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出口 充 院長の独自取材記事

でぐち歯科医院

(飯塚市/筑前大分駅)

最終更新日:2024/02/14

出口充院長 でぐち歯科医院 main

「でぐち歯科医院」は、筑前大分駅のすぐそばにある歯科クリニック。鹿児島出身の出口充院長は、自身が育った街と似ていることから親しみを感じて、この場所に開業したという。院内に入ると、治療への緊張を和らげるような温かな雰囲気が感じられる。大学病院の歯科口腔外科で、抜歯や手術、口腔内の粘膜疾患、有病者の歯科治療などに専門的に携わった経歴を持つ出口院長もまた、優しい話し方とやわらかな笑顔が印象的だ。開業した今は、何か一つの治療に特化するのではなく、幅広い症状に対応できる歯科医師として地域に関わる出口院長。クリニックの特徴や治療において大切にしていることなどについて話を聞いた。

(取材日2023年9月28日)

幅広い世代が安心して通える地域の歯科クリニック

温かい雰囲気のすてきなクリニックですね。

出口充院長 でぐち歯科医院1

ありがとうございます。歯科医院と聞いて多くの人がイメージするような、白を基調とした冷たい感じにはしたくなかったんです。パン屋さんやクレープ屋さんなど店舗を多く手がけている建築士さんがこちらの思いをくんで、設計してくださいました。ベビーカーも入れる広めの診療室もあり、親子で診療を受けていただくこともできます。待合室にはキッズスペースを設けているので、慣れているお子さんは当院に来るとすぐにそこに行って、テレビを見始めるんですよ。自分の家みたいに思っているのかもしれません(笑)。設備面においては、口腔外バキュームを各ユニットに入れています。歯を削ると、細かな水や粉じんが飛び散るんです。私自身がアレルギー性鼻炎ということもあり、クリーンな診療空間の維持には気を配っています。

どのような患者さんが多くいらっしゃいますか?

近所に住まわれている方が大部分ですね。昔からある団地もあれば、新しく開発された住宅地もあり、小学校も徒歩10分ほどのところにあります。患者さんの年齢層は比較的高めかもしれませんが、お子さんも多くいらっしゃいます。また、駅のすぐそばということもあり、学生さんが学校帰りに来られるケースも結構あります。行っている治療は、虫歯や歯周病の治療、義歯の作製や調整など、保険診療がほとんどです。一つ一つの治療を基本に忠実に、丁寧に行うことを大切にしています。歯は一度削ったり抜いたりすると元には戻せませんので、できるだけ患者さん自身の歯を残せるような治療を行っています。ただ、悪くなってから治療を開始するのでは限界があり、早期治療が大事です。当院の患者さんは、予防に対する高い意識を持ち、定期的に検診やメンテナンスで来られる方が多いですね。

お子さんやご高齢の患者さんの診察で工夫している点はありますか?

出口充院長 でぐち歯科医院2

歯科医院や治療に苦手意識を持っているお子さんもいますので、無理に治療せず、最初は歯磨きから始めて、少しずつ当院に慣れてもらうよう心がけています。小さなお子さんには、デンタルノートを用意し、行った治療やお口の状態を記録し、歯科衛生士や私からの一言を書いてお渡ししています。ご高齢の方の治療の際に特に気をつけているのは、患者さんの健康状態です。持病や服薬の有無をお聞きし、必要に応じて主治医の先生にご連絡して病状を確認することもしています。治療に使う水でむせる危険性がある方や、チェアを倒すと腰に負担がかかる方の場合は、チェアを起こしたまま治療するなど、臨機応変に対応しています。

歯科口腔外科や医療法人で研鑽。故郷に似た飯塚で開業

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

出口充院長 でぐち歯科医院3

医療分野に興味があったことから、地元の鹿児島大学歯学部に進学しました。大学に入って勉強していくうちに、歯科医師は自分に向いている職業だなと感じるようになりました。もともと食べることが大好きで、料理人になりたいと思ったこともあるほどです。ですから、歯とお口の健康維持を通して、おいしく食べるお手伝いができる歯科の仕事にやりがいを感じています。ちなみに、今も食べることが趣味で、スタッフたちが「この店がおいしかった」なんて話していたら、情報を教えてもらって、休みの日に食べに行くこともあるんですよ。

