北川 巧 院長の独自取材記事
ごうだOCEAN歯科
(綾歌郡宇多津町/宇多津駅)
最終更新日:2022/11/09
宇多津町の中心部から少し離れた郊外、大規模ショッピングセンターの向かいにあるのが「ごうだOCEAN歯科」。香川県で3つの歯科医院を展開する、ごうだ歯科グループの一つ「ごうだらいおん歯科」が現在の地への移転を機に名称を変更。28歳の若さで院長を任されていた北川巧先生が引き続き院長を務めている。2022年9月のリニューアルオープンとともに設備も強化。大学の口腔外科の歯科医師としてキャリアを積んだ北川院長が、一般歯科から得意とする外科手術まで年代層も幅広い患者の診療にあたっている。穏やかな口調と笑顔が印象的な北川院長に、同院の特徴や強み、今後の展望などについて話を聞いた。
(取材日2022年9月28日)
気軽に入りやすい、明るく印象的な外観の歯科医院
北川先生が歯科医師をめざしたきっかけは何でしょうか。
子どもの頃は医師をめざそうと考えていたのですが、歯科医師という仕事に興味を持ち始めたのは高校に入ってからです。生まれ育った徳島は歯科医院が多い土地柄で、両親も歯を大切にするという意識が強かったので、小さい頃から徳島大学病院の小児歯科に月1回のペースで通っていました。虫歯ができても初期のうちに治療をしていました。通い慣れていたことで自分の中で歯科医師という職業が身近な存在だったことが大きいですね。医師と歯科医師、どちらも魅力的だったのですが、最終的に歯科医師という職業を選ぶことになりました。
大学卒業後、ごうだOCEAN歯科の院長に就任するまでの経緯を教えてください。
大学卒業後は、もともと医師に憧れていたこともあって外科処置ができる歯科口腔外科に入局しました。歯だけでなく、頭頸部と称される首より上のさまざまな病気を扱える点が魅力だったんですね。その後、週に1回アルバイト勤務でごうだ歯科グループにお世話になり、合田大亮理事長から一般歯科処置について、たくさん指導していただきました。そのご縁があって2021年秋、「ごうだおとなこども歯科」に入りました。半年後、当院の前身である「ごうだらいおん歯科」に移り、2022年6月からは院長を務めていましたが、移転と名称変更を経て引き続き私が院長を任されています。歯科医師は常勤の私を含めて2人、歯科衛生士が5人、歯科助手が3人、受付2人という体制で、ほとんどのスタッフが「ごうだらいおん歯科」からの引き継ぎです。
建物の前に並ぶヤシの木や全体の色使いなど、遠くからも目を引く印象的な歯科医院です。
合田理事長が海が好きなんです。「ごうだおとなこども歯科」がハワイをイメージしているのに対して、こちらはアメリカ西海岸をイメージした雰囲気にしようと建物の建築当初に話し合って決めました。海の青と、歯科医院に大切な清潔感を感じさせる白を基調にしています。歯科医院と聞くとやっぱり厳格なイメージが強いので、カフェ感覚で気軽に入れるような優しい雰囲気の外観にしたいというのと、院内も明るい感じを取り入れてほしいとリクエストした結果、エントランスを入ると目の前に親子のジンベエザメが描かれているといった、ちょっとユニークな歯科医院が完成しました。
通いやすい“地域の総合歯科医院”として日曜診療も
移転オープン前後で変化したことはありますか。
患者さんは「ごうだらいおん歯科」時代からの方が多いですが、こちらのほうが近くなったなどの理由で、グループ内の他の歯科医院から移られた患者さんもいらっしゃいます。患者さんの年代は小さなお子さんからご年配の方まで幅広い中、親御さんと一緒に来られる小学校ぐらいまでのお子さんが増えてきている感じです。設備の面では、口腔内スキャナーを新たに導入したことが大きいですね。入れ歯やマウスピース型装置を用いた矯正などで型採りをしていたのが口腔内のスキャンだけで完了するので、患者さんにとっても負担が少ないですし、時間がかからない上にコストレスでとても助かっています。
診療において気をつけていることは何でしょうか。
