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高田 真希 院長の独自取材記事

宝塚こども歯科

(宝塚市/中山観音駅)

最終更新日:2025/04/15

高田真希院長 宝塚こども歯科 main

阪急宝塚本線・中山観音駅から徒歩約5分の場所にある「宝塚こども歯科」。「家族みんな集まれ」をコンセプトに、小児歯科を中心に、予防歯科や成長に合わせた矯正治療、また小児だけではなく幅広い診療で家族全体の健康を支えている。今回、インタビューをしたのは院長の高田真希先生。子どもに関わる仕事がしたいと熱意を持って小児歯科医療に進み、子どもの気持ちに寄り添った診療の提供に努めている。診療方針や患者への思いなどについて聞いた。

(取材日2025年3月28日)

子どもと、子どもを支える家族みんなの口を健康に

先生が歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

高田真希院長 宝塚こども歯科1

父は小学校の校長でしたが本当は歯科医師になりたかったそうです。「自分の子どもは歯科医師になってほしい」という父の夢を知り、歯科医師をめざすことになりました。母は幼稚園の園長だったこともあり、自分自身も子どもに関わる仕事をしたいと思っていたので、歯科医師という選択肢を選んだ時点で、大学の入試の論文には小児歯科医師になりたいと書いたことを覚えています。そして私も小さい頃は歯の治療が苦手でしたので、自分ができなかったことを子どもには楽にしてもらいたいという思いもありました。しかし歯科医師というのはある程度お子さんから嫌われる役で、自分の夢がかなった瞬間から「嫌い」と言われ、ショックから始まった歯科医師人生のスタートでした(笑)。

ご経歴についても伺います。

朝日大学歯学部に進学し、卒業後は大学の小児歯科で研鑽を積みました。その後、大学時代の先輩が院長を務める尼崎の「かめい矯正・小児歯科クリニック」で勤務。その後実家のある淡路島に戻ろうかと迷った時に、淡路島は結構高齢者が多いため一般歯科ももう少し学びを深める必要があると思い、堺にある「香川歯科」に務めました。それまでは小児歯科専門でしたが、そこで一般歯科における小児歯科の在り方というのはすごく難しいと感じたんですよね。例えば、とあるお子さんの歯の痛みが強く、そのお母さんも痛がっているから何としても治してほしいという同意のもと治療をしていても、待合で待っている別の患者さんから「泣いていてかわいそう」と受け取られることも多くありました。そんな時、本院の「神田歯科医院」の分院として小児歯科専門の当院が開業し、その後理事長からお誘いをいただき院長に就任することとなりました。

診療のコンセプトは何ですか?

高田真希院長 宝塚こども歯科2

「子どもたち、家族みんな集まれ」という思いで日々診療にあたっています。診療内容としては、小児歯科を中心に予防歯科、矯正歯科、審美歯科に対応していますが、審美歯科に関しては、審美というよりも保護者や親御さんの口の中も見る一般歯科がメイン。お子さんに虫歯がある場合、保護者の口の中も乱れていることが多いものなんです。お箸やスプーンの共有が虫歯になりやすいといわれていますが、私自身としてはスキンシップをすごくしてもらいたいと思うんですよね。お箸の共有がスキンシップというわけではありませんが、ものすごく厳しく、繊細にならなくてもいいんじゃないかとは思うんです。その子を見守るご家族全員の口の中がきれいであれば、お子さんの虫歯リスクは減らせます。ですからまずは定期検診が大事。お子さんを健康に育てていく上で、ご家族も一緒にお口の中を健康に保ちたいという思いを大切にしています。

話して、見せて、理解させて不安や恐怖心を軽減

子どもの診療で大切にしていることは何ですか?

高田真希院長 宝塚こども歯科3

最初は「おはよう」「こんにちは」などあいさつをして、次に髪型や洋服、持ってきたおもちゃなどを誉めます。すぐにお口の話はせず、「この人は大丈夫そう」とお子さんに心を開いてもらえるようなコミュニケーションを心がけています。そして、小児歯科には「Tell Show Do」法がありますが、これから行うことを丁寧に説明して実際に使う器具を見せたり時には触ってもらったりして、そこから治療を行うことも大切にしています。口の中は見えないので、何をされているからわからず怖いというのが一番多いんですよね。ですから、手鏡を持ってもらい、自分の口に興味を持ってもらい、「今日はこの鏡で見るよ」、歯ブラシを見せて「今日は歯ブラシをしようね」とお声がけをします。今日のゴールがわかれば頑張れる子どもも多いので、「すぐ終わるから」ではなく「これだけやったらおしまいだよ」という見通しを伝えてから始めるようにしています。

