小児歯科に特化したクリニックならではの定期検診で、将来の健康まで見つめた提案を実施

Q定期検診ではどんなところを診ているのですか？

A

▲スタッフ同士が密に連携を取りながら、検診を行っている同院

大人の定期検診と子どもの定期検診では、そもそも方向性が異なります。子どもの場合、まずは定期的に歯科医院に通う習慣や毎日の歯磨き習慣をつけてあげて、将来的に健康なお口をプレゼントすることを目的としています。近年は、お口の健康が全身の健康にもつながっていることがわかってきました。定期検診では歯や歯茎のチェックをするだけでなく、お口周りの筋力、舌の位置、姿勢、発音など、さまざまな面において正しく成長できているか確認しています。また万が一成長が遅れている場合には、遊びながらお口周りの筋肉を育てたり、保護者に食育に関する説明を行ったりと、一人ひとりに合った取り組みで総合的なサポートを実施しています。

Q年齢ごとに診るポイントは変わるのですか？

A

▲穏やかな表情で小児の歯科検診について話す高田院長

子どもの成長スピードは個人差が大きいもの。年齢というよりも、その子の成長や生活背景によって診るポイントを変えてアドバイスをしています。例えば、ごきょうだいがいる場合、下のお子さんの虫歯リスクは高くなりますから、歯磨き指導に重点を置いたり、おやつの選び方について説明したり。また近年は永久歯が生えてこない子が増加しています。できるだけ乳歯を残すため、定期的にエックス線検査をする、新たな自宅ケア方法をレクチャーするといった働きかけをしています。このようにお子さんそれぞれに応じて検診内容を変化させて長期的なプランを立てる必要があるため、定期的に歯科医院に通院することはその子の成長にとって大切ですね。

Q歯列矯正が必要になることもありますか？

A

▲必要に応じて、歯列矯正の提案も行っている

当院では検診の中で気づいたことがあれば、必要に応じて提案しています。無理に勧めることはありませんが、矯正することでしっかり噛めたり、ブラッシングしやすくなったり、お口の機能面の大きな向上が望めます。長く健康を保つためにも有用な方法だとお話ししていますね。最近は子どもの将来の歯並びを気にして、早期から歯科医院へ通わせる保護者も少なくありません。とはいえ、幼すぎても治療はできませんから、子どもさんの精神的な成長も見ながら提案するようにしています。まずは矯正を必要としないお口に成長できるよう、指しゃぶりや頬づえなどの悪癖がないかどうか、ご自宅での様子を聞き取ることも定期検診で大切にしています。

Qどんな子でも通えますか？

A

▲キッズスペースは2ヵ所あり、楽しみながら通院することが可能

「うちの子はすぐに泣くし、じっとできないし」とお悩みの保護者さんは多いです。私も子どもの頃は歯科医院が苦手でした。当院は「泣いてもいいよ」のスタンスで診療し、歯科医院が苦手な子や発達に特性があるお子さんも広く受け入れています。院内には保育士や小児歯科に精通した歯科衛生士が常駐していますので、安心して来ていただきたいですね。不登校や外出恐怖症のお子さんの手助けもできればうれしいと考えています。初めは診察できなくても大丈夫。診察台に座るだけ、キッズスペースで遊ぶだけでも歓迎です。できたことをたくさん褒めて自信をつけてもらい、子どもたちにまた来たいと思ってもらえるクリニックをめざしています。

Q保護者ができるケアのポイントはありますか？

A

▲広々としたファミリールームも完備。家族全員で通院ができる

お子さんのお口の中を清潔に保つには、ご家族皆さまで口腔ケアに取り組むことが大切です。最近は共働き世帯が増えて、おじいちゃんやおばあちゃんに育児を協力してもらう家庭も増えています。3世代、4世代にわたって一緒に口腔ケアに取り組んでいってほしいと思います。中には忙しくてなかなか自分のことまで手が回らないという保護者さんもいるでしょうが、当院には診察室にキッズスペースが併設されたファミリールームがあります。小児だけでなく、大人の専門的な治療にも対応しているので、ご家族みんなで通院できますよ。また大人が歯を大事にしている姿を見せることで、お子さんが歯を大切にしようとする意識にもつながっていくでしょう。