さんの年齢や体調、ライフスタイルに合わせたオーダーメイドな治療、そして、笑顔で帰っていただけるようなクリニックをめざしています。歯科クリニックを受診するのは気が進まない、歯科治療が苦手という方も多いと思いますが、歯やお口の中の健康は一生付き合っていかなくてはならないものです。何か気になることがあったら、ぜひご相談ください。歯科医師もスタッフも、患者さんに笑顔で帰っていただけるように心がけていますので、ぜひ気軽に来ていただきたいと思っています。