難波 秀和 院長の独自取材記事
なんば歯科医院
(宮崎市/清武駅)
最終更新日:2021/12/08

JR日豊線清武駅から徒歩4分、ショッピングモールの目の前に位置する「なんば歯科医院」。駐車場を8台完備する車でも通院しやすい環境を備え、歯科、小児歯科、矯正歯科など幅広い診療科に対応する院長の難波秀和先生は、岡山大学歯学部を卒業後、大阪大学歯学部歯科補綴学第二講座へ入局し、入れ歯をはじめとしたさまざまな補綴治療に携わり、研鑽を積んできた。その後、大阪厚生年金病院で歯科口腔外科の医長として勤務するなど、幅広い歯科医療を行ってきた。今回は難波院長に宮崎県で開業することになった経緯や、日々の診療で心がけていること、今後の展望についてなど語ってもらった。
(取材日2021年10月14日)
温かみのある歯科医院をめざして
この地に開院したきっかけを教えてください。

一言でいうと「ご縁」ですね。私は大阪出身で、岡山大学歯学部を卒業した後、大阪大学の医局に入局し、歯科医師として研鑽を積んできました。そのため、もともと宮崎県に特に関わりがあったわけではないんです。宮崎県へやってきたきっかけは、歯学部時代の同級生に誘われたからなのですが、その後いろいろな方との出会いがあり、結果として2015年にこの宮崎県で自身の歯科医院を開業することになりました。ここは駅やショッピングモールも近く、車も歩行者も信号で一度は立ち止まる場所なので、地域の多くの方の目に留まりやすく、たくさんの方に知っていただける立地なので気に入っています。
温かみを感じる優しい雰囲気の歯科医院ですね。
はい。やはり歯科医院を怖い場所と捉える方は少なくないので、「歯科医院=怖い」というイメージを払拭したいと思っています。入り口の目を引くのれんは、岡山在住の作家さんが布から手作りしてくださったもの。院内に飾られた写真は、友人の写真家が撮ったものを2ヵ月おきに替えています。内装は珪藻土を用い、歯科医院特有の香りが和らぐようにしています。また、看板やホームページで使用されている歯科医院名は私の長女が習字で書いたものなんです。私も書いてみたのですが、長女のほうが上手だったので、それをそのまま採用しています(笑)。あとホームページなどで使用している日向夏をモチーフにしたキャラクター「日向なっちゃん」は次女がデザインしたもの。たくさんの人たちの協力があってこの温かみのある雰囲気がつくられています。
どのような患者さんが来られていますか?

患者さんの年齢層は、子どもから高齢の方まで幅広いです。私が入れ歯などの補綴治療を専門としていることから、特に多いのは高齢の患者さんでしょうか。ただ、最近は皆さん予防歯科の意識が根づいているのか、「口の中がボロボロでどうしようもない」という患者さんの受診は減っているように感じます。これは歯科医師としてはとてもうれしいことです。一方で、新型コロナウイルス感染症流行によるマスクの着用も影響しているのか、歯列矯正を希望する患者さんの数は増えているように思います。
自分の家族にも勧められる治療を提供したい
診療で心がけていることについて教えてください。

ありきたりなことかもしれませんが、「自分の家族にも勧められる治療」や「自分がされてもいいと思える治療」を提供することは大切にしています。歯科医療の場合、保険診療でできることと自由診療でできることに違いがあるので、患者さんの希望や経済状況に合わせながら、一人ひとりに合った治療を常に考えていますね。あとは、患者さんに事実をしっかり伝えることも重視しています。できることとできないことをあらかじめしっかり伝えておくことももちろんですが、歯科医師として責任を持って患者さんを導けるよう、特に重要な局面では「こうしたほうがいいですよ」という指針を自信を持ってはっきり伝えるようにしています。それが患者さんの不安を和らげ、患者さんとの信頼関係を築くきっかけになると感じます。
専門分野の補綴治療について教えてください。
私の専門は入れ歯をはじめとする補綴治療です。補綴治療を専門に選んだ理由は、高齢者の増加に伴い入れ歯を必要とする人の数も増えると予想したからです。私が入れ歯作りで大切にしていることは、自分が今発揮できる知識や技術を駆使してベストを尽くすこと。成形や歯型の作製、針金の位置などを細かく設計することはもちろん、歯科技工士とのコミュニケーションをしっかり取り、協力して一つの入れ歯を作り上げます。もちろん、入れ歯はあくまで口の中にとっては異物なので、100%快適なものを作るには限界があるときもあります。それでも、毎回できる限りのことをしたいという思いで作製に取り組んでいます。
そのほかの治療で力を入れていることはありますか?

