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佐々木 寛 院長の独自取材記事

ほほえみあかちゃんこどもクリニック

(横浜市青葉区/江田駅)

最終更新日:2023/04/24

佐々木寛院長 ほほえみあかちゃんこどもクリニック main

あざみ野の戸建てビレッジ型医療モールの中に「ほほえみあかちゃんこどもクリニック」は、ある。共用駐車場30台を完備、車でのアクセスも良好だ。院長の佐々木寛先生は2017年に開業して以来、地域医療に貢献しながら自らもこの町で3児を育てている。待合室には開業時はまだ幼児だった長男・長女の作品を元にした壁画が広がり、絵本の世界にいるような心地にさせる。診察室にはスタッフが月替りで四季折々の花々や行事モチーフのラミネートシールを飾るなどして、小さな患者たちを緊張させないよう工夫を凝らす。主な患者層は新生児から小学生未満で、さまざまな疾患に対応。15年間大学病院や小児病院に勤務したキャリアを生かして病診連携も密に行っている。優しく頼もしい笑顔が印象的な佐々木院長に地域医療にかける思いなどを聞いた。

(取材日2023年4月3日)

3児の父としての経験を地域に還元していきたい

開業7年目を迎え、クリニックの変化について教えてください。

佐々木寛院長 ほほえみあかちゃんこどもクリニック1

新型コロナウイルス感染症の流行以降、感染症対策に一層注力するようになった点でしょうか。例えば、受付の際に患者さんが希望すれば呼び出しベルをお渡しして、自家用車の中で順番を待てるようにしています。また、感染症対策で絵本を撤去していた間、スマートフォンで動画を観ながら待っているお子さんが多いのに気づき、院内に無線LANも整備しました。最近は絵本も少しずつ本棚に戻しています。中学生の長男、小学生の長女と次男がまだ小さかった頃、何度も読みきかせをした思い出の絵本たちです。お勧めの名作をセレクトしていますので、ぜひそちらも手にとっていただければと思っています。乳幼児健診などの方専用の待合室もありますので、健診に行きたいけれど感染が怖いという方も、安心して来院いただければと思います。

可愛らしい院内も特徴的ですね。

実は院内に描かれているイラストは、私の子どもたちが描いた絵がベースになっているのです。私の子どもたちが家でお絵描きをしているのを見て、なんとなく良い絵だなぁと思って。ちょうどデザイナーと院内設計の打ち合わせをしていた時期だったので、デザイナーにその絵を見せたところ、「この絵を壁に描いてみよう」という話になったんですよ。この壁の絵は、当院のロゴにもなっているんです。それから、院内設計を考案する時にはママ友に意見ヒアリングして反映しました。キッズスペースやおむつ交換台、ベビーカー置き場もエントランスに設置しています。ベビーベッドも置いているのですが、これはお母さんがお会計する時に赤ちゃんを抱っこしながらだと財布が出せないので、そんな時に赤ちゃんをさっと寝かせられるようにと配慮して設置しています。

患者さんはどのような方が来院されますか?

佐々木寛院長 ほほえみあかちゃんこどもクリニック2

乳幼児から中学生が主な患者層です。開業当初、赤ちゃんだった患者さんがちょうど年長さんになる頃ですが、成長していくのを見られるのはやはりうれしいですね。よく「小児科は何歳まで来ていいですか?」と、聞かれるのですが、「好きなだけ来ていただいて構いませんよ」とお伝えしています。また、お子さんがいて別のクリニックにかかることも大変なので、ご家族の方も一緒に診察してお薬の処方をすることもできます。エリアとしては近所の方ももちろんいらっしゃいますし、車で遠方から来てくださる方も意外と多いのですが、駐車場が広いので心配ありません。また、横浜市の外国人人口が10万人を越えたせいもあるのか、外国人の患者さんも増えています。英語での対応もしていますので、異国で病気になり心細い思いをしている人も利用していただければと思います。

