全国のドクター8,972人の想いを取材
クリニック・病院 160,764件の情報を掲載(2021年9月24日現在)

  1. TOP
  2. 福岡県
  3. 福岡市早良区
  4. 賀茂駅
  5. おばた内科クリニック
  6. 尾畑 十善 院長、尾畑 由美子 副院長

尾畑 十善 院長、尾畑 由美子 副院長の独自取材記事

おばた内科クリニック

(福岡市早良区/賀茂駅)

最終更新日:2021/02/02

181691 top

四箇田団地北口バス停より徒歩3分。福岡市早良区の住宅地の中に位置する「おばた内科クリニック」。総合内科・脳神経内科のほか、認知症や脳卒中の治療および切れ目のないリハビリテーションに力を入れ、多くの患者の健康を支えている。2016年の開業よりめざすのは、地域のかかりつけ医院として幅広い主訴に対応し、気軽に頼られる身近な存在となること。院長の尾畑十善先生は、脳神経分野の臨床現場で培った豊富な知見を持つ。副院長を務めるのは、感染症を専門とする妻の尾畑由美子先生。「一人ひとりに合わせた医療で患者さんの笑顔を守り、年齢を重ねても自分らしい人生を過ごしてほしいですね」と優しく話す2人の先生に、医院の特色や診療方針、地域での役割などについて聞いた。
(取材日2020年6月24日)

2人の知見と視点を融合した適切な診療を提供

まずは開業の経緯を教えていただけますか?

1

【十善院長】2000年に福岡大学医学部を卒業後、同大学筑紫病院内科に入局。それから脳神経分野の専門性を深めながら、他の病院でも臨床経験を積みました。勤務医時代に感じていたのは、リハビリに対するジレンマ。それというのも医療保険でのリハビリには期限があり、それを過ぎてしまうと病院で医療保険でのリハビリを受けることができません。自費では高額になってしまうため、継続したくてもできないと断念する方も。その結果、せっかく体の動きの改善が見られたのに、悪化してしまったケースもありました。こうした現実を目の当たりにし、何とか困っている方々を支えられたらという思いから開業を決意しました。当院では、医療保険の期限を迎えても、介護保険に切り替えることで、介護保険適用のリハビリを受けることができます。

医院の特徴と2人体制のメリットをお聞きします。

【十善院長】2人とも内科の医師ですが、脳神経の専門性を生かして私が多く担当しているのが、認知症や脳卒中、パーキンソン病、リハビリなどの患者さんです。副院長には風邪や生活習慣病といった方の診療を任せています。リハビリの方も体調の変化がないかを診察するので、その時も副院長にお願いしています。私は体の動きを中心に診て、妻は内臓の領域を診るなど、時には役割分担し、時には協力し合いながら、全身のケアに対応しています。また、診断に迷う場合はそれぞれの視点で病状を捉え、複合的に考えることで、精度を高められるのがメリットではないでしょうか。
【由美子副院長】当院には、痔や尿に関する悩みで来られている女性の方もいます。その際は、同性のほうが気兼ねなく受診できるという要望が少なくないので、私が担当するケースがほとんどです。途中で担当医の変更も可能で、希望に応じて柔軟に対応できることも利点と思ってます。

どういった層の患者さんが多いですか?

20200707 2

【由美子副院長】当院のある地域は、近くに市民体育館や登山のできる山があるので、運動を心がけ、健康意識の高い方が多いように感じます。一方で、健康診断で引っかかったという理由で受診される方も珍しくありません。年代は若い方からご年配の方まで幅広く、ボリュームゾーンは60~70代の方々ですね。疾患としては、急性の風邪のほか、高血圧や高脂血症、糖尿病といった生活習慣病が多く、脳神経領域やリハビリの患者さんとほぼ半々の割合だと思います。長く通院していただいている方もおり、食事や運動のアドバイスも積極的に行っています。

脳神経領域の診療とリハビリに注力

診療におけるポリシーは何ですか?

