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湯 暁暉 院長の独自取材記事

秋葉原 ART Clinic

(台東区/末広町駅)

最終更新日:2023/06/07

湯暁暉院長 秋葉原 ART Clinic main

2017年に開院した「秋葉原ART Clinic」は不妊治療専門のクリニック。最寄りの銀座線末広町駅からは徒歩1分、その他上野駅や秋葉原駅などからも徒歩でアクセスしやすく、埼玉や千葉、茨城など遠方からも多くの患者が訪れる。湯暁暉(タン・シャオホィ)院長は、中国の医科大学大学院を修了後、東京大学大学院で医学博士号を取得。日本の医師免許を取り、産婦人科領域全般の診療に従事した後、不妊治療専門クリニックで生殖補助医療(ART)の研鑽を積んだスペシャリストだ。「規模の小さなクリニックだからこそ、患者さんの希望に柔軟に対応し、質の高いオーダーメイドの治療を提供したいと思っています」と語る院長に、クリニックの特徴や患者への思いなどをじっくり聞いた。

(取材日2023年4月19日)

個々の卵子を大切に、オーダーメイドで不妊治療に臨む

こちらは不妊治療に特化したクリニックだそうですね。

湯暁暉院長 秋葉原 ART Clinic1

体外受精・顕微授精などの生殖補助医療を中心とする不妊治療専門のクリニックです。タイミング法や人工授精などの一般不妊治療、不妊に関する各種検査にも対応していますので、すでに不妊治療の経験がある方はもちろん、これから不妊治療を始めたい、そろそろ「妊活」を考えているのでとりあえず検査したいという皆さんにも多くご利用いただいています。開院から丸6年が過ぎ、最近では第1子を出産後、第2子の挙児希望で来院される方や、患者さんからの紹介で来院される方もだいぶ増えました。とりわけ2022年4月から不妊治療が一部を除いて保険適用となったことが、ここ最近の大きなトピックといえるでしょう。治療に伴う経済的負担が大きく軽減されたことで、若年層の方の受診が増えているのを実感しています。

診療面の特徴を教えてください。

患者さんの体と心への優しさを重視し、自然周期・低刺激周期の排卵誘発を柱としています。不妊治療では、内服薬や注射で卵巣を刺激して排卵を促す排卵誘発という治療が行われますが、刺激が強すぎた場合に卵巣過剰刺激症候群など副作用のリスクが高くなります。そこで当院では、自然排卵のタイミングに合わせた自然周期、あるいは低刺激周期で採卵を行うことで副作用のリスク抑制を図り、より自然に近い形での妊娠をめざしています。この方法を取ることで、強い卵巣刺激に伴う月経周期の乱れも少なく、連続的に治療を進められると期待できます。患者さん一人ひとりの状況に合わせて刺激の方法を選んでいきますし、一つ一つの卵子を大切に育て、それぞれの成熟度に合わせて体外受精、顕微授精を行うことで、妊娠につなげていきたいと考えています。

オーダーメイドの不妊治療を実践されているのですね。

湯暁暉院長 秋葉原 ART Clinic2

一例一例を丁寧に、症例に合わせた柔軟な対応を心がけています。大きな病院であれば担当医が変わることも多く、患者さんとの信頼関係が築きにくい面もあるかもしれません。対して当院のような規模のクリニックならば、一人ひとりの患者さんとじっくり対話を重ね、互いに顔の見える関係性の中で向き合っていくことができます。当院には私以外の医師も在籍していますが、各自が情報を共有し、その上で私がすべての症例を把握するようにしています。また予約制の長所を生かして、事前に患者さんの治療経過を振り返り、「治療方針はこのままでいいか」「この患者さんにとって適切な治療は何か」といった点を適宜検証するプロセスも大切にしています。

先進の設備と治療法を導入し、高水準の不妊治療を追求

この規模のクリニックとしては、かなり先進的な設備を導入されているようですね。

湯暁暉院長 秋葉原 ART Clinic3

不妊治療専門クリニックとして治療の質を追求しています。受精卵を適正な環境で管理するための先進培養器「タイムラプスインキュベーター」導入もその一環。従来型インキュベーターは、受精卵を培養器外に出さないと発育状態を観察できないのに対し、この機器は庫内にカメラと顕微鏡を内蔵しており、培養器内で24時間体制での観察・評価が可能です。ストレスとなる外気にふれる機会を減らし、より良い環境下で受精卵を管理できます。また、顕微授精で良好な精子を選別するための超高倍率顕微鏡、負荷を抑えながら精子を注入するピエゾ顕微授精、PGT‐A(着床前胚異数性検査)など先進の機器や手法を駆使し、よりスムーズな妊娠をサポートしています。設備の充実に加えて、医師、培養士、看護師、受付スタッフを含め不妊治療のスペシャリスト、経験豊富なメンバーがプロチームとして、患者さんと一緒に真剣に不妊治療に取り組んでいます。

不妊治療の保険適用範囲が広がったことで、何か変化を感じられていますか?