子ども一人ひとりの個性を尊重するきめ細かな診療を

診療にあたって大事にしていることは何でしょうか。

佐々木寛院長 ほほえみあかちゃんこどもクリニック3

年齢にもよりますが、子どもの診療にも雑談は必要です。まず、答えやすい質問を投げるようにしています。病気とは関係のない「今日、何食べたの?」みたいな会話から、その子の性格を知ることができますからね。人見知りの子もいれば、ずっと喋ってる子もいるでしょう。一人ひとりの個性をしっかりと記憶するのは、私が得意とするところです。「この子は話しかけると困ってしまうからお母さんにお話しする」、逆に「この子は話しかけたほうがリラックスできるからお話する」と、キャラクターに応じた対応を大事にしています。また、親御さんの中には私より10歳以上若い方もいますが、必ず敬語で話すというのもマイルールです。誰に対しても同じように丁寧に接する、町のかかりつけ医であれたらと思っています。

町のかかりつけ医としてやりがいを感じるのはどんな瞬間ですか。

子どもが成長していく課程には、さまざまな問題が生じる可能性が潜んでいます。何らかの問題にいち早く気づき、対応できた時にはやりがいを感じますね。高度医療が必要と判断される場合には、近隣の大学病院、もしくは患者さんが希望する病院などを紹介します。ただ、送りっぱなしというのはありません。紹介状にも「問題が解決したら経過観察は当院でします」などと、一筆添えることもあります。長年、大学病院で受け入れる側の経験があるからこその密な病診連携ができているのではないでしょうか。

こちらで開業した理由をお聞かせください。

佐々木寛院長 ほほえみあかちゃんこどもクリニック4

開業するよりも前に、子育てしやすそうな環境だなと考えて青葉区で暮らし始めていました。緑が多く、遊具がそろった公園もたくさんありますしね。しばらくして、ちょうどこの場所にメディカルモールが建つことを知り、絶好のタイミングだと思い開業を決めました。教育機関も大変充実しているエリアで、保育園の園医や小学校の校医などもさせていただいています。町の中で「先生!」と、声をかけられる機会も増え、地域に少しでも貢献できているならばうれしいですね。私は開業前に、昭和大学病院小児科、千葉県こども病院で新生児のケアをしていました。15年にわたり新生児診療を担当してきたので「あかちゃん」という言葉をクリニック名に入れました。新生児は大学病院を退院した後もケアが必要な場合がありますが、当院ではそのような新生児のサポートもさせていただきたいと思っています。

大学病院とも密に連携し幅広い疾患に対応

今後の展望についてお聞かせください。

佐々木寛院長 ほほえみあかちゃんこどもクリニック5

小児科は内科のように消化器、呼吸器、アレルギーなどと分野が細分化されていません。斜視のお子さんを早期発見したりアトピー性皮膚炎を診たりする必要もありますから、眼科、皮膚科などの知識も必要です。そういった守備範囲の広さに魅力を感じて小児科の医師になったのですが、だからこそ常に知識をアップデートしていく必要があります。毎日の診療の中で少しでも疑問に思う症例に出合ったら、大学病院とも相談しながらしっかりと学び、先進知識を蓄えていくことを、これからも怠らずに続けていきたいと思っています。

お忙しい毎日かと思いますが、休日はどのようにお過ごしですか。

小学生の次男がサッカーをしているので、その送り迎えや練習などはよくしていますね。ところが、野球の世界大会に影響されて「野球もやりたい」と、言い出して今は二刀流です。時々、キャッチボールもしますがサッカーチームのユニホームを着てて、めちゃくちゃです(笑)。実は、私も大学時代は野球部だったので、野球に興味を持ってくれるのはちょっとうれしいですね。外野手で1番バッター、足が速いのが強みでした。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

佐々木寛院長 ほほえみあかちゃんこどもクリニック6

診察室の中はもちろん、待合室で皆さんがどうお過ごしなのかも常に気を配るようにしていますし、待ち時間も含めて患者さんとご家族がストレスなく過ごせるよう、常にアップデートしていくつもりです。また、病気のことだけではなく、食生活のこと、発達のことなど子育てのお悩みがありましたらどんなことでもご相談してくださいね。自分の子育て経験も踏まえつつ親身にアドバイスできればと思っています。今後はますます「予防」に力を入れていくつもりです。感染症対策はもちろん、花粉症の舌下免疫療法、子宮頸がんワクチンを含め、予防接種も各種承っているのでお気軽にご相談ください。日曜日以外は毎日診療していますので、平日は忙しい方も都合の良いタイミングで来院してくださいね。

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