3

【十善院長】当院のモットーは、一人ひとりに合わせた医療の提供。患者さんと顔を合わせて細かくお話を聞きながら、その方にとって何が最適かを考え、的確な診療をめざしています。皆さん笑顔になってもらうために、できることはすべてやる。その信念をスタッフ全員で共有し、実践しています。診察では、触診や聴診を念入りに行い、体の動きをしっかり診るよう徹底しています。
【由美子副院長】あらゆる診療の入り口は問診です。この時に見落としがあるとその後の治療にも影響するため、どういう体の異常や症状があるのか、既往歴や家族歴など、慎重かつ丁寧に聞くようにしています。受け持つ患者さんは、私よりも年齢の高い方が大半。ですので、人によってはフランクな対応を好まれる方もいますが、敬意を持って接し、特に礼儀は大切にしています。

特に力を入れている診療についてお伺いします。

【十善院長】現在、認知症の患者さんが多く受診されています。少子高齢化が進む日本では、ますます増加が予想される病気なので、いっそう注力していこうと考えています。治療においては、漫然と薬を処方せず、一人ひとりの状態に合わせて薬の量を調整していくことを大切にしています。また、認知症は長期化する病気であり、介護者となるご家族の支えなしには治療を進めていけません。時には、トイレ介助がストレスになったり、行動にいら立ったりすることもしばしばです。そこで介護者の方が疲れないよう、うまく気持ちをコントロールするための対処法の指導なども行っています。

専門的なリハビリにも取り組まれているそうですね。

20200707 4

【十善院長】院内にリハビリスペースを設け、認知症をはじめ、脳梗塞や脳出血、パーキンソン病などで、体が不自由になってしまった患者さんを多く受け入れています。専任スタッフは、非常勤を含めて計8人。理学療法士や作業療法士のほか、言語障害や嚥下障害の回復をサポートする言語聴覚士がリハビリにあたります。66平方メートルのリハビリスペースは、最大30人まで収容可能です。当院では、運動と認知課題を組み合わせた認知症予防のためのプログラムを取り入れているほか、筋肉に電気刺激を与える先進の機器を使った専門的なリハビリを行っています。認知症の予防や未病の方のための機能訓練にも対応しているので、お気軽にご相談ください。

地域に開かれた身近な医院として、幅広い主訴に対応

患者との思い出深いエピソードはありますか?

5

【十善院長】大学病院に勤務していた3年目の時に、重症筋無力症の患者さんを担当しました。これは神経から筋肉への伝達が悪くなり、自分で呼吸もできなくなってしまう病気です。治療が困難な疾患ですが、人工呼吸器の設置や血漿交換療法、胸腺摘出術といったさまざまな治療を行った結果、最終的には退院へと導くことができました。治療がうまくいかなかった当初は、信用を失いかけましたが、丁寧に治療計画を説明し、徐々に信頼してもらえるように。その後、現在でも受診していただいており、今では診療中雑談のほうが長くなってしまうような間柄となっています。医療に絶対はありませんが、真摯に対応していけば良好な関係を築けると確信しています。そのためにも、的確な診療を続けていくことが医師としての務めだと考えています。

地域における役割をどうお考えですか?

【由美子副院長】開業した当初から変わらない目標は、地域のかかりつけ医院として気軽に相談できる身近な存在となること。「どこの医院に行けば良いかわからない」と思う時こそ、足を運んでもらえたら幸いです。常に幅広い主訴に対応するよう心がけており、実際に皮膚の悩みやケガで来院される方もいらっしゃいます。専門外の疾患や精密検査が必要な場合は、専門の医療機関とスピーディーに連携して最善を尽くします。私たちの重要な役割の一つは、できうる限り病気を見逃さないこと。患者さん一人ひとりの全身に気を配り、日々間違いのない診療に努めます。

最後に今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

6

【十善院長】先進のMRIと超音波検査を備える当院では、常勤の臨床検査技師2人が対応にあたり、レベルの高さにこだわった検査体制が整っています。頭痛や物忘れなど、気になることがあれば、気軽に受診してください。今後、リハビリにおいては自宅での訪問診療を視野に入れています。さらに、時勢を踏まえ、ご要望に応じてオンライン診療も行っているので、ぜひご相談ください。
【由美子副院長】年齢を重ねても自分らしい生活を維持するには健康寿命を伸ばす習慣が大切です。病気になってから始めるのではなく、そうなる前からの予防を心がけること。生活習慣の改善に向けたご指導も積極的に行っているので、活用いただければと思います。

Access