私は医局時代に、大阪厚生年金病院(現・大阪病院)の歯科口腔外科で長年勤務していた経験があります。そのため、親知らずの抜歯など口腔外科系の治療は、ある程度当院で行っています。しかし、もちろん親知らずの抜歯で難しい症例がある場合や、口腔がんを疑うような病変が見つかった場合などは速やかに地域の大きな病院へ紹介します。また矯正歯科も現在熱心に勉強しています。通常、矯正歯科といえば小臼歯を抜いて歯列を整えることも少なくないのですが、当院では小臼歯を抜かずに、ゴムのような性質の特殊なワイヤーを用いる矯正を中心に行っています。この方法は一人ひとりの患者さんの処置に時間がかかり、大変なこともありますが、患者さんに喜んでいただくたびに大きなやりがいを感じます。
治療後も良い状態を維持できるように
先生が歯科医師を志したきっかけを教えてください。

もともと祖父が歯科医師をしていたことから、小学生の頃には歯科医師という職業に憧れを持っていました。祖父は祖母と2人で岡山県の田舎で歯科医院を経営しており、入れ歯作りなど歯科技工士のする業務もすべて自分でやっていたんです。その姿を見て、当時から工作が好きだった私は「自分もやってみたい」と思うようになりました。実際、岡山大学の歯学部に進学した後も勉強は楽しかったですし、歯科医師になった後も仕事は楽しいです。歯科医師という職業は自分に合っていると感じています。
今後の展望について教えてください。
予防歯科には今後も力を入れていきたいですね。私は当院に通っている患者さんの口の健康を守り、治療後の状態を長く保たせることをめざしています。治療の際も、今後なるべく積極的な治療が必要となるような悪い状態にならないよう、良い状態を維持するための治療を考えます。そういう意味では、私の出番は少ないほうがいいと思っているんですよ。そのため、患者さんには治療だけでなく定期検診の重要性についてもよくお話ししていますし、それを聞いて定期検診に来てくださる患者さんも多いです。定期検診では、歯科衛生士が日々の歯磨きでは取り除けない汚れをクリーニングし、正しい歯磨きの方法などを指導しています。そうそう、これも大切なことだと思っているのですが、当院の歯科衛生士は皆明るく、患者さんのために熱心に処置や指導にあたってくれていますので、私も頼りにしていますし、明るく患者さんに対応できていると思います。
最後に読者へメッセージをお願いします。

まず、「入れ歯が合わない」など入れ歯についてお悩みの方には、ぜひ一度当院の受診をご検討ください。前述のとおり、入れ歯はあくまで口の中にとっては異物ですので、違和感を取り除くことには限界がある場合もあります。しかし、当院ではベストを尽くして入れ歯作りを行いますし、必要に応じてインプラント治療などほかの選択肢を提示することもあります。まずは気軽にご相談ください。また、歯の健康には日々のセルフケアと定期的な専門家によるメンテナンスが大切です。特にお口のトラブルがない方でもまずはメンテナンスとして、気軽な気持ちで当院を頼っていただけると幸いです。
自由診療費用の目安
自由診療とは乳歯期矯正歯科/44万円、成人期矯正歯科/77万円、マウスピース型装置を使った矯正/77万円、インプラント治療(1本あたり)/36万3000円〜