園田 祥三 院長の独自取材記事
鹿児島そのだ眼科・形成外科
(鹿児島市/都通駅)
最終更新日:2026/01/15
鹿児島中央駅から徒歩約7分の場所にある「鹿児島そのだ眼科・形成外科」。眼科と形成外科を併設し、目とまぶたを総合的に診ることができる点が同院の特徴だ。眼科の院長を務めるのは園田祥三先生。地域に根差した眼科医療を大切にしながら、妻であり形成外科担当の園田わかな副院長とともに、診療の質と患者満足度の向上を追求している。吹き抜け構造で、圧迫感のない院内のデザインには祥三院長自身のこだわりが反映。さらに、ペーパーレス化をはじめとしたデジタル化にも早くから取り組み、診療の効率化と快適さの両立をめざしている。洗練された空間と先進的なテクノロジー、そして患者に寄り添う診療姿勢が融合したこの場所で、祥三院長はどのような医療をめざしているのか。今回は、同院の取り組みと医療に懸ける想いについて尋ねた。
(取材日2025年12月22日)
地域医療への使命感から眼科医を志す
医師をめざしたきっかけを教えてください。

私の家は、祖父の代から3代にわたって眼科医を続けています。父から「医師になれ」と強く言われた記憶はありませんが、幼い頃から「将来は医師になる」という気持ちが心の中にあったように思います。父は地域の中で長く診療を続けており、当時は魚や野菜を持って来てくださる患者さんもいたようです(笑)。幼い頃からそうした光景を目にして育ちましたから、医師という仕事が地域に深く根づき、人に必要とされる存在であることを肌で感じていました。父が多くの方に信頼され、尊敬されている姿を見てきたことが、迷いなく医師の道を志す大きな理由になったのだと思います。
数ある診療科の中で、眼科を選んだ理由は何だったのでしょうか?
最初から眼科医をめざしていたわけではありませんでした。私は愛媛県内の大学に進学しており、当時は兄弟も皆、県外で眼科医として働いていました。ある時、ふと実家の診療所を見た際に、以前のような活気が感じられなかった時があったんです。「このままでは、地域の患者さんがこれまでどおりの医療を受けられなくなるのではないだろうか」という思いが芽生えました。その時に「鹿児島の地域医療を支えなければならない」という自分なりの責任感から、地元に戻り眼科医になることを決めました。
アメリカ留学の経験もあると伺いました。

鹿児島大学大学院の医歯学総合研究科で教授を務めていた時に「アメリカへ留学してみないか」と声をかけていただきました。ただ当時は、父の体調面への不安もあり、経営や眼科医としての技術も学ばなければならなかった時期でした。正直、留学に行くべきか迷いましたが、父や兄から「日本にいるだけでは得られない経験ができるから行ったほうが良い」と背中を押され、思いきって挑戦することにしたんです。現地では学問的な知識だけでなく、異なる文化や価値観にふれることで視野が広がり、医療の在り方や自分自身の考え方が大きく変わったと感じています。それ以来、この経験をさせていただいたことへの恩返しをしなければならないという思いを持ち続けています。その思いをどのようにかたちにしていくのかを考えながら、日々の診療に向き合っています。
「三方良し」の医療の実現をめざした、患者中心の診療
診療において大切にしていることを教えてください。

「行かなくて良い」診療所をつくるという考え方です。できるものはきちんと治療し、患者さんが必要以上に通院しなくて済むことをめざしています。ただし、すべての病気が完全に治るわけではありません。そうした場合でも、患者さん自身に「なぜ通院しているのか」を理解していただきたいと思っています。病状や治療の目的を患者さんと共有し、納得した上で向き合っていただくことで、治療の質も満足度も高まればと思っています。また、スタッフにも診療所を愛し、誇りを持って働いてほしい。医師・スタッフ・患者さんの「三方良し」の医療を実現することが、これからの時代には欠かせないと考えています。
眼科ではさまざまな症状に対応していますが、こちらならではの診療の特徴について教えてください。
患者さんにとって本当に利益がある治療の提供をめざしています。単に新しい治療を取り入れるのではなく、医学的なエビデンスがあり、患者さんに適していると判断した治療については、積極的に導入しています。その上で診療の軸としているのが「Think vision」と「Make decision」、つまり患者さんと一緒に考え、治療の選択は患者さん自身が決めるという考え方です。現在の眼科医療では、検査によって目の状態をかなり精密に数値化することが可能です。私たちは、そうした科学的なデータをもとに専門家として寄り添いながら、患者さんが本当に望む状態を一緒に考えることを大切にしています。例えば、白内障を訴える患者さんに対しては、乱視の有無なども含めて検査した上で複数の治療方法を提示し、それぞれのメリット・デメリットを丁寧にお伝えする。その上で、最終的な判断は患者さんご自身にしていただいています。
患者さんと接する際に、意識していることはありますか?

