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濱宇津 吉隆 院長の独自取材記事

はまうづクリニック

(名古屋市東区/茶屋ヶ坂駅)

最終更新日:2024/11/28

濱宇津吉隆院長 はまうづクリニック main

名古屋市営地下鉄茶屋ヶ坂駅から北へ徒歩3分。スーパーコノミヤの2階部分に「はまうづクリニック」はある。2017年4月に開業した同クリニックは、内科・消化器内科・胃腸内科を専門とし、中でも濱宇津吉隆院長は内視鏡検査のスペシャリストだ。患者への負担を極力感じさせない検査に努めている。忙しい働き盛り世代の健康を支えるために、毎週土曜日や第1・第3日曜日にも胃カメラと大腸カメラを実施し、同日に両方の検査を行えるのも魅力だ。豊富かつ貴重な経験を経て「診療を必要とする患者の受け皿として全身の健康を診ていきたい」と語る濱宇津先生に、日々の診療への思いを聞いた。

(取材日2017年9月20日)

内視鏡に惹きつけられ現在の道へ

医師をめざしたきっかけや、開業までの経緯を教えてください。

濱宇津吉隆院長 はまうづクリニック1

僕は高知県の出身ですが、父方が医業の家系で僕は4代目になります。子どもの頃から周りにも医師になるんでしょ、と言われており、僕自身もこの仕事を身近に感じていて、いつしか自然と志していました。そして母方の祖父母が住む愛知県に親近感もあったため、地元を離れこちらで藤田保健衛生大学医学部へ進むことを決めたんです。その後は刈谷豊田総合病院にて研修医を2年間、勤務医を5年間経験し、東海病院の消化器内科では5年間勤めました。その5年間をこの地で過ごし愛着が湧いたことで、この地域での開業を決めました。今でも近隣に住んでいて、この辺りは利便性や環境が良いと感じます。良いタイミングでこの場所を紹介され、まさに「渡りに船」という思いで開業に至りました。東海病院や名古屋ハートセンターが近いのもとても心強く、現在も連携させていただくなどお世話になっています。

どのような症状の患者さんが多いですか?

風邪など一般内科を受診する方や、高血圧や糖尿病といった生活習慣病を持つ地域のご高齢の方まで来院されますが、やはり内視鏡検査を希望される方が多いことから、30代から50代の比較的若い世代の方がよく来られます。初めから検査を目的とする方も多く、土日も検査を実施していることから、岐阜や一宮からはるばるお越しいただくこともあるんですよ。現在は当クリニックで内視鏡検査を受けた方からの紹介やクチコミで予約が増加しています。クリニックの強みでもある内視鏡検査を存分に生かし、がんをはじめとした疾患を早期に発見することで患者さんの力になれることが、僕自身の励みにもなっています。

機器や設備へのこだわりはありますか?

濱宇津吉隆院長 はまうづクリニック2

先進の検査機器を導入し、精度の高い診断を心がけています。血液検査も次回までお待たせすることなく、20~30分で結果がわかるものを使用していますので、その日の診療に反映させることが可能です。クリニック内の内装では、診察室は患者さんの気分が少しでも明るくなるような配色を使用。検査室ではダークブラウンの落ち着いた配色にBGMやアロマを用いることで、「サロンのようにくつろげる空間」を意識しています。検査の前処置室にはカフェのような共用スペースとトイレつきの個室を用意しておりますので、リラックスして前処置を行えます。また、付き添いのご家族の方も共用スペースでゆったりとお待ちいただけます。内視鏡検査と聞くと、初めは怖いというイメージから緊張してしまう方も多いと思いますので、いかにリラックスして心地良く受けてもらえるかを一番に考え、こだわりました。

何よりも大切にしたいのは「誠意」

内視鏡検査ではどのような疾患がわかるのですか?

