内科と整形外科の医師2人体制で
専門性を生かし幅広い患者に対応
誠十字クリニック
(福岡市博多区/吉塚駅)
最終更新日:2025/01/30
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- 保険診療
内科と整形外科、2人の医師が在籍する「誠十字クリニック」では、それぞれの医師が専門性を生かして、子どもから高齢者まで幅広い症状を診療している。理事長の勇有紀(いさむ・ゆき)先生の専門は整形外科で、「痛みを諦めないでほしい」という思いで患者一人ひとりの症状を丁寧に診察し、さまざまな治療法を提案している。特に力を入れているのがリハビリテーション。膝や腰の筋力をつけることで痛みの軽減につながるよう、理学療法士と連携して患者それぞれに合わせたリハビリテーションを行っている。また、漢方の知識も豊富で、患者の希望に応じて処方を行っている。話しやすい人柄から整形外科以外の悩みも受けることもあるという勇理事長に、クリニックについて詳しく聞いた。
(取材日2025年1月16日)
目次
膝や腰の慢性的な痛みを諦めないでほしい。リハビリテーションや漢方などで痛みの軽減をめざす
- Qこちらでは、整形外科と内科を専門的に診ていただけるのですね。
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A
▲整形外科と内科の連携で患者を手厚くサポート
はい。整形外科は私が、内科は父が担当しています。内科に通院しているご高齢者の中には、診察中に「腰が痛い」と父に相談して、そのまま整形外科を受診される方も多いです。一方で、足の痛みを訴えられて整形外科を受診した患者さんが痛風であることがわかり、内科に相談するケースもあります。それぞれの専門性を生かし、連携を取りながら患者さんをサポートできるのが当院の強みですね。私が担当する整形外科には、変形性膝関節症や腰痛でお悩みの患者さんが多く通われています。その他、転んでケガをした小さなお子さんや、スポーツでケガをした学生さんなどの来院もあり、さまざまな症状に対応しています。
- Q変形性膝関節症や腰痛でお悩みの患者さんが多いのですね。
-
A
▲一人ひとりに合った適切なリハビリテーションを行う
どちらも多いですね。変形性膝関節症による痛みで悩まれている患者さんは、50代以降の方に多く見られます。一方で腰痛は、妊娠中など若い方から高齢者まで、年代問わず悩んでいる方がいらっしゃいます。膝や腰の慢性的な痛みを抱えた方は「どうせ治らないから」と我慢してしまいがちですが、痛みを軽減するための方法はいくつもあるので、我慢せず一度相談してほしいです。例えば、痛み止めで症状をコントロールを図りながら、リハビリテーションで筋力向上をめざすことによって痛みの緩和が期待できます。そのため当院ではリハビリテーションに力を入れ、患者さん一人ひとりに合わせた良質な医療が提供できるように努めています。
- Qリハビリテーションについて教えてください。
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A
▲身体の状態を確認しつつ、無理のないリハビリテーションを実施
当院には3人の理学療法士が在籍し、それぞれの得意分野を生かして幅広い症状の患者さんに対応しています。リハビリテーションは、温熱療法、理学療法士によるマッサージ、簡単な運動、電気療法などを組み合わせたものです。患者さんの状態に合った個別メニューを作成し、1時間ほどかけてじっくり取り組んでいただきます。症状によりますが、週に1〜2回のリハビリテーションを2〜3ヵ月継続することで変化が見込めます。筋力低下で歩くのがおぼつかなくなった高齢者でも、3ヵ月間集中して取り組むことで改善が望めます。動くのがおっくうだと言われる方もいますが、より良い未来をめざして、励ましながらサポートします。
- Q漢方を用いたアプローチも行われているそうですね。
-
A
▲患者の希望に寄り添った治療を提案してくれる
近頃は漢方を希望される患者さんが多く、当院では幅広い症状の方に処方しています。急性的な痛みにへの有用性はないというイメージがあるかもしれませんが、ケガや打撲などの痛みを目的に処方される漢方があるんですよ。慢性的な症状は漢方の得意分野で、冷え性や更年期障害などに使われるものがたくさんあります。冷え性は男女ともにご相談が多いですね。患者さんの中には「冷えるのは自分の生活習慣のせいだ」と諦めている方がいますが、漢方で対処できることもあります。漢方の処方はあくまで一つの手段として提案しますので、無理に勧めることはありません。症状や希望を丁寧に伺いながら、慎重に治療方針を決めていきます。
- Q女性医師が在籍されていることも大きな特徴ですね。
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A
▲悩みを抱えず、何でも気軽に相談してほしいと話す
女性医師は相談しやすいと感じられる方は多いのではないでしょうか。「相談しやすいから」と、整形外科以外のことも相談してくださると冥利に尽きますね。例えば女性の鼠径ヘルニアや脇の脂肪腫など、男性医師には見せにくいデリケートな部位の症状のご相談のハードルも低いのではないでしょうか。当院では対応ができない症状もありますが、その際は責任を持って他院に紹介しますので、どこに相談していいかわからない症状があれば気軽に相談してください。また、私自身が子育て中の親だからこそ、お子さんの対応も心得ています。お子さんの思わぬケガ、部活動を頑張りすぎてなかなか引かない痛みなど、遠慮なくご来院くださいね。