一生ものとなるように
時間をかけて丁寧に取り組むセラミック治療
デンタルクリニック ピュア 恵比寿
(渋谷区/恵比寿駅)
最終更新日:2024/06/13


- 自由診療
セラミック治療は少ない治療回数で、質の高い技工物をめざせることが強みの自費の補綴治療である。その一方で、より高い機能性と審美性を、時間をかけて追究する考え方もあるという。「デンタルクリニックピュア恵比寿」の佐藤全純(さとう・まさずみ)院長が手がけてきたのもそんなセラミック治療だ。丁寧ゆえの長い治療期間中でもストレスがないように、仮歯の色や形にもこだわり、何度も微調整を重ねながら作り上げられるセラミックの技工物は、まるでアート作品である。しかし、あくまでも大事なのは作り手ではなく患者の思いだと佐藤院長は力を込める。保険治療との違いや、同院ならではのセラミック治療の特徴について詳しく話を聞いた。
(取材日2024年5月21日)
目次
セラミック治療は一生ものとなりやすいから、「トータルビューティー」を重視し丁寧に治療を進めていく
- Qそもそも補綴治療にはどんな種類があるのでしょうか。
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A
▲先進の機器を取り入れ、質の高い治療を心がけている
従来の保険診療での補綴治療といえば、銀合金やコンポジットレジンを使用した詰め物・かぶせ物でしたが、近年保険適用範囲が広がっているのがCAD/CAM冠です。こちらはハイブリッドレジンというプラスチックとセラミックを合わせた白い素材を、コンピューター技術を使って削り出すというものになります。一方、自由診療はセラミックやゴールドなど素材の選択肢が増えるのが魅力といえるでしょう。噛み合わせが強くセラミックでは割れてしまう方などは、人体へのなじみも良いゴールドを選択する場合もあります。当院の患者さんの多くは、見た目や機能面からセラミックを希望される印象があります。
- Q保険診療と自由診療ではどのような違いがありますか。
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A
▲仮歯の時点から不自由なく使えるものの作製をめざす
まず保険診療と自由診療では治療費が異なります。自由診療では先進的な素材も使用できるので、費用が高くなりやすい傾向がありますね。しかしその分、例えばセラミックなら経年劣化がしにくいメリットがあります。また、セラミックのときに使用する接着剤は耐水性が高く、治療した場所から新たな虫歯が発生しにくくなるんです。さらにセラミックという素材はぴたっと歯肉にくっつきやすいので、密着せずポケットができてしまい歯周病リスクが高くなる、という心配も少ないんですよ。自由診療のほうが見た目はもちろん、歯や歯茎への負担が少なくなりやすいといえるでしょう。
- Qこちらではどんな患者さんがセラミック治療を選んでいますか。
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A
▲クリニックで作成した資料を用いた説明を行っている
30~50代の働き盛り世代が多いですね。ある程度のキャリアを重ね「自分に投資をしたい」と思ったとき、歯科治療を一つの選択と考えてくださっているようです。男性も女性もいらっしゃいますが、特に男性は歯の白さへ強いこだわりがあると感じています。当院では、どの患者さんに対しても時間をかけて作り上げていくことをこだわりとしています。プラスチックの仮歯もセラミックの技工物とほぼ同レベルになるよう、色にも形にも手を抜かずに作っています。患者さんには治療期間中もできるだけ快適に過ごしていただきたいですからね。
- Qこちらでのセラミック治療の流れを教えてください。
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A
▲院長とスタッフが連携を取りながら診療している
まずカウンセリングを行い、プラスチックの仮歯を作って2週間は様子を見ます。そうして「噛みにくい」「唇に引っかかる」「見た目がおかしい」などの感想を参考にしながら修正。セラミックは瀬戸物と一緒で、必要に応じて焼き直しをしつつ色味も繊細に調整していきます。いよいよセラミックの技工物が完成した後も、まずは仮止めでしばらく生活していただき、本格的な接着はすべての問題をクリアした後でを心がけていますね。当院ではこのような流れを取るので、接着までに基本的に2ヵ月、長ければ半年ほどかかる可能性もあります。しかし、セラミックが入ったらそれで終わりではありません。そこからがスタートだとお伝えします。
- Qセラミックの状態を保つにはメンテナンスが重要なのですね。
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A
▲メンテナンスを大切にしてほしいと語る院長
ほとんど割れる心配がないことから人工ダイヤとも呼ばれるジルコニアをはじめ、セラミックは劣化しにくい素材です。しかし、歯周病で歯が移動して隙間ができてしまったり、歯茎がやせてしまったりといった問題が起きることがあります。ですから当院では、年に1度エックス線検査で歯と歯茎の健康をチェックし、3~4ヵ月に1回はメンテナンスに通っていただくようにお願いしているのです。もちろん、ご自身で日々しっかりとブラッシングしていただくことも大事ですが、歯科医師の私でも自分の歯は完璧に磨けないものです。美しいセラミックを生涯守るためにも、定期的に熟練の歯科衛生士によるケアを受けましょう。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックを用いた補綴治療/10万7800円~、ゴールドを用いた補綴治療/12万1000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。