やはり、一人ひとりの患者さんに合わせた声かけをすることです。実は、患者さんのことを覚えるのは得意な方でして(笑)。例えば、前回の診療で伺ったことを覚えていて「あの話はどうなりましたか?」など、必ず声をかけるようにしています。そうすることで、患者さんも「自分のことをきちんと見てもらえている」と感じてくださるのではないかと思っています。それが本当の意味でのコミュニケーションだと思いますし、結果的に診察もスムーズに進めば、と取り組んでいます。もちろん、データに基づく診断は大切にしつつ、必要に応じて説明を重ねたり、デジタルツールの力を借りてスタッフにも協力してもらったりしながら、理解を深めていただくことを心がけています。
人を育て、新しい仕組みをつくって医療の未来を支える
スタッフの教育にも熱心に取り組まれていますね。

私は、医療の質を高めるために最も重要なのは、スタッフの教育だと考えています。私たちは医療の専門家ですが、患者さんを通して学ばせていただくことも数多くあります。私たちだけが知識を持っているわけではないんです。当院では、スムーズに受診できるよう、患者さん一人ひとりにコンシェルジュとして担当スタッフがつく制度を導入していますが、実はスタッフ教育にとっても非常に有意義な制度になっています。担当制のため、問題があった場合にも原因を整理しやすく、誰がどこまでスキルを身につけられているのかがわかりやすい。スタッフには、日々の診療の中で経験を積み、その都度振り返ることで、学ぶ目的や意味を実感してもらいたいと考えています。人とチームが育たなければ、どんな理想も実現できません。スタッフ一人ひとりの意識の持ち方やチームワークが大切だと考えています。
今後の展望を教えてください。
これから先、医療界は大きく3つの方向に分かれていくのではないかと考えています。1つ目は、他業種の参入も進む中で、効率性や仕組みを重視した医療。2つ目は、医師が主体となって経営面を意識した医療。そして3つ目は、私たちが大切にしたい、患者さんを中心に据えた、いわば医師の良心を重んじる医療です。ただ、この3つの中で患者さんを第一に考える医療は、立場が弱くなりやすいのも現実です。個々のクリニックがそれぞれ独立して判断する体制には、今後限界が出てくるとも感じています。私はそうした現実を踏まえ、DXなども活用しながら、クリニック同士が緩やかにつながるネットワークを築いていきたいと考えています。それぞれの強みを生かし合い、医師としての良心をかたちにできる新しい仕組みをつくること。それが、これから自分が取り組むべきテーマだと思っています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

診療所に行くことに、どうしても不安や緊張を感じる方は少なくありません。私はこのクリニックを、そうした方が少しでも前向きな気持ちで通える場所にしたいと考えています。「行かなくて良い」診療所をめざしながらも、いざ来ていただいたときには、納得できる説明を受けられるだけでなく、待合の時間も楽しい気持ちで過ごしていただけるような場所でありたいです。通院が難しい場合にはオンラインでの相談など、デジタルの力を活用していただいても構いません。ちょっとした疑問や違和感でも、気軽に相談してもらえる関係を大切にしていますので、どうぞお気軽にご来院ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは【形成外科・美容皮膚科】
しみケア(Qスイッチルビーレーザー)/1照射770円、しわケア(ボツリヌストキシン製剤注射)/5万5000円~、医療脱毛/(両脇)6600円※子ども、介護、男性脱毛対応
【眼科】
眼内コンタクトレンズ手術/片眼35万円~、多焦点眼内レンズ(選定療養)/片眼25万円~

