福永 崇樹 院長の独自取材記事
ふくなが眼科
(高槻市/摂津富田駅)
最終更新日:2026/03/03
JR京都線摂津富田駅から徒歩2分の所にある「ふくなが眼科」は、2016年2月に開業した地域密着型のクリニック。眼科一般のほか、白内障や緑内障、眼瞼下垂などの手術をはじめとする多くの眼科手術や、オルソケラトロジーによる近視矯正治療にも対応している。福永崇樹院長は大学病院での緑内障をはじめさまざまな研究の後、白内障の手術件数が豊富なクリニックの勤務を経て、幅広い知識と経験を身につけた。「どれだけ学んでも“目”という器官は奥深いですね」と語り、熱意を見せる福永院長に、今回はじっくりと話を聞いた。
(取材日2017年11月6日)
子どもから高齢者まで、全年齢層が集まる眼科
なぜ摂津富田駅前に開業されたのですか?

眼科の医師として、勤務医時代は幸運にも非常に幅広い分野を学ばせていただきました。この貴重な経験を生かして地元である高槻に貢献したいという思いがあり、高槻市内での開業を考えていました。そして、偶然にも私の40歳の誕生日に完成予定という当院のテナントに出会い、これも何かのご縁と思いここに決めました。
患者さんの年齢層に特徴はありますか?
平均的な眼科クリニックに比べると、患者さんの年齢層は若いと思います。子育て中の若い世帯が多い地域ですので、特に午後は学校帰りのお子さんが多く来院されます。ご家族みんなで受診されることも多いですね。そのご家族に勧められて受診される高齢者の患者さんも増えてきています。
今の時期に多い症例は何ですか?
寒くなってくると、年齢を問わずドライアイの方が増えます。以前は大学病院で角膜部門の主任を担当していたこともあり、ドライアイ治療には力を入れています。治療の選択肢をいろいろご用意していますので、点眼だけでは症状がつらい……という方にも喜んでいただけると思います。他に、春にはもちろん花粉症が多く、初夏は学校検診でひっかかった近視のお子さん、秋は網膜裂孔や網膜静脈閉塞がやや多い、など診察室にいながらにして四季を感じています。
手術件数も多いとお聞きしました。

ご高齢の方では、やはり白内障手術が圧倒的に多く、他に眼瞼下垂や網膜疾患、翼状片の手術なども行っています。また、加齢黄斑変性症の硝子体内注射も多いですね。白内障手術では、保険適用外の多焦点眼内レンズも取り扱っており、単焦点レンズとの違いや特徴について詳しく説明を聞いた上で選択していただくことができます。前の勤務先でも多焦点眼内レンズに関する発表を多数行っておりましたので、なんでもご相談ください。
患者が安心できるために、知識と経験をしっかり活用
先生が力を入れている治療は何ですか?

やはり白内障の手術です。勤務医時代、豊富な手術件数を誇るクリニックだったこともあり、一日に2人の医師で何十人と手術しておりました。また、そのクリニックではレーシックも行っていたので、大学病院では経験できないような屈折矯正手術に関しても多くの経験を積みました。それらの知識と経験は、現在とても役に立っています。白内障の手術というと、濁った部分を取り除いてレンズを入れるだけの手術と思われがちですが、屈折矯正分野を学んでいると、どういうふうに近視や遠視、乱視を矯正しようかと考えながらの手術ができるのです。特に多焦点眼内レンズを用いた白内障手術では、これがポイントとなります。
白内障手術で、そこまでの矯正がめざせるのですか?
術後どの程度の近視・遠視を残すか、あるいは残さず矯正したほうがいいのかなど、非常に細かく調整することができます。それらのご説明にはかなり長い時間をかけていますし、可能な限り詳細にお伝えしています。今の目の状態、生活スタイル、趣味嗜好、習い事などを細かくお聞きして、その上でご提案し、十分にご納得いただけるまでカウンセリングを行っています。また、保険適用外の多焦点眼内レンズも扱っていますが、合わない方もいらっしゃいますので、そういう方には保険適用の単焦点レンズと眼鏡の組み合わせをお勧めしています。
緑内障についてもお伺いします。
大学院では、緑内障点眼薬の研究で博士号を授与されましたので、緑内障の治療にも力を入れています。治療は長期にわたりますので、患者さんにはきちんと定期検査を受けていただけるように緑内障のことをよく理解していただくことがポイントです。そのために、当院では模型やビデオを用いてわかりやすい説明を心がけており、さらに患者さんの不安を取り除けるように時間をかけてカウンセリングを行っております。
印象に残ったエピソードはありますか?

以前に経験した、あるご高齢の患者さんの話です。見えにくいと感じつつも「白内障のせいだろう」と自己判断して、長らく放置されてからようやく受診されました。検査してみると、見えにくい原因は白内障ではなく末期の緑内障で、もうほとんど視野が欠けてしまっていて治療が困難な状態でした。もっと早く受診して治療が開始できていれば……と悔やまれる症例でした。目の検診を受けることの重要性がわかるエピソードだと思います。
どんな些細な症状でも、安心して受診してほしい
医師をめざしたきっかけは何ですか?

実は、幼い頃から何かと病院にかかることが多かったんですよ。風邪をひきやすく、鼻も悪くて耳鼻科に長く通い、近視になっては眼科に通い、胃腸炎に毎年かかって内科に通い、等々でいろんな病院に通った子ども時代でした。さまざまな医師に治療してもらううちに、「あんな人になりたいなあ、病気で苦しむ人を救えるってかっこいいなあ」と思うようになったのです。眼科を選んだ理由としては、手先が器用で細かい作業が得意だったことと、眼科は専門分野に特化していて自分に向いていると感じたからです。眼科の授業で、目というのはこんなに奥が深いのかと驚くことがあります。今でも、どれだけ学んでも学びきれないと思うくらい奥が深いです。
今後の展望をお聞かせください。
大学病院では角膜部門の主任を担当しておりましたので、角膜に関する治療もさらに力を入れていきたいと思っています。例えばドライアイ1つとっても、一人ひとりの患者さんに最も適する治療はそれぞれ異なりますので、最も合うような治療を心がけています。また、難症例に対するコンタクトレンズ処方の経験を生かして、昨年7月からオルソケラトロジーを導入しています。今後も大学病院に劣らないレベルの診療を提供できるように、常に勉強に精進しつつ、最先端の医療機器もどんどん取り入れていきたいと思います。
最後に、読者にメッセージをお願いします。

ほとんどの方は、目が「見える」ということを当然のように考えていると思います。でも、実は「見える」というのは、それだけですごいこと、素晴らしいことだと私はお伝えしたいです。日々診療していると、ちょっとコンタクトレンズで無理をして目を傷めてしまったばかりに視力が落ちてしまったり、目の病気である日突然失明してしまったりと、見えないことに苦しむ患者さんを多く見かけます。ですので、「見える」というだけでも本当にありがたいことなので、皆さんにはとにかく目を大事にしていただきたいと思います。もしも目の不調を感じたら、遠慮なさらず眼科を受診してください。
自由診療費用の目安
自由診療とはオルソケラトロジー(検査込み)/9万3500円~、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術/28万円~