濱宇津吉隆院長 はまうづクリニック3

胃カメラ検査では、食道、胃、十二指腸、そして現在では喉まで診ます。以前まで嘔吐反射が出る喉は、なるべく早く通過することが一般的でしたが、今は診察しなければいけない重要な部位です。咽頭がんなどの早期のがんや、食道がただれる逆流性食道炎、ピロリ菌への感染などを診断します。ピロリ菌の感染は1週間続けて薬を服用することでほとんどの場合除去が期待でき、胃がんのリスクを抑えることや、胃潰瘍の予防にもつながるとされています。早期のがんであれば胃カメラで処置できますので、いかに早い段階で見つけられるかが重要です。そして大腸カメラでは、腹痛や血便といった腸の炎症の原因を診ていきます。一番多い症例は大腸ポリープですね。大腸がんの9割は、ポリープが年月をかけてがんになっていくので、取り除くことで大腸がんの予防につながるといわれています。

早期発見に力を入れているのですね。

はい。治療を受ける患者さんの負担を考慮しても早期発見することが最善ですし、適切な治療を行うにも素早い判断が必要です。例えば通院している中で事前に採血を行うことがわかっている場合は、ご予約の少し前にお越しいただき採血を済ませておくことで、数値に合った薬を処方したり、治療を変更したりすることができます。また、胃が痛いという患者さんであっても、果たして原因が本当に胃なのかはわかりません。膵臓や胆管に詰まった石が痛みを引き起こしていることもありますから。その場合にも採血とエコーを併用することで、薬だけで良いのか、入院や処置が必要なのかが短時間で評価できます。遠方から来院される患者さんは緊急性の高いことが多く、そういったケースにも適切に対応できるように尽力しています。

診療にあたり大切にしていることはありますか?

濱宇津吉隆院長 はまうづクリニック4

第一のモットーは、誠意をもって患者さんと接することです。これは同業の父の教えでもありますが、常に謙虚さを忘れず、患者さんが受診したことを満足してもらえるように研鑽することが大切だと考えています。僕自身が得意とし、力を入れている内視鏡検査では、いかに苦痛なく患者さんに検査を受けていただくかを考え、強くこだわりを持ってまい進してきました。また技術面だけではなく、丁寧な説明で不安を取り除くなど、リラックスしてもらえるようにスタッフ全員で心がけています。

地域に根差したクリニックをめざす

スタッフも各分野のスペシャリストが集まっていると伺いました。

濱宇津吉隆院長 はまうづクリニック5

現在のスタッフは医師1人、看護師5人、事務員5人の計11人で、全員がその道のスペシャリストなんです。月に1度ミーティングを行い、一人ひとりが患者さんの目線に立ち「こうしたらうれしいよね」ということを共有し合い、全員で実践しています。根本的に優しい人が集まっているので、女性ならではのこまやかな気遣いを大切にし、言わなくてもテキパキと対応してくれるのがありがたく非常に助けられています。来春からは超音波検査を専門とする検査技師に来てもらう予定ですので、またさらに専門性の高い診療を提供できるようになると思います。

印象に残るエピソードを教えてください。

印象深いのは、自覚症状はなく念のために検査を受けられて、早期発見が難しいといわれている1センチ弱の胃がんが見つかった患者さんですね。内視鏡で取れるくらいごく初期で発見されたのですが、進行するとスキルス胃がんと呼ばれる難治性のがんなので見逃してしまっていたら、次に発見される頃には手術も難しかったと思います。治療を担当してくださった先生が処置した際に「これはほとんど見逃されるよね」と言われるくらいの早期がんでした。内視鏡を扱う医師とはある意味職人のように感じています。職人として適切に判断し、早期治療に至ったことで患者さんのお役に立てたことはうれしく、今後のやりがいにもつながっています。

今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

濱宇津吉隆院長 はまうづクリニック6

当クリニックで内視鏡検査を要望される患者さんのためにも、検査のクオリティーや満足度を高く保ち、患者さんに「ここに来てよかった」と思ってもらえるよう、今後も技術を磨きまい進していきたいです。もちろん内視鏡検査だけではなく、スタッフみんなで協力しながら市民公開講座などを通した健康啓発など、地域の健康啓発に貢献できればと考えています。そして内視鏡検査はつらいというイメージが強いですが、「今はそんなにつらくない検査なんだよ」というのをもっと知っていただきたいですね。罹患率の高いがんや生活習慣病に密接に関わる検査だからこそ、もっと身近に感じていただき、積極的に受ける機会を設けることで、早期発見につなげたいと思います。気になる症状がある方もそうでない方も、まずは気軽になんでも相談してください。

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