恐怖心を軽減するために、治療に対してもわかりやすい説明を心がけているそうですね。

例えば、タービンは「虫さんをやっつけるお水が出る機械だよ」とか、「バキュームは掃除機で虫さんを吸ってくれるんだよ」と、どんな機械でなぜこれをしないといけないかという理由を伝えることも大切にしています。またバキュームを実際手に当てて「音はうるさいけど吸うだけだよ。大丈夫でしょ」と言うと、お子さんは鏡を持ちながら、お口に入れられるようになります。そして1秒できたら「できてるね」と褒めて、「次3秒できるかな」と徐々に時間を増やしていくことができます。この最初のひと手間は、後々の診療に関わってきますので大切にしています。私が以前にいた「香川歯科」の院長からも、「忙しい時ほど丁寧にしなさい」とすごく教えてもらいました。それにより治療を受けるお子さん本人や、保護者の理解を得られて、頑張ってもらえるというように考えています。

痛みに対しどのような工夫をされていますか?

高田真希院長 宝塚こども歯科4

麻酔もお子さんに見せてから行うことが多いですね。「チクっとするよ」という言葉ではなく、「虫さんを眠らせよう」とか「ちょっとしびれ薬をするよ」など、できるだけネガティブにならない言葉を使うようにしています。例えば「痛い」というワードを使うと、子どもは「痛い」という気持ちが大きくなってきてしまいます。だから私はお子さんに「痛くない?」と聞くより、「大丈夫?」と聞くようにしています。負の言葉ではなく、「大丈夫」「できてるよ」「頑張ってるね」「すごいね」「さすがだね」というようなプラスの言葉遣いを大切にしています。とはいえ、その声がけをするタイミングも重要。スタッフもそれをわかってくれているのでありがたいです。チーム全体でお子さんが安心して治療を受けてくれるよう取り組んでいます。

特別な個性を持つ子どもの受け皿に

院内では子どもの歯について学べる「HAPPY BABY CLASS」を実施しているとか。

高田真希院長 宝塚こども歯科5

「HAPPY BABY CLASS」では産後のお母さん向けに、お母さんやご家族みんなのお口の健康の大切さや、歯から見た離乳食や幼児食の進め方、赤ちゃんの歯磨きと仕上げ磨きなどについてお話をさせていただいています。今、子どもの歯並びについて早くから気になる親御さんも多いですが、歯並びが乱れる原因の一つである「ポカン口」や「口腔機能発達不全症」は離乳食の食べ方というところから始まっているので、お口の閉じ方や舌の動きなどを知ってもらいたいという思いからスタートしました。

特別な個性を持ったお子さんにも対応しています。

当院では一人ひとりの個別の事情に合わせて、すべてのお子さんに同じ姿勢で対応します。特別な個性を持つお子さんの場合、親御さんはどこの歯科医院にかかったらいいかわからないという場合も多いですが、一度来院していただけたらと思います。定期検診や歯磨きなど徐々に慣れていただき、何かあった時に対応できるように、早めに何もない時から受診していただけるのが一番だと思います。また今、不登校のお子さんも多くいます。当院には個室もあるので、人目を気にせず見せていただくことも可能です。歯科医院に来ることが外出のきっかけの一つになっているのだとしたら、当院にとっても意味のあることだと捉えています。

今後の展望をお願いいたします。

高田真希院長 宝塚こども歯科6

一番お伝えしたいのは「家族みんな集まれ」という思いですね。歯が生えていない段階でもお口の中のトラブルというのは結構あるもの。またもし乳歯に虫歯があっても、来院していただければ永久歯の虫歯ゼロは絶対にめざせると思っています。そして「子どもが泣いて迷惑をかけるから」と心配している親御さんには「泣いていいんですよ」とお伝えしています。少しずつ絶対にうまくできるようになっていきます。ですからお口に関するお悩みがあれば気軽に相談していただければと思います。また小児だけというわけではなく、一生涯当院で見ていけるのも強みですので、子どもたち、そして関わるご家族皆さんのお口の健康をお手伝いさせていただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

1期矯正/33万円~、セラミックインレー/5万5000円

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