体外受精の治療費は高額ですが、不妊治療の保険適用範囲拡大に伴って費用負担が軽減され、特に体外受精のハードルが低くなった印象です。若い方の受診が増えていますし、治療のステップアップもしやすくなったと実感しています。妊娠は年齢と強く相関しますから、早期に受診し、必要な治療を開始する人が増えれば、治療期間の短縮、妊娠率の向上にもつながると期待しています。保険適用の治療は、自費の治療と比べて成績が悪いのではないかと心配される方もいると思います。ですが当院においては、基本的に大きな支障はないと感じています。また当院は、タイムラプスによる受精卵・胚培養、子宮内膜受容能検査(ERA)、子宮内細菌叢検査(EMMA/ALICE)、強拡大顕微鏡による形態良好精子の選別(IMSI)などの先進医療の実施施設でもあり、個々の患者さんの状況に応じて、良い結果が得られるよう適宜保険診療と組み合わせています。

やはり、夫婦で受診したほうが良いのでしょうか?

湯暁暉院長 秋葉原 ART Clinic4

不妊の原因は男女半々といわれますから、ご夫婦での受診が基本です。当院も初診時はご夫婦での来院をお勧めしていますが、必須ではありません。ただ後日でも構いませんので、ご主人にも一度受診していただくようお願いしています。不妊治療はご夫婦で取り組むものとはいえ、女性側のほうが検査や治療が多く、心身ともに負担が大きいと思います。治療方針を決めるにはご主人の診察も必要ですし、不妊治療に取り組む女性には、治療に対するご主人の深い理解と精神的なサポートが欠かせません。ぜひご主人にも積極的に治療に参加していただきたいと思います。

通院治療と仕事を両立しやすいよう、きめ細かな配慮も

アクセスの良さも、こちらの魅力の一つですね。

湯暁暉院長 秋葉原 ART Clinic5

不妊治療の場合、クリニックの近隣のエリアに住んでいる方や勤務先が近い方ばかりでなく、かなり遠方から来院される方も多くいらっしゃいます。ですから開院する際に、交通の便が良く、広範囲から通いやすい場所を探しました。当院は台東区にありますが、千代田区や文京区との区境に近く、最寄り駅である末広町駅から徒歩1分。ターミナル駅である上野駅をはじめ、JRや東京メトロ、都営地下鉄など複数路線の駅からも徒歩圏内です。そのため、都内にお住まいの方はもちろん、埼玉や千葉、茨城方面からも多くの患者さんがいらしてくださいます。

不妊治療と仕事の両立も、女性にとって大きな課題です。

当院は採卵を自然周期、低刺激周期で行ったり、採血と同じ細さの針で実施したり、副作用が少ないとされる治療法を選択しているので、出勤や仕事の合間に立ち寄られる方も多いんです。また、仕事と通院の両立を視野に入れ、工夫をさまざましています。その一つとして、土日祝問わず診療し、受付は朝8時開始にしました。不妊治療の保険適用範囲の拡大以降、患者さんが増え、待ち時間が以前と比べて少し長くなりましたが、クリニックならではの施設のコンパクトさを生かし、なるべく待ち時間を短縮する努力をしています。24時間インターネット予約も採用しています。ぜひご活用ください。

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

湯暁暉院長 秋葉原 ART Clinic6

近年の生殖医療技術の進歩は著しく、私たち医療者も常に勉強と情報収集が欠かせません。しかしたとえ忙しくとも、治療によって妊娠が成功したなら、大きな幸せとやりがいを感じます。一方で、治療を続けても妊娠に至らない方もおられます。とても心残りなのですが、それでも患者さんから「ここで治療を受けて、気持ちに区切りがつけられた」「ここを選んで良かった」という言葉をかけていただくこともあります。すべての患者さんに当院で治療を受けて良かったと思っていただけるよう、これからも一人ひとりの患者さんのお気持ちを真摯に受け止めつつ、質の高さにとことんこだわった不妊治療を提供していきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・タイムラプス/3万3000円
・強拡大顕微鏡による形態良好精子の選別(IMSI)/1万1000円
・子宮内膜着床能検査(ERA) /13万7500円
・子宮内細菌叢検査(EMMA/ALICE) /7万7000円
・PGT‐A/胚盤胞1個当たり11万円(生検費用込み)

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