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生活習慣病の予防と早期の治療が
健康寿命の延伸につながる

はまうづクリニック

(名古屋市東区/茶屋ヶ坂駅)

最終更新日:2025/05/12

はまうづクリニック 生活習慣病の予防と早期の治療が 健康寿命の延伸につながる はまうづクリニック 生活習慣病の予防と早期の治療が 健康寿命の延伸につながる
  • 保険診療

健康寿命とは介護や医療に依存せず、自立した生活を送れる期間を指す。日本人の平均寿命は世界トップクラスであるが、健康寿命と平均寿命の差は男性で約9年、女性で約12年とされている。つまり、健康ではない期間が長く続くことで、患者の生活の質が下がるだけでなく、介護費や医療費など家族の負担も増加する。この原因となっているのが糖尿病、高血圧症、脂質異常症をはじめとした生活習慣病だ。自覚症状が少ないまま進行し、心筋梗塞や脳卒中といった重篤な疾患を引き起こす原因にもなる。そこで生活習慣病を予防し、健康寿命の延伸に注力しているのが「はまうづクリニック」の濱宇津吉隆院長。「早めに対応することで、重い病気を予防できる」と語る濱宇津院長に生活習慣病の恐ろしさ、健康的な生活を送るための方法など話を聞いた。

(取材日2024年12月9日)

長期にわたる生活習慣病の治療。バランスの良い食生活と適度な運動を無理なく続けるための工夫が大切

Q生活習慣病とはどのような病気でしょうか?
A
はまうづクリニック 生活習慣病を予防し、健康寿命の延伸に注力している濱宇津院長

▲生活習慣病を予防し、健康寿命の延伸に注力している濱宇津院長

食事や運動、睡眠、喫煙、飲酒など日常生活の習慣が原因となる病気です。糖尿病や高血圧症、脂質異常症などが代表的で、どれも自覚症状がないという特徴があります。「数値は高いけれど、痛くもかゆくもないから大丈夫」と思われがちですが、進行すると命に関わる重篤な病気につながります。さらに薬さえ飲んでいれば治るわけではなく、生活習慣をおろそかにしていると薬も増える一方に。「できるだけ薬は飲みたくない」という気持ちは私も皆さんと同じですし、重い病気で苦労されている方をたくさん診てきました。生活習慣を改善すれば、薬を減らしていくことができますし、進行を抑えることもできますので早めにご相談いただきたいですね。

Q生活習慣病の恐ろしい点を教えてください。
A
はまうづクリニック 患者が食事療法や運動療法に取り組みやすい環境を整える

▲患者が食事療法や運動療法に取り組みやすい環境を整える

心疾患や脳卒中など、さまざまな重い病気の原因になることです。例えば、糖尿病は網膜症、神経障害、腎症の三大合併症を引き起こします。糖尿病網膜症は中途失明原因の2位といわれています。高血糖状態では、簡単な手術でも合併症のリスクが上がり、そもそも手術ができないケースもあります。腎症が進むと人工透析が必要となる方も。さらに免疫力が低下し、感染症の重症化リスクも高くなります。生活習慣病の共通点は血管がダメージを受けること。脳梗塞になると寝たきりになったり、麻痺が残ったり、心筋梗塞になると突然死も起こり得ます。一命を取り止めたとしても、すぐに息が上がるなど、生活の質が著しく下がることも恐ろしい点です。

Qどのような方が生活習慣病になりやすいのでしょうか?
A
はまうづクリニック 超音波検査も行っている

▲超音波検査も行っている

生活習慣が乱れた方だけでなく、体質なども大きく関係します。特にコレステロール値は遺伝的要因が大きく、野菜中心の食生活をしていて、運動もしているのに患う方もいます。同じ生活をしていても血圧が上がりやすい人、上がりにくい人もいますので、「健康意識が高いから大丈夫」とは思わないでほしいです。ただし数値だけに振り回されるのも、あまり良くない。重要なのは動脈硬化の進行度。「ガイドラインの目標値より高いけれど、血管はきれいなので様子を見よう」というケースもあります。動脈硬化を調べる検査は痛みもなく、費用もあまりかかりません。体の状態を把握すると不安が解消することも多いので、気軽に受診いただきたいですね。

Q生活習慣病を予防するには?
A
はまうづクリニック 性格やライフスタイルに合わせて「無理のない治療」を提案する

▲性格やライフスタイルに合わせて「無理のない治療」を提案する

バランスの良い食生活と適度な運動が基本。食事は野菜や海藻を多めに。特に高齢者はたんぱく質を取らないと筋肉が落ち、心身の活力が低下するフレイルのリスクが高まります。根菜類を多く食べる人には元気な方が多い印象です。お米を過度に控えるダイエット方法はお勧めしません。お米を食べないと筋肉も減って代謝が落ち、太りやすい体になりがちだからです。痩せたからと元の生活に戻すと、体重が大幅に増加してしまいかねません。そして運動は筋肉量の維持だけでなくストレス発散にもつながります。「病は気から」というように、気が滅入ると体調を崩しやすくなるでしょう。ポジティブな気持ちにしてくれる運動は大切です。

Q生活習慣病にかかっても改善は見込めますか?
A
はまうづクリニック 生活習慣病の治療は、まず継続することが第一

▲生活習慣病の治療は、まず継続することが第一

病気にもよりますが、食事療法や運動療法を「継続できれば」大多数は改善が望めます。ただし継続するには、強い気持ちが必要です。食事療法や運動療法を続けていただくための仕組み・体制づくりに力を入れています。それを通して皆さまの健康をサポートしたいです。

ドクターからのメッセージ

濱宇津 吉隆院長

生活習慣病の治療は、継続することが第一。ご本人が前向きに取り組めないと改善は難しいでしょう。医師である私の役目は継続できるよう、性格やライフスタイルに合わせ「無理のない治療」を提案すること。お酒が好きな方なら「笑いながらお酒を飲むのも大事。でも2口だけでいいから減らしましょう」と一緒に歩んでいく。「あれも駄目、これも駄目ではなく、ちょっとずつ」でいいんです。また患者さんが食事・運動療法に取り組みやすい環境を整えるのも医師の役割。そこで私はクリニックとは別に健康食堂とフィットネススタジオを開設しました。こういった取り組みが全国に広がれば、健康寿命の延伸に貢献できるのではないかと思っています。

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