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吉岡 拓也 院長の独自取材記事

昭島リウマチ膠原病内科

(昭島市/中神駅)

最終更新日:2022/05/17

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JR青梅線・中神駅より徒歩7分、昭島駅から徒歩10分の所に位置する「昭島リウマチ膠原病内科」。入ってすぐにある待合室は天井が高く、また落ち着いた色合いの内装も心地良い。つらい症状で来院する患者が少しでもリラックスできるようにという思いからだそうだ。院長の吉岡拓也先生は、長年リウマチ、膠原病を専門に研鑽を積んだベテランドクターだ。「原因がわからないからこそ、治療にやりがいを感じます」と笑顔で話す。地域的に膠原病の診療をする医師が少ないため、多くの人が受診する同院。吉岡院長は、人それぞれに合った治療法を見極め、努力や工夫を怠らない。薬剤も日々進歩し、日常生活を普通に送れる患者も増えてきたという。訪問診療も行い、地域に密着した医療を提供する同院。診療に対する思いを吉岡院長に詳しく聞いた。

(取材日2022年3月22日)

膠原病を含めて、地域医療に携わりたいと思った

昭島を開業地として決められた理由は何ですか?

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僕はこの近くで生まれ育ったのですが、ずっと地域医療に携わりたいと思っていて、開業するなら昭島にしようと決めていました。というのも、多摩地区には大学病院も含め、リウマチ・膠原病を扱う診療科の数がかなり少ないのです。多摩地区の人口は約430万人、リウマチの罹患者はそのうちの約1%ともいわれています。その患者さんたちに対応しきれるだけのクリニックがないのです。そのため、大学病院などの大きな医療機関にどうしても頼りがちになります。近所のこうしたクリニックでまず診察をし、詳しい検査が必要となれば近隣の大学病院を紹介する、終わったらまた地域のかかりつけ医に定期的に通う、こうした流れがとても重要だと思ったからです。

どのような経緯でこちらを受診される方が多いのでしょうか。

関節痛やその他全身の症状から、整形外科や皮膚科などを受診し、その先生方から膠原病ではないかと紹介されてくるケースが多いですね。若い方から高齢者まで幅広い年齢層の患者さんがいらっしゃいます。膠原病というのは、自己免疫と関係する病気の総称で、中でもリウマチは比較的多い疾患です。診断時は血液検査だけでなく、皮膚の状態、関節の状態、発熱はあるかなど、全身を診て判断します。しかし、その場で診断がつかないこともあります。この場合は、定期的な検査と経過観察を行います。また、当院は膠原病に伴う合併症の治療を含め、高血圧や高脂血症といった一般内科の診療も行っています。

患者さんと接するときはどのようなことを大事にされていますか?

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時間があるときは、待合室まで直接患者さんを呼びに行くようにしています。患者さんが歩く姿を確認するためです。ですから決して手は貸しません(笑)。それから診療に入ります。普段から通院されている方は細かい変化が見えますし、初診でも立ち上がりが悪い、歩くのがつらそうだなど、そういった観察も一つの診療になるからです。また、問診はタブレットで行っているのですが、高齢の方や慣れていない方は、最初は扱いにくいですから、遠慮なく受付に言ってくだされば、受付の者が丁寧に操作のお手伝いをします。高齢の方でも何度か一緒に操作しているうちに使いこなせるようになっていますよ。診療においては、患者さんが言いたいことを言える環境をつくれるように努力しています。

待合室で患者を「見る」ことから診療が開始する

膠原病の治療は進歩しているのでしょうか?

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例えばリウマチの治療だと、生物学的製剤注射、内服薬、リハビリテーションなどがありますが、注射や内服薬がどんどん新しくなり進化しています。以前よりも症状改善が期待できる患者さんが増えました。症状が出ない状態を長く維持することが生活の質の向上につながるので、こうした薬剤の進歩で治療の選択肢が広がっていますね。ただ、膠原病の治療は、同じ病名でも、症状も違えば治療もまったく違います。同じ薬を服用しても、Aさんには合っていたけれど、Bさんには副作用が出てしまうといったように、一人ひとり反応が違うため、その人に合った治療を見出す必要があります。

そうした症例も含め、先生ご自身の勉強はどのようにされているのでしょうか?

地域のリウマチや膠原病の分野の先生方と連携して勉強会を行っています。月に1〜2回は行っているでしょうか。症例とともに、どのような治療ができるのか、この薬の効果はどうだろうかなど、いろいろな視点から先生方と意見交換をしています。大きな医療機関の先生方も出席されていて、クリニックで行っている治療とは違う治療の情報も直接聞くことができるので、とても刺激になりいい勉強になります。原因が解明されていない疾患だからこそ、こうした情報の共有は日々の治療にとても役立つと思います。

訪問診療も行っているそうですね。

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はい。火曜日をメインに、普段の診療時間の空いている昼や夜の時間帯に訪問診療を行っています。患者さんはさまざまで、がんの末期の方や神経難病の方、老衰の方、もちろんリウマチの方などもいます。この地域では訪問診療を行う医療機関が少ないのですが、高齢者も多く団地も多いことから、今後病院に通えないという人は増えてくると予想されます。クリニックでの診療と違い、訪問診療は「治すための治療」というよりも「どのような生活を送りたいか」といった、生活の質の向上をめざす医療も重要となるため、当院でも訪問診療を専門に行う先生を増員して充実させていく予定です。

原因がわからないからこそ、治療にやりがいを感じる

先生はなぜ医師をめざしたのですか?

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大学の時に大きな病気を患ったのがきっかけです。当時は機械工学の大学に通っていて、医師になろうなんてみじんも考えていませんでしたが(笑)、そこで働く医師や看護師を見て、自分もやってみたいと思いました。ちなみに、機械工学の大学はきちんと卒業してから医学部に入学し直しました。実際、医師になって感じるのは、患者さんもいろいろ、疾患もいろいろ、膠原病のように同じ疾患でも治療が違う、それをどうやって治療するかを考えることに大きなやりがいを感じました。機械工学のように、壊れた部分を直すというのとはわけが違いますね。医師としての職業にとても魅力を感じましたね。

休日はどのように過ごされているのでしょうか。

最近は忙しくあまり実現できませんが、以前は食べ歩きをしたり、ジムに行って体を動かしたりしていました。ただ、今は新型コロナウイルスの流行の影響もあって、狭い空間での運動は控え、代わりに自転車で走っています。昭和記念公園や川越、多摩川のサイクリングロードなどにも行きます。実はスイーツ、甘い物も大好きなんですよ。以前は勤務していた病院近くの自由が丘や尾山台によく食べに行っていました。ジムに通っていたのもスイーツを食べるためにカロリーを消費するためでした(笑)。

最後に、将来への展望と読者へのメッセージをお願いします。

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昭島市の65歳以上の方の割合が25%弱となり、今後、寝たきりの患者さんが増えてくると思われるので、訪問診療の充実を図っていきたいですね。膠原病は一生付き合っていかなければならない疾患です。病気自体が普通の内科疾患の中に隠れていることもあります。僕は日本内科学会の総合内科専門医の資格を持って診療していますので、ちょっとした体調不良、風邪でも、また相談事だけでもお気軽にいらしてください。こちらで対応しきれない場合には、国立病院機構災害医療センター、東京都立多摩総合医療センター、多摩北部医療センター、青梅市立総合病院などが連携病院になっていますので、すぐに医療連携が取れる体制が整っています。リウマチ、膠原病であれば懇意にしている専門の先生を紹介しますし、ほかの病気の場合も、それぞれの症状や病気に合わせた専門の病院をご紹介しています。

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