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湯 暁暉 院長の独自取材記事

秋葉原 ART Clinic

(台東区/末広町駅)

最終更新日:2020/09/11

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2017年4月に開院した「秋葉原 ART Clinic」は、不妊治療専門のクリニック。最寄りの銀座線の末広町駅からは徒歩1分、千代田線の湯島駅やJR御徒町駅、秋葉原駅、上野駅などからも徒歩圏内とアクセスが良く、遠方から来院する患者も少なくない。院長の湯暁暉(タン・シャオホィ)先生は、中国の医科大学大学院を修了後、東京大学大学院に留学し医学博士号を取得。産婦人科領域全般の診療に従事した後、不妊治療専門のクリニックに勤務して生殖補助医療(ART)の研鑽を積んだ、ARTのスペシャリストだ。「規模の小さなクリニックだからこそ、患者さまの希望に柔軟に対応し、オーダーメイドの治療を提供しています」と笑顔で語る湯院長に、診療の内容や患者への思いについて話を聞いた。
(再取材日2020年3月24日)

個々の卵子を大切に、オーダーメイドで不妊治療に臨む

まずは、クリニックの診療内容をお聞かせください。

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当院は、体外受精・顕微鏡授精などの生殖補助医療(ART)を中心とする不妊治療専門のクリニックです。また、タイミング法や人工授精などの一般不妊治療、不妊に関する各種検査にも対応していますので、すでに不妊治療を経験されている方だけでなく、これから不妊治療を始めたい、あるいは“妊活”を考えているのでとりあえず検査したいという患者さまにも多くご利用いただいています。開院から3年を過ぎ、当院から卒業して第2子挙児希望にて再来院の方や、患者さま同士の紹介で来院される方が増えています。

診療面での特徴を教えてください。

患者さまの体と心への優しさ重視の自然周期・低刺激周期の排卵誘発を治療の柱としています。不妊治療では、内服薬や注射で卵巣を刺激して排卵を起こさせる排卵誘発法という治療が行われますが、刺激が強過ぎると卵巣過剰刺激症候群など副作用のリスクが高くなります。そこで、当院では自然排卵のタイミングに合わせた自然周期、あるいは低刺激周期で採卵を行うことで副作用のリスクを抑え、より自然に近いかたちでの妊娠をめざしています。排卵誘発剤にあまり頼らず、個々の患者さまのホルモン変化を把握してうまく採卵するのは難しいのですが、副作用のリスクが少ないことに加えて、強い卵巣刺激によって起こる月経周期の乱れも少なく、連続的に治療を進めていけるというメリットもあります。採卵できる卵子の数は少なくても、一つ一つの卵子を大切に育て、それぞれの成熟度に合わせて体外受精・顕微授精を行うことで、妊娠につなげていきたいと考えています。

まさに、オーダーメイドの不妊治療を実践されておられるのですね。

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はい。1例1例を丁寧に、症例に合わせて柔軟に対応するよう心がけています。大きな病院では担当医が変わることも多く、患者さまとの信頼関係を築きにくいこともあるかもしれませんが、当院くらいの規模なら一人ひとりの患者さまとじっくり向き合うこともできます。当院には常勤が私を含め2人の医師が在籍していますが、それぞれ情報を共有しています。予約を入れてくださった患者さまについては、診察前にこれまでの治療経過を振り返って治療方針をその都度検討するなど、画一的な治療ではなく「目の前の患者さまに最適な治療は何か」を常に意識して診療しており、できるだけ早く当院から卒業してもらえるよう、スタッフ全員が真摯に患者さまと向き合っています。

先進の設備と治療を導入、夫の立ち合い胚移植も可能

設備面での特色をお聞かせください。

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不妊治療専門のクリニックとして質の高い治療をめざして常に努力しています。例えば、受精卵を適正な環境で培養するために先進の培養器タイムラプスインキュベーターを導入しています。従来のインキュベーターでは、受精卵を培養器の外に出さなければ発育状態の観察ができませんでした。しかし、このタイムラプスインキュベーターにはカメラと顕微鏡が内蔵されており、培養器に入れたまま24時間体制での観察・評価が可能です。外気に触れる機会を減らすことで受精卵のストレスを軽減し、より良い環境下で受精卵の成長を管理することで、培養成績の向上につながっています。そのほか、顕微授精では良好な精子を選別するための超高倍率顕微鏡(IMSI)や、核分裂に大切な役割を果たす紡錘体という細胞内器官を観察できる特殊な顕微鏡、負荷を極力抑えて卵子に精子を注入するピエゾ顕微授精などの、先進の機器や方法を取り入れて、妊娠をサポートしています。