歯科医院が苦手だという方は結構多いのですが、そういう方に「また来てもいいかな」と思っていただけるように対応することを心がけています。せっかく勇気を出して治療に来てくださったのに、ここはもう嫌だとか、歯科医院自体が駄目だなと思われてしまうと、歯科医師、患者さんともに不利益になってしまいます。当院では、歯を削る音が苦手な方のために「キーン」という音がほとんどしないドリルを用意したり、表面麻酔と電動麻酔機を使用してできるだけ痛みの少ない麻酔を行うなど、患者さんになるべく恐怖心を与えないよう配慮しています。また、お子さんは泣き出してしまうこともありますから、ゆっくり少しずつ治療を行って不安を取り除いてあげるようにしており、治療後に「来て良かった」と思ってもらえるように努めています。
これからどのような歯科医院にしていきたいですか。
香川県の近場の範囲内にグループ歯科医院が3つあるのですが、その中で当院が担っていく役目としては、場所的にも宇多津町よりも東のエリアにお住まいの患者さんを受け入れていくことだろうと考えています。実際、高松や坂出などからお越しの方が増えてきていますね。ごうだ歯科グループは赤ちゃんからお年寄りまで、どんな世代の方でも通えるような地域の総合歯科医院というコンセプトを打ち出しているのですが、当院はグループ歯科医院の中で唯一、日曜日も診療しているのが特色で、日曜日に飛び込みで来られる方も結構います。近場の方から遠くの方まで、ここに来れば大丈夫だと思ってもらえるような信頼感の高い歯科医院にしていきたいですね。
院長自身のスキルアップで歯科医院のレベルをより向上
ごうだ歯科グループの一員である強みは何でしょうか。
例えば私が新型コロナウイルス感染症などで急に出られなくなっても、グループ内の先生に代診を頼むことができ、患者さんの治療を止めずに済むのは大きいですね。同様に、お子さんの病気などでスタッフが出勤できなくなってもカバーしてもらえます。また、僕は歯科医師としての経験がまだ浅いので、合田理事長が週に1回来て、診療から将来のことまでいろいろ相談に乗ってくれたり、適切なアドバイスをもらえたりするのは心強いです。理事長はスタッフのスキルアップにも熱心で、外部講師やオンラインによるセミナーを受けさせてくれるのも、とてもありがたいと思っています。
ちなみに、プライベートはどのように過ごしているのですか。
小学校・中学校・大学と学生時代からテニスを続けていて、今も週2日の休みのうち1日は必ずプレーしています。また、私も妻も温泉が好きなので休日を合わせて2人で出かけ、温泉とサウナに入って食事をして、ゆっくり過ごして帰ってくるというのが楽しみになっています。患者さんから「あの温泉がいいですよ」と教えてもらうこともあり、実際行ってみると本当に良かったです。あとは、もともと麺類が好きで以前はラーメン店に通っていたんですが、香川に来てからはうどんがかなり好きになりましたね。やっぱり本場の讃岐うどんはおいしくて、うどん屋さんに行くことの方が多くなりました。
最後に、今後の目標や抱負を教えてください。
大学卒業後、2年半ほど徳島大学の歯科口腔外科にいた時は、親知らずの抜歯を中心に行っていました。ですので一般歯科治療の経験は浅かったのですが、ごうだ歯科グループの一員になったことで、虫歯治療から根の治療、詰め物・かぶせ物、矯正、それこそ大学でやっていた歯科口腔外科の治療までできるようになり、一般歯科の楽しさややりがいを知ることができたのが自分にとって大きな気づきです。私自身は口腔外科治療を得意としていますが、これからは矯正にも力を入れて取り組んでいきたいと考えており、自分が得意な分野、興味のある分野を増やしていくことで歯科医院全体の底上げを図っていければと思います。歯や口の中全般のことで少しでも心配なことがあれば、どうぞお気軽にお越しください。
自由診療費用の目安
自由診療とは・マウスピース型装置を用いた矯正/36万3000円(初回相談は無料)
・上部構造(かぶせ物) 5万8300円~14万6300円/本
・オーバーデンチャー 44万円
・インプラントオーバーデンチャー/6万6000円(すべて税込み)