歯科口腔外科で研鑽を積まれたそうですね。

私が大学を卒業した当時は臨床研修制度がなく、臨床研修を受けなくても良かったのですが、いずれ開業するにしても経験を積んでおきたいと考え、福岡大学病院の歯科口腔外科で学ばせていただきました。同大学病院には歯学部がなかったこと、当時の教授が有病者の歯科治療に力を入れていたことから、抜歯や骨折の手術などの口腔外科領域に限らず、入院患者さんの虫歯治療、かぶせ物や義歯の作製、歯石取りなど、いろいろな治療を経験できました。歯科口腔外科には5年間在籍し、その間、地域の基幹病院の歯科口腔外科に出向もしました。その後、大学時代の同級生から声をかけられ、筑後地区を中心に7軒の歯科医院を経営している医療法人に就職しました。歯科医師も多く在籍しており、先輩後輩同期と切磋琢磨しながら仕事ができる環境で、学校のようで楽しかったですね。外部の講師を招いての勉強会もたくさんあり、学びを深められました。

どうしてこの場所で開業されたのですか?

出口充院長 でぐち歯科医院4

歯科医師になりたての頃にお世話になった医局長の親戚が、嘉麻市で歯科医院を営んでいたのですが、体調を崩されたので手伝ってほしいという話が舞い込んできたのです。そこで5年ほど院長代理として勤務しました。その歯科クリニックには小児歯科もあり、子どもの患者さんも多く来院していました。大学病院や一般の歯科クリニックで、高齢者から小さなお子さんまで幅広く診療する経験を積み、院長修業のような時間を持つこともできました。そろそろ自分の歯科クリニックをと考えていたときに、この場所を紹介されたのが、開業のきっかけです。飯塚市は嘉麻市と隣接していますし、先輩の歯科クリニックもあり、安心感がありました。私の鹿児島の実家が山を切り開いた住宅地で、この場所と雰囲気が似ているんですよ。しかも、今はお店が変わりましたが、実家の近くにあったのと同じスーパーもあったんです。親しみを感じて、ここで開業を決めました。

患者の要望に沿って治療方針を立て、わかりやすく説明

これまでのご経歴から、歯科口腔外科も対応されているのですね。

出口充院長 でぐち歯科医院5

親知らずの抜歯や外傷、顎関節症、口の中の粘膜の異常など、口腔外科の分野にも対応しております。大学病院で診療していたので、自院で処置できるもの、専門的な病院で診てもらったほうがいいものを適切に判断できます。気になる症状がありましたら、お早めにご相談ください。

診療において心がけていることはどんなことですか?

患者さんの要望を把握し、わかりやすい説明を行うことです。気になるところだけの治療でいいという方、時間がないから早く治療を終えてほしい方、全体的に診てもらって悪いところはこの機会に治したいという方、人それぞれです。最初の問診で、患者さんのご希望をお聞きし、治療方針を立てます。どんな治療も、メリットがあればデメリットもあります。患者さんにお話しするときは、専門用語をできるだけ使わず、わかりやすくお伝えするよう心がけています。鏡では見えにくいところなどは、口腔内カメラで治療の前と後の画像を撮ってお見せすることもしていますよ。

患者さんとのコミュニケーションを大切にされているのですね。

出口充院長 でぐち歯科医院6

そうですね。当院の歯科衛生士はみんな、スキルだけでなくコミュニケーション能力も高いので、助かっています。メンテナンスに来られた患者さんと、話が盛り上がることもよくあるんですよ。子育て中の歯科衛生士もいて、お子さんや親御さんの対応にも慣れていますし、患者さんが赤ちゃん連れで来られたら、治療中に抱っこしてあやしてあげることもします。土地柄なのか、ご自分で作った野菜などを差し入れしてくださる患者さんもいて、地域の方々と近い距離で診療ができる今の環境が、とてもありがたいですね。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

当院は、何か一つの治療に特化するのではなく、虫歯や歯周病をはじめとする幅広い症状に対応しています。専門的な治療が必要であれば、お住まいの場所や症状に合わせて専門の歯科クリニックや病院をご紹介しています。今後も地域の方々にとって身近な存在でありたいと考えていますので、小さなお子さんからご年配の方まで、気になることがあれば、お気軽にお越しください。歯やお口の健康を守り、毎日の食事を楽しめるようお手伝いいたします。

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