こちらのクリニックは、治療費用のシステムにも特色があるそうですね。

体外受精でうまくいかなかった方には基本料金だけをいただき、治療が成立した時に治療内容に応じた一定の金額を加算させていただく料金体系を導入しています。経営的には一般的な料金体系のほうが良いのですが、不妊治療は患者さまの体と心に大きな負担がかかります。せめて経済的な負担だけでも軽減して差し上げたいと考えました。当院は医師だけでなく、培養士や看護師、受付スタッフにも不妊治療のスペシャリスト、経験豊富なスタッフがそろっています。不妊治療のプロチームとして全員が一つになり、患者さまと一緒に真剣に治療に取り組んでいます。妊娠が成立したときは私も含め、スタッフも皆、自分のことのように喜んでいます。

やはり、夫婦で受診したほうが良いのでしょうか。

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不妊の原因は男女半々といわれていますからご夫婦での受診が基本ですが、初診から一緒でなくても構いません。ただ、人工授精や体外受精を行う前にはご主人にも一度受診していただくことにしています。不妊治療は夫婦で行うものですが、実際には女性側の検査や治療が多く、心身ともに女性の負担のほうが大きいと思います。当院ではご主人にも治療への理解をより深めていただくきっかけになればと考え、受精卵を子宮内に戻す胚移植の際に、希望がある場合にご主人に立ち合っていただける「立ち合い移植」を行っています。患者さまへのアンケートでも「夫婦の治療という認識が深まった」という感想をいただいています。不妊治療に取り組む女性にはご主人の理解と精神的なサポートが必要です。ぜひご主人にも積極的に治療に参加していただきたいと思います。

患者とともに頑張っていく姿勢を大切に真摯に向き合う

とてもアクセスの良い立地ですね。

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はい。不妊治療のクリニックを訪れる患者さまはその地域にお住まい・お勤めの方だけでなく、もっと広範囲から来院される方が多いと思います。そのため開院にあたっては、交通の便が良く、通いやすい場所を探しました。当院は台東区ではありますが千代田区および文京区と隣接する地域にあり、最寄り駅の銀座線・末広町駅からは徒歩1分、そのほかJRや東京メトロなど複数の路線の駅からも徒歩圏内にあります。実際に都内はもちろん、埼玉や千葉、茨城方面からも多くの患者さんに来ていただいています。また、より便利にご利用いただけるよう、土・日・祝日の診療や24時間インターネット予約も行っています。院内には無料の無線LANを導入するなど、できるだけ快適に過ごしていただけるよう配慮しています。

先生のご経歴を教えてください。

中国・大連の医科大学大学院で産婦人科学修士課程を修了後、東京大学大学院に留学して生殖・発達・加齢医学の分野で医学博士を取得しました。そして日本で医師免許を取り、大学病院などで産婦人科領域全般の治療経験を積みました。その後、ある病院で不妊治療に専念していくうちに、自然周期・低刺激周期を勉強したいと考えるようになり、不妊治療専門のクリニックに入職。5年ほど勤務した頃、自分が良いと思う治療を自分のペースで患者さまに提供していきたいと考えて、当院を開院しました。

生殖医療のどんなところにやりがいを感じておられますか?

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近年の生殖医療技術の進歩は著しく、常に勉強と情報収集が欠かせない領域です。診療と勉強に忙しくて仕事優先の毎日ですが、患者さまに「ありがとう」と言っていただけると喜びと幸せを感じます。その一方で、どんなに頑張っても妊娠できない方もおられます。私たちもとても残念で、心残りなのですが、それでも患者さまから「ここで治療を受けて、気持ちに区切りがつけられた」「来て良かった」という言葉をかけていただくこともあります。妊娠した方にも妊娠できなかった方にも、当院で治療を受けて良かったと思っていただけるよう、一人ひとりの患者さまの気持ちを受け止め、ともに頑張っていく姿勢を常に大切にしていきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人工授精(超音波検査、精液検査費用込み)/3万円
体外受精/24万5000円~、
顕微授精/1個3万円(1個追加につき2万円加算。上限9万円)
★ピエゾ使用時料金加